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30話 ロリ勇者、邪神の悪戯を切り抜ける。
しおりを挟むヨグ=ソトースは
勇者に熱心に甲斐甲斐しく世話を焼いている
シャルロットを見ている内に
無意識に嫉妬心とヤキモチを焼いていた。
そして、その心の隙間に邪神が入り込み再び邪神は降臨してしまった。
「あの勇者……あのお姉ちゃんから寵愛を受けるなんて…
お姉ちゃんがあんなに足元にも及ばない雑魚相手にも
親しくしながら甲斐甲斐しく世話を焼いてるなんて
今までのお姉ちゃんの魂の記憶を覗いてみたけど…
だからこそ……これは異常事態なのだわ!
お姉ちゃんはあんなこと滅多にやらないこと人だったはずなのにー!」
世界を救う為に旅をしている少女
ツムギは次の街に向かう為に魔物が多い森の中を進んでいた。
「この森を抜けたら~次の街だ~!
よーし!頑張って突破するぞ~!」
そんな天真爛漫な少女を見下ろしている邪神がいた。
「フフフ…呑気な物ね。」
ヨグ=ソトースは森に降り立ち
とりあえず彼女に悪戯をしてみることにした。
ゴゴゴゴゴと森が揺れ何が大きな物が転がってくる。
「ん?なんだろう………?」
彼女の前に巨大な岩が転がってきた。
「わあああーー!?なにこれーー!?」
ツムギは全力で逃げるが避けきれず
このままではぺちゃんこになってしまう。
「むむ………これなら…どうだ!」
ツムギは聖剣の窪みに氷の魔宝石を入れると
聖剣を地面に突き刺す。
すると氷がカーブ状に生成され、氷を滑っていった
巨大な岩がツムギの上を通り過ぎていく。
「ふう~なんとかなったよぉぉぉ怖かった~」
「ぐぬぬ……中々やるじゃないのよっ!」
「なら次は………」
ヨグ=ソトースはツムギに様々な罠を仕掛けるが
ツムギは聖剣の力とひらめきで尽く回避していく。
黒鍵を空間に刺して
無数の怪物と銀色の触手を召喚するが
ツムギはそれら高い身体能力で避けながら全てを切り裂く。
「ぐぬぬぬぬぬ………次は……」
そうして次の罠を仕掛けようとするが
ヨグの魔力に反応してこの森の魔物達が集まってきた。
「なんだただの魔物じゃない
この程度私ならなんてことないわね。」
「はいそこまで~」
「ぎゃああああああーーー!?」
創世の鐘の音が鳴り響き強制的に
邪神の精神から人間の精神に偏らせられた。
「やれやれ悪戯っ子な妹ちゃんには困ったもんだぜ。
目が覚めたらあとで魔界に返しておくか。」
「この魔物どもは…そうだな。
勇者ちゃんの経験値になってもらうとするか。
……いけ。」
シャルロットが従魔の魔術で魔物達を操る。
「うわあああっ!?いっぱい来たーっ!」
「だけど負けないもんっ!わたしは勇者だから!」
ツムギは炎の魔宝石を聖剣の窪みに嵌めると
聖剣に炎を纏わせながら
斬撃の後に切り口が爆発する魔術を備え
魔物達を切り刻み、爆発させていく。
「ほっほっほ。順調に強くなっていっててなによりだわ。」
「ヨグ=ソトースちゃんが乱入してきた時は
どうなるかと思いましたが流石ツムギちゃんですねっ!」
「いやぁ~わたしも触手とか銀の門から魔物召喚した時は
流石にヤバイと思ってたけど
まさか私達の助け無しに倒しちゃうとは思わなかったな~
あっ、ツムギちゃんがそろそろ森を抜けそうだ。」
「おおーっ!森を抜けた~!」
少女は森を抜けて次の街に到着したのであった。
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