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大神林にて 勢いと願う真剣勝負
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ああ、なるほど。王城で自分を刺した時とか影結さんの時とか兄さん達に怒られたけど、兄さん達はこんな気持ちだったのか。確かに身近な人が、傷ついたり危険な状態になったら怒るよね。後で謝ろう。でも、その前にリンリーを安全な場所に運んで同調する。……うん、気絶してるだけで内蔵にも異常はない。良かった。それじゃあ、やろう。
「緑盛魔法・超育成・射種草」
いつものように急速に成長させて種を撃つ。そして撃ち出された種は、再びお互いを倒そうとしていた鬼熊・破壊猪・ディグリの間を貫く。三体は突然の事に驚いて動きを止め僕を見た。
「別に今の種はケンカを止めるためじゃない。リンリーも傷を負う事は覚悟してるはずだから、僕が怒るのは筋違いだってわかってる。……でも、倒れてるリンリーを見たら僕の頭の中でブチッて音がして暴れたくなったから……相手になってよ」
僕が自分の気持ちを言うごとに周りの植物がザワッと動き攻撃的な気配を放っていく。まるで辺りの森が一つの軍隊になったみたいだ。その周りの変化に三体も気づいていて少し顔がひきつっている。これから使う魔法は、ディグリを見て思いついた魔法でうまくいくかはわからないけど、よくわからない時は勢いだ。
「緑盛魔法・超育成・樹根魔装」
僕の魔法が発動すると、僕の足もとから根が伸びてきて僕の身体に巻き付いていく。そして首から下が全て根に覆われると地面と繋がっていた部分の根がちぎれ僕の身体に巻き付いている根がビキビキと音をたてて変形し、その変形が終わるとできあがったのは根の鎧。まあ鎧といっても、そこまでゴツい物じゃなくて見た目は前世で見たバイクを乗り回す変身ヒーローみたいな奴だ。
僕は戦わないといけない時は植物の力を借りて遠距離から攻撃するが基本だけど、今は暴れたいから遠距離は違う。でも身体能力も魔力も弱い僕は、接近戦を挑むとしたら何かに力を借りるしかない。だからこの樹根魔装を使った。あとは勢いでやれるだけやる。僕は軽く数回跳ねてて問題ないか確かめたら、僕の様子を見て唖然としている三体に向かって地面を強く蹴った。
まずは一番近くにいた鬼熊に接近して横から胴体を殴ると、少し鬼熊の身体がグラッと揺れた。僕の打撃を受けた鬼熊は払うように前足をぶつけてきたから、僕はその丸太のような腕を受け止める。鬼熊は反射的にした全力には程遠いけど、自分の一撃を受け止められて驚いていた。
これには他の二体も驚いてたし、素だったら絶対できない事ができたから僕自身も驚いている。でもそれと同時に背筋がゾクッとした。この感覚が何なのかわからないけど鬼熊が驚いて固まっているから今度は顔を殴ろうとしたら、それを感じた鬼熊は僕が動く前に立ち上がりその勢いを利用して僕を放り投げた。
体感で三秒くらい経ってから若干体勢を崩しつつ着地する。この着地時に攻撃されるなって思ったんだけど攻撃は無い。不思議に思い三体を見ると声は聞こえないけど僕の方を見ながら何か話している。…………なんでか三体の態度がカチンときたから、さっきよりも地面を強く蹴って三体に向かっていく。
三体に戦いを挑んで少し経つけど、僕は本気を出せないのか僕に対して迎撃以外で三体から攻撃をしてこないからイライラしていた。これじゃあ、だめだ。本気になってくれないと今この瞬間がもったいない気がする。絶対に無理矢理にでも本気にさせる。そのために僕の事をじっと見ている三体に向かって手を伸ばし魔法を発動させた。
「緑盛魔法・超育成・硬金樹根隔壁・爆散花」
僕の魔法によって三体の足もとそれぞれが淡く光り花が咲くと共に、三体を囲むように硬金樹の根がドーム状に生えていく。そしてドームの天井が閉じると同時にズドーーーン!!! と中で爆散花の爆発が起き地面が揺れた。
硬金樹で爆発の周りへの被害を無くしつつ、爆発の衝撃波を内部に閉じ込めて威力を上げる。爆発音が静まり硬金樹根隔壁を解除しながら思う事は、これだけの事をしてもはっきり言ってあの三体には通じないって事だ。その証拠に煙が晴れると何の問題もなく三体が立っていた。でも、爆発前と違い表情が鋭くなってる。
「僕がどれだけ本気か伝わった? 本気になってよ」
三体は僕の質問に答えず、ただ威圧感が増していく。さすがに高位の魔獣三体の威圧は、すぐに喉がカラカラになって後に下がりそうになるくらいきつい。でも、僕が戦う相手として認めてくれて嬉しいせいか、また背中がゾワッとした。前世も合わせて初めての自分からの挑戦だ。
結果がどうなるかわからないし身体も無事で済むのかわからないけど、考えるのは終わりにして後はなるようになれば良い。目を閉じて一回深呼吸して目を開けて三体が目に入ったら身体が勝手に動く。そういえば今の僕にピッタリな言葉があった気がするけどなんだっけ? …………そうだ、後は野となれ山となれだ。
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◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
「緑盛魔法・超育成・射種草」
いつものように急速に成長させて種を撃つ。そして撃ち出された種は、再びお互いを倒そうとしていた鬼熊・破壊猪・ディグリの間を貫く。三体は突然の事に驚いて動きを止め僕を見た。
「別に今の種はケンカを止めるためじゃない。リンリーも傷を負う事は覚悟してるはずだから、僕が怒るのは筋違いだってわかってる。……でも、倒れてるリンリーを見たら僕の頭の中でブチッて音がして暴れたくなったから……相手になってよ」
僕が自分の気持ちを言うごとに周りの植物がザワッと動き攻撃的な気配を放っていく。まるで辺りの森が一つの軍隊になったみたいだ。その周りの変化に三体も気づいていて少し顔がひきつっている。これから使う魔法は、ディグリを見て思いついた魔法でうまくいくかはわからないけど、よくわからない時は勢いだ。
「緑盛魔法・超育成・樹根魔装」
僕の魔法が発動すると、僕の足もとから根が伸びてきて僕の身体に巻き付いていく。そして首から下が全て根に覆われると地面と繋がっていた部分の根がちぎれ僕の身体に巻き付いている根がビキビキと音をたてて変形し、その変形が終わるとできあがったのは根の鎧。まあ鎧といっても、そこまでゴツい物じゃなくて見た目は前世で見たバイクを乗り回す変身ヒーローみたいな奴だ。
僕は戦わないといけない時は植物の力を借りて遠距離から攻撃するが基本だけど、今は暴れたいから遠距離は違う。でも身体能力も魔力も弱い僕は、接近戦を挑むとしたら何かに力を借りるしかない。だからこの樹根魔装を使った。あとは勢いでやれるだけやる。僕は軽く数回跳ねてて問題ないか確かめたら、僕の様子を見て唖然としている三体に向かって地面を強く蹴った。
まずは一番近くにいた鬼熊に接近して横から胴体を殴ると、少し鬼熊の身体がグラッと揺れた。僕の打撃を受けた鬼熊は払うように前足をぶつけてきたから、僕はその丸太のような腕を受け止める。鬼熊は反射的にした全力には程遠いけど、自分の一撃を受け止められて驚いていた。
これには他の二体も驚いてたし、素だったら絶対できない事ができたから僕自身も驚いている。でもそれと同時に背筋がゾクッとした。この感覚が何なのかわからないけど鬼熊が驚いて固まっているから今度は顔を殴ろうとしたら、それを感じた鬼熊は僕が動く前に立ち上がりその勢いを利用して僕を放り投げた。
体感で三秒くらい経ってから若干体勢を崩しつつ着地する。この着地時に攻撃されるなって思ったんだけど攻撃は無い。不思議に思い三体を見ると声は聞こえないけど僕の方を見ながら何か話している。…………なんでか三体の態度がカチンときたから、さっきよりも地面を強く蹴って三体に向かっていく。
三体に戦いを挑んで少し経つけど、僕は本気を出せないのか僕に対して迎撃以外で三体から攻撃をしてこないからイライラしていた。これじゃあ、だめだ。本気になってくれないと今この瞬間がもったいない気がする。絶対に無理矢理にでも本気にさせる。そのために僕の事をじっと見ている三体に向かって手を伸ばし魔法を発動させた。
「緑盛魔法・超育成・硬金樹根隔壁・爆散花」
僕の魔法によって三体の足もとそれぞれが淡く光り花が咲くと共に、三体を囲むように硬金樹の根がドーム状に生えていく。そしてドームの天井が閉じると同時にズドーーーン!!! と中で爆散花の爆発が起き地面が揺れた。
硬金樹で爆発の周りへの被害を無くしつつ、爆発の衝撃波を内部に閉じ込めて威力を上げる。爆発音が静まり硬金樹根隔壁を解除しながら思う事は、これだけの事をしてもはっきり言ってあの三体には通じないって事だ。その証拠に煙が晴れると何の問題もなく三体が立っていた。でも、爆発前と違い表情が鋭くなってる。
「僕がどれだけ本気か伝わった? 本気になってよ」
三体は僕の質問に答えず、ただ威圧感が増していく。さすがに高位の魔獣三体の威圧は、すぐに喉がカラカラになって後に下がりそうになるくらいきつい。でも、僕が戦う相手として認めてくれて嬉しいせいか、また背中がゾワッとした。前世も合わせて初めての自分からの挑戦だ。
結果がどうなるかわからないし身体も無事で済むのかわからないけど、考えるのは終わりにして後はなるようになれば良い。目を閉じて一回深呼吸して目を開けて三体が目に入ったら身体が勝手に動く。そういえば今の僕にピッタリな言葉があった気がするけどなんだっけ? …………そうだ、後は野となれ山となれだ。
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◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
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