精液採取

犬童 幕

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精液採取します

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僕はバイクの事故で両手と片足を骨折し入院した

二人部屋に入ったのだが僕が入院した次の日に同室の男性は退院し個室状態になった

入院して十日ほど経った頃、二人の看護師が僕の所へやって来た

腰を強く打っているので生殖能力を調べるからと紙コップに精液をとるように言われた

でも僕は両手を骨折しているので精液を取ることなど無理だった

「それじゃあ仕方がないので私達がとります」

そう言って看護師は僕のパジャマズボンとパンツを下ろしペニスを擦り始めた

一人が僕のペニスを擦りもう一人が紙コップを持って精液を受けるという役割分担だった

紙コップの係の看護師はかなり若く十代だと思われた

若い僕のペニスはすぐに勃起した

二週間くらい射精はしていなかったから、すぐに精液は採取されるだろう

思った通り僕はすぐに絶頂を迎えた

「たくさん出たわね。定期的に検査しないといけないからまた三日後に来ますね」

そう言って看護師たちは紙コップを抱えて出ていった

ペニスを擦られている間、僕の顔にはタオルが掛けられた

それは看護師さんのせめてもの心遣いだと思っていた

四回目の精液採取の時、射精を迎えた僕は思わず頭を上げた

タオルが顔から落ち病室の中が見えた

そこには二人の看護師の他にもう一人の看護師がスマホを構えて僕のペニスを撮影していた

「なんで撮ってるんですか?」

僕はペニスをビクビクさせながら言った

僕の射精シーンが撮影されていたなんて

「ごめんなさい。若い看護師たちに精液採取の方法を教えるために撮らせて貰ってたの。もちろんあなたの顔も名前もわからないから安心して」

僕のペニスを拭きながら年長の看護師が言った

「はあ」

若い僕はそう答えるのが精一杯だった

その後も退院まで三日に一度精液採取は続けられた

顔にタオルは掛けられなくなり、撮影係を含めて三人の看護師がいつもやって来た

本当に僕の精液は検査されているのだろうか

僕にはそれを問いただす勇気は無かった

退院して数年が過ぎた

時々あの時のことを思い出す

僕の射精動画

今でも誰かに見られているのだろうか



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