BLゲームの世界に転生したモブの私が、なぜか捕まりました。

ヒカリ

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アンジェラ編

04


グスタフ・バルトラーー

ダニエルとシャーリーの幼馴染で、年はダニエルと同じ20歳。仕事は、宰相である父親の補佐をしていて賢くて、将来有望な青年。ダニエルに長年片思いをしていたけど、ダニエルが他の攻略対象者をアンアン鳴かせてるとこを偶然目撃してしまい、ヤケになって彼を襲い受けして美味しく頂かれたのだったわ。
容姿は、ダニエルと比べるとそうでもないが彼も整った顔立ちをしている。栗色の髪に、黒の瞳で泣きぼくろがセクシーな青年だ。
確か、グスタフルートはダニエルに散々鳴かされて後ろを開発されてしまい、最終的にはビッチになってダニエルに捨てられるバッドエンドか絶倫なダニエルの欲望を全て受け止めるハッピーエンド?だったかしら…。そして、グスタフの性格はまぁ、顔に出やすい為わかりやすいのだ。ダニエルに近づく、女、男に対して敵対心を隠さないのだ。そして、私も例外ではないらしくーー……



「あんた、みない顔だけど…誰?なんで、この家にいる。」

わー嫉妬にまみれるリアルグスタフ来たー!
内心、興奮状態の私は言える範囲でこれまでの経緯を説明しようと口を開こうとしたら、後ろから手が出てきた。

「…グスタフ。突然来たと思ったら随分な態度だな?彼女は、大事な客人だ。」
「…んぐ?」

あの、なぜ私は今ダニエルに後ろから抱きしめられて、口を塞がれてるのでしょう…?
思いもやらないダニエルの行動に私は固まってしまった。というか、グスタフも固まっている。
そして、シャーリーは優雅に紅茶飲んでる!


「いくら、幼馴染のお前でも彼女に失礼な態度を取るなら許さない…覚えておけ。」
いや、めちゃくちゃ良い声で耳元で喋らないでぇ!
しかも、さりげなくお腹をサワサワ撫でられてるしっ。


「ダニー…なんで、君は…。」

ほら、グスタフも混乱してカタコトしか話せてないからっ!
ダニエルは、綺麗な顔で目つきだけは鋭くグスタフを睨みつつ、私のお腹や反対の指で頬を撫でている。
何、このトライアングル…。
そして、沈黙を破ったのは優雅に紅茶を飲んでいたシャーリーだった。


「グスタフ兄様、彼女はアンジェラ。私の大切なお友達なの。しばらく、この屋敷に滞在するからくれぐれもよろしくね?」
 

ニコッと、有無を言わせないシャーリーの微笑みにグスタフも逆らえないのか、小声で「あぁ…。」と返事をして、落ち込んで帰っていった。結局、何しに来たのかは不明だった。


「すまなかったな…アンジュ。グスタフが失礼な態度を取って…辛かったろう?」
「い、いえ。平気ですから…あっ。」


ダニエルが耳元で囁いて、なぜかチュッと耳たぶにキスをしてきた。思わず、あっとか声が出てしまいめちゃくちゃ恥ずかしいっ。
え、何これ。なんで、こんなに甘々なの?
というか、恋人でもないのに…耳にキスとかしないわよね?そもそも、ダニエルはゲームの中では女性嫌いで、男性しか性的な対象にならなかったはず。
でも、私に対しては明らかに態度が違う。こんなに、触れたり優しくしてくれたり…何かがおかしい。
なぜ?私がモブだから、優しいのかしら?
そもそも、私という存在はこの世界にはイレギュラーなのかもしれない。でも、私はこうやって生きているし…訳がわからないわ。
ぐるぐると考えていると、くるっと身体の向きを変えられた。


「アンジュ…?どうしたんだい。何を考えている?」
「へっ?!わわっ、ダニエル様⁈」


思考がトリップしていた私は、ダニエルによって現実に引き戻される。つか、近い!!ちょっと、近づけばキスできそうなくらい近いよっ!この世界には、パーソナルスペースはないのっ?!
 


「どうした?アンジュ…。」
「いっ、いえ、あの…ち、近すぎませんか?」
 


あぁ…尊いわ…。こんなに間近で、ご尊顔を拝めるなんて…吸い込まれそうな瞳に、陶器の様な肌は思わず触れたくなる。



「そうか?君の顔がよく見えていい…。」

キラキラとした瞳に見つめられ、頭がぼーっとする。ふわぁ…格好いい…。この唇で、あんなことやこんなことをするなんて…。


「こほん、お兄様?そろそろ離れてさしあげたら?」
シャーリーの低い声で、現実に引き戻される。

「わわっ!も、申し訳ございませんっ!」



慌てて、彼から距離を取ると彼は、すんなりと離れていった。

顔が火照って、つい下を向いてしまう。
彼に触れられた場所が熱を持った様にドキドキする。
どうしよう、やっぱりダニエルの事好きだわ…。
憧れの存在が、目の前に実際にいるのに告白もできないなんて…。
やっぱり、私みたいなモブは高望みはしちゃいけないわよね…平穏な生活に満足しなきゃ。
感想 9

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