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一章
出会い
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「………殺して下さい。」
……2060年に世界は悪魔と天使という存在から【超能力】という力を授けられた。
誰もがその力を使い、世界を発展させていった…が、人間は愚かだったらしい…。
世界が繰り返してきた愚行をまた繰り返し始めたのだ。
戦争…。誰も望んでいない【戦争】が始まった。
悪魔から授けられた超能力を持つ人間が天使系の超能力を持っている人間を殺す…。
逆も然り…。
…超能力が授けられて【10年後】超能力者達は2つに分かれた。
【天使系の超能力を持つ者達が集まった天使陣営】
【悪魔系の超能力を持つ者達が集まった悪魔陣営】
世界人口80億人が丁度半数に分かれたこの2つの組織はお互いに敵意を剥き出しにして戦争を続けている…今、この
瞬間ですら…。
【2100年】
「殺せぇ!そいつを殺せ!」
「死ね!死ねぇ!」
「俺達に逆らうんじゃねぇ!殺すぞ!!」
「……はぁ、はぁ…。グハッ…。クソッ!」
【ザシュッ…】
刀が僕の背中を斬り裂いた。
振り返り、手に携えていた刀で相手の腹部を貫いた。
「…ごめん。」
……なんで、なんで皆平気で人を殺せるんだ。同じ人間なのに…。
…こんな戦争、すぐに止めないと…。
【数時間後】
…終わった。取り敢えず帰ろう…。
【悪魔陣営本拠地】
「3人共、帰ったよ。」
「おかえり、優!」
優…それは僕の名前だ。
本名は【東雲優“しののめゆう”】
皆には下の名前、優って呼ばれてる。
「無事で良かった、優…」
“優”「うん、君も無事で良かった…六花“りっか”」
【巫六花“かんなぎりっか”】
「優!今回はどうだった?話聞いてくれそうな人いた?」
“優”「今回もいなかった…。そんな簡単にはいないみたいだね…」
「優なら見つけられるよ!」
“優”「ありがと、渚“なぎさ”…」
【鈴宮渚“すずみやなぎさ”】
「優、早速で悪いけど…いい?」
“優”「ごめん涼“りょう”早く【会議】しよう。」
【緋月涼“ひづきりょう”】
この3人は僕と同じ悪魔陣営に属している僕の仲間達。
3人と知り合ったのはつい数ヶ月前だけど、とても信用出来る…悪魔陣営で唯一僕が胸を張って仲間と呼べる存在だ。
“涼”「早速だけど…、俺達は今かなり危うい状況にある。」
“渚”「危うい状況?そんなに?」
“涼”「つい昨日説明してやったじゃないか。もう一度説明するぞ?」
“渚”「よろしくー!」
“涼”「俺達は……。
【悪魔陣営と天使陣営を和解させようとしている。】
だろ…?その理由が俺の見た不確定の未来。
【悪魔陣営と天使陣営の人間80億人が1年後に全員死ぬ…】
そんな未来を変える為に俺達は天使陣営と協力したい…だけど、そう簡単には協力出来ないし、悪魔陣営から俺達は疑われてる。天使陣営のスパイじゃないかって…。だから危ういんだ。」
“渚”「確かに、そんな話してたね~」
“優”「だから僕が戦場で話聞いてくれそうな天使陣営の人探してるんだけど…中々見つからない。このままじゃ…」
“六花”「僕達全員裏切り者として殺される…」
…そんな会話を続けていると、放送が鳴り響いた。
“放送”「ここから40㎞先に天使共が拠点を構えた。手の空いてる者達は今すぐ迎え。」
“優”「皆、行こう。」
その言葉に3人は…。
【行こう!!】
そして僕達は戦場に向かった。
【数時間後】
僕達はその戦場に辿り着いていた。
“優”「ここが…さっき放送で言われてた天使陣営の拠点?」
“渚”「そうみたいだね!僕達はどうする?」
“優”「分かれて、話聞いてくれそうな人探す…?」
“六花”「それでいいんじゃない?僕達裏切り者か疑われてるし…集団行動しない方がいいのかも…」
“涼”「確かにな。なら分かれて行動しよう。30分経ったら1度ここて戻って来るように。」
【分かった。】
そうして僕達は分かれた。
……結構、入り組んでるな。ビル群を拠点にされるとこんな事になるのか…。人も全然見つけられないし…今回も駄目かな。
瞬間、目の前に女性が現れた。
急いで止まり、一応刀を構え言葉を紡いだ。
“優”「敵…ですか?」
「……敵、だと思います。遠慮なく殺して下さい。」
“優”「何言って…」
「もう、疲れちゃって…いいから殺して下さい…」
…この人なら、僕の話を聞いてくれる…かも。
そして僕は刀を収めて、言った。
“優”「死にたくても、一回だけ僕の話を聞いて下さい…」
「まぁ、そのくらいなら…」
“優”「1年後、今生きてる全ての人が疫病に侵されて死にます。僕はそんな未来を変えたいんです。僕に協力してくれませんか…?」
これは…たった1年で世界を変えた5人の物語…。
敵対してても同じ人間で、全て尊い命だと教える物語。
僕は平和が好きなんだ…。
……2060年に世界は悪魔と天使という存在から【超能力】という力を授けられた。
誰もがその力を使い、世界を発展させていった…が、人間は愚かだったらしい…。
世界が繰り返してきた愚行をまた繰り返し始めたのだ。
戦争…。誰も望んでいない【戦争】が始まった。
悪魔から授けられた超能力を持つ人間が天使系の超能力を持っている人間を殺す…。
逆も然り…。
…超能力が授けられて【10年後】超能力者達は2つに分かれた。
【天使系の超能力を持つ者達が集まった天使陣営】
【悪魔系の超能力を持つ者達が集まった悪魔陣営】
世界人口80億人が丁度半数に分かれたこの2つの組織はお互いに敵意を剥き出しにして戦争を続けている…今、この
瞬間ですら…。
【2100年】
「殺せぇ!そいつを殺せ!」
「死ね!死ねぇ!」
「俺達に逆らうんじゃねぇ!殺すぞ!!」
「……はぁ、はぁ…。グハッ…。クソッ!」
【ザシュッ…】
刀が僕の背中を斬り裂いた。
振り返り、手に携えていた刀で相手の腹部を貫いた。
「…ごめん。」
……なんで、なんで皆平気で人を殺せるんだ。同じ人間なのに…。
…こんな戦争、すぐに止めないと…。
【数時間後】
…終わった。取り敢えず帰ろう…。
【悪魔陣営本拠地】
「3人共、帰ったよ。」
「おかえり、優!」
優…それは僕の名前だ。
本名は【東雲優“しののめゆう”】
皆には下の名前、優って呼ばれてる。
「無事で良かった、優…」
“優”「うん、君も無事で良かった…六花“りっか”」
【巫六花“かんなぎりっか”】
「優!今回はどうだった?話聞いてくれそうな人いた?」
“優”「今回もいなかった…。そんな簡単にはいないみたいだね…」
「優なら見つけられるよ!」
“優”「ありがと、渚“なぎさ”…」
【鈴宮渚“すずみやなぎさ”】
「優、早速で悪いけど…いい?」
“優”「ごめん涼“りょう”早く【会議】しよう。」
【緋月涼“ひづきりょう”】
この3人は僕と同じ悪魔陣営に属している僕の仲間達。
3人と知り合ったのはつい数ヶ月前だけど、とても信用出来る…悪魔陣営で唯一僕が胸を張って仲間と呼べる存在だ。
“涼”「早速だけど…、俺達は今かなり危うい状況にある。」
“渚”「危うい状況?そんなに?」
“涼”「つい昨日説明してやったじゃないか。もう一度説明するぞ?」
“渚”「よろしくー!」
“涼”「俺達は……。
【悪魔陣営と天使陣営を和解させようとしている。】
だろ…?その理由が俺の見た不確定の未来。
【悪魔陣営と天使陣営の人間80億人が1年後に全員死ぬ…】
そんな未来を変える為に俺達は天使陣営と協力したい…だけど、そう簡単には協力出来ないし、悪魔陣営から俺達は疑われてる。天使陣営のスパイじゃないかって…。だから危ういんだ。」
“渚”「確かに、そんな話してたね~」
“優”「だから僕が戦場で話聞いてくれそうな天使陣営の人探してるんだけど…中々見つからない。このままじゃ…」
“六花”「僕達全員裏切り者として殺される…」
…そんな会話を続けていると、放送が鳴り響いた。
“放送”「ここから40㎞先に天使共が拠点を構えた。手の空いてる者達は今すぐ迎え。」
“優”「皆、行こう。」
その言葉に3人は…。
【行こう!!】
そして僕達は戦場に向かった。
【数時間後】
僕達はその戦場に辿り着いていた。
“優”「ここが…さっき放送で言われてた天使陣営の拠点?」
“渚”「そうみたいだね!僕達はどうする?」
“優”「分かれて、話聞いてくれそうな人探す…?」
“六花”「それでいいんじゃない?僕達裏切り者か疑われてるし…集団行動しない方がいいのかも…」
“涼”「確かにな。なら分かれて行動しよう。30分経ったら1度ここて戻って来るように。」
【分かった。】
そうして僕達は分かれた。
……結構、入り組んでるな。ビル群を拠点にされるとこんな事になるのか…。人も全然見つけられないし…今回も駄目かな。
瞬間、目の前に女性が現れた。
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そして僕は刀を収めて、言った。
“優”「死にたくても、一回だけ僕の話を聞いて下さい…」
「まぁ、そのくらいなら…」
“優”「1年後、今生きてる全ての人が疫病に侵されて死にます。僕はそんな未来を変えたいんです。僕に協力してくれませんか…?」
これは…たった1年で世界を変えた5人の物語…。
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僕は平和が好きなんだ…。
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