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第18話『運命の出会い……だったハズ』
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あれだ。一言で言うなら「どうしてこうなった」だ。
俺は現状に頭を抱えながらため息を吐いた。
「なんと礼を言えば良いか」
「いえ。お気になさらず」
「そういう訳にはいかん! 私はいずれこの国を、民を背負い立つ者だ。恩義に対し、非礼で返しては「そろそろ口を塞いでください。王太子殿下」んぐ!? な、何故私が王太子であると」
頼むからもう口を開かないでくれ。
本当に。本気で、頼む。
「殿下……かもしれない御方。お願いですから、少々落ち着いてください。良いですか? ここは殿下の知る様なお行儀の良い人間ばかりがいる場所ではない。不法入国者や犯罪者、ならず者が住まう場所です。貴方様がもし、高貴な立場の方であった場合、何をされるか分かりません。分かりますね?」
「あ、あぁ。すまなかったな。あー」
「タツヤです」
「そうか。タツヤ。私はライアン! ライアン・シル・エレルニアだ!」
「殿下! お願いですから、お声を落としつつ、偽名をお使いください! 御身の存在が知られれば非常に厄介な事になります!」
「あぁ、そうだったな。すまない。タツヤ。しかし、もし私が危機に陥っても、また貴君が救ってくれるのだろう?」
何キラキラした目で俺を見てんだよ。殿下。
トラブルを期待しないでくれ。平穏こそが至宝なのだと気づいてくれ。
あぁ、胃が痛い。
「無論、何かあれば微力ながらお手伝いはさせて頂きますが、あまり多くを期待しないで下さい」
「あぁ、分かっているぞ!」
絶対に分かってない。
この満面の笑みは、絶対に分かってない。
確信がある。
まぁ、勿論それを口に出したりはしないけど。
そして、おそらくこの国で二番目か三番目くらいに偉い方の相手をしていた俺は、不意にやってきた二つ目の爆弾により胃痛を爆発させた。
そう。爆弾の正体はラナ様より一年間護衛する様に言われた少女である。
「先ほどから黙って聞いて居れば何ですか? タツヤさんの迷惑になる様な事はやめてください」
「なんだ君は。私を一体なんだと思っている」
「何だって関係ありませんよ。重要な事はここは私の家で、タツヤさんは私の事が大好きでいずれ結婚する人だという事です。私たちの愛の巣から早く出て行ってくれませんか?」
相変わらず知らない記憶が混じってるな。
「何!? ふざけるな。タツヤは私の護衛として連れて行く事に決めたのだ。勝手な事を言うな!」
こっちもこっちで俺の知らない未来が決まっている。
どうなってんだ。この世界は、どいつもこいつもやりたい放題かよ。
「あのまま誘拐されちゃえば良かったのに!」
「何だと!? 不敬だぞ! 小娘!」
「アンタの方が小さいでしょ! チビが偉そうにしないでよ!」
「貴様! 気にしている事を!」
あぁ、あぁ! どうしてこんな事になったんだ。
こんな事なら、誘拐されそうな殿下を助けなければ……って、それは無いわ。
あり得ない。そこは間違いじゃない。
そう。間違えたのは助け方だ。
無駄にアクション要素を多めに助けたのがいけなかった気がする。
でもしょうがないじゃんなぁ? 癖になってんだ。印象に残る戦い方すんの。
まぁ、しかしだ。
こうなってしまった以上はしょうがない。
過ぎた事をくよくよしても意味はないのだ。
未来の事を考えなくてはいけない。
という訳で。
「では、殿下。明日の朝一番に王城へお送りしますね」
「断る」
「はい……って、えぇぇええぇぇ!?」
「タツヤ。悪いが少しの間ここに住まわせて貰うぞ」
「ふざけんな! 出て行け!」
「貴様には聞いてない! 私はタツヤに聞いているのだ!」
「この家は! 私の家だって言ってるの!!」
修羅場。
シンプルシリーズ。ザ・修羅場だ。
何? 私の為に争わないで! って言うべき?
ショタとロリの前で? ギャグかよ。
俺は子供じみた独占欲に付き合ってやる程子供じゃないのだ。
「はいはい。争いはそこまで。まずアンちゃん。悪いが、ライアン殿下……いや、無礼を失礼いたします。ライ君をここから追い出すのなら、俺も出て行く。流石に殿下を一人で放置は出来んからな」
「ぐっ」
「ほら見ろ! 私に正義アリだ」
「そして、ライ君。申し訳ないけれど、貴方には早急に王城へ帰って貰います」
「何故だ! 私の兄になってくれると言っていたではないか!」
「記憶にございません。大変残念ながら、私に貴殿は少々手に余ります。私にはここでアンちゃんを護衛するという仕事がありますので」
「仕事? 仕事と言ったな? ではその金の倍を払うぞ!」
「残念ながら、この依頼は金銭ではなく、私の仕事上のパートナーからの依頼ですので、いくらであろうとお受けする事は出来ません。どうかご理解を」
「っ!」
ライアン殿下は悔しそうに唇を噛みながら、泣きそうな顔で俺を睨みつけた。
いや、マジで勘弁してくれ。
不敬罪で処刑されましたは流石に不名誉すぎるし、スポンサーも面白くないだろう。
という訳で、俺は再度頭を下げてご理解をと繰り返した。
その言葉にライアン殿下は小さく「いやだ」と口にして、俺に縋りつくのだった。
「私は、王になる! なりたいのだ! しかし、父上は私が世界を知らぬと言う! だから知ろうとしたのだ。それでここへやってきた! こんな中途半端な状態では帰れぬ!」
「……ライアン殿下」
「タツヤは私の知る限り、誰よりも信用できる他人だ。友だ! 親友だ! 兄だ! 貴殿は父の言う世界も知っているのだろう! だから、タツヤの傍で、私は世界を知りたいのだ!」
うーん。である。
いやお気持ちは分かるが、それでも俺一人で二人を護衛するのは色々と無理があるのだ。
この仕事を始める前は本当に一般人の中の一般人だったからね?
会社で調整した超人の肉体が無ければ、大した事は出来ない人間だ。
だからこそ、いい加減な気持ちで護衛などは出来ない。
「……っ!? 何かが来ます。二人とも下がって」
俺はライアン殿下をどう扱うべきか悩んでいたのだが、そんな俺たちの居る家に何かが近づいてくる気配に気づき、武器を抜いて扉を睨みつけた。
しかし、扉を開けて現れた人はどうやら敵では無いようだった。
「ほっほっほ。お邪魔しますぞ」
「おぉ! 爺! 爺ではないか」
「お知合いですか?」
「あぁ。私に様々な事を教えてくれる者だ。博識でな。なんでも知っているんだぞ!」
「それほどではありませんよ」
「……そうですか」
俺はとりあえず知り合いという事で、武器を収めつつアンちゃんと共に少し離れる。
「タツヤさん?」
「うん。ごめんね。少し俺から離れないで」
「……っ! 分かりました! 一生一緒に居ましょう!」
「いや、そこまでは別に良いから」
俺は相変わらずぶっ飛んでいるアンちゃんに適当な返事をしつつ、爺さんと殿下を見据える。
殿下の教育係だという爺さんは、朗らかに笑いつつ、意識は常に俺へ向けており、腰に下げた細剣もすぐに抜ける様な体勢をしていた。
恐ろしい。
この家を血の海にでも変えるつもりか?
「ご無事で良かったです。殿下」
「あぁ。心配をかけたな。しかし、安心してくれ! 私の事はタツヤが護ってくれたのだ」
「ほぅ」
細められていた爺さんの目が僅かに開かれ、俺を射抜いた。
緊張しすぎて心臓発作でも起こしそうだ。
「少年。君が、殿下を護ったとの事でしたか……ふむ。確かにそれなりには出来そうですね」
「お褒め頂きありがとうございます」
「礼儀も出来ている。殿下が気に入る理由も分かりますね。ふむ。殿下。何か望まれる事はございますか?」
「あぁ! あるぞ! 私はタツヤと共に世界を知りたい!」
「承知いたしました。ではその様に」
いや、俺は何も承知してないけど?
なんでこの世界の人たちって勝手にどんどこ話を進めていくのだろうか。
勘弁して欲しい。
「ではタツヤ様。殿下をよろしくお願いします」
分かりやすく剣に手をかけながら、笑顔で脅してくる爺さんに俺は仕方なく頭を下げるのだった。
断ったら、首から上が無くなりそうだし……。
俺は現状に頭を抱えながらため息を吐いた。
「なんと礼を言えば良いか」
「いえ。お気になさらず」
「そういう訳にはいかん! 私はいずれこの国を、民を背負い立つ者だ。恩義に対し、非礼で返しては「そろそろ口を塞いでください。王太子殿下」んぐ!? な、何故私が王太子であると」
頼むからもう口を開かないでくれ。
本当に。本気で、頼む。
「殿下……かもしれない御方。お願いですから、少々落ち着いてください。良いですか? ここは殿下の知る様なお行儀の良い人間ばかりがいる場所ではない。不法入国者や犯罪者、ならず者が住まう場所です。貴方様がもし、高貴な立場の方であった場合、何をされるか分かりません。分かりますね?」
「あ、あぁ。すまなかったな。あー」
「タツヤです」
「そうか。タツヤ。私はライアン! ライアン・シル・エレルニアだ!」
「殿下! お願いですから、お声を落としつつ、偽名をお使いください! 御身の存在が知られれば非常に厄介な事になります!」
「あぁ、そうだったな。すまない。タツヤ。しかし、もし私が危機に陥っても、また貴君が救ってくれるのだろう?」
何キラキラした目で俺を見てんだよ。殿下。
トラブルを期待しないでくれ。平穏こそが至宝なのだと気づいてくれ。
あぁ、胃が痛い。
「無論、何かあれば微力ながらお手伝いはさせて頂きますが、あまり多くを期待しないで下さい」
「あぁ、分かっているぞ!」
絶対に分かってない。
この満面の笑みは、絶対に分かってない。
確信がある。
まぁ、勿論それを口に出したりはしないけど。
そして、おそらくこの国で二番目か三番目くらいに偉い方の相手をしていた俺は、不意にやってきた二つ目の爆弾により胃痛を爆発させた。
そう。爆弾の正体はラナ様より一年間護衛する様に言われた少女である。
「先ほどから黙って聞いて居れば何ですか? タツヤさんの迷惑になる様な事はやめてください」
「なんだ君は。私を一体なんだと思っている」
「何だって関係ありませんよ。重要な事はここは私の家で、タツヤさんは私の事が大好きでいずれ結婚する人だという事です。私たちの愛の巣から早く出て行ってくれませんか?」
相変わらず知らない記憶が混じってるな。
「何!? ふざけるな。タツヤは私の護衛として連れて行く事に決めたのだ。勝手な事を言うな!」
こっちもこっちで俺の知らない未来が決まっている。
どうなってんだ。この世界は、どいつもこいつもやりたい放題かよ。
「あのまま誘拐されちゃえば良かったのに!」
「何だと!? 不敬だぞ! 小娘!」
「アンタの方が小さいでしょ! チビが偉そうにしないでよ!」
「貴様! 気にしている事を!」
あぁ、あぁ! どうしてこんな事になったんだ。
こんな事なら、誘拐されそうな殿下を助けなければ……って、それは無いわ。
あり得ない。そこは間違いじゃない。
そう。間違えたのは助け方だ。
無駄にアクション要素を多めに助けたのがいけなかった気がする。
でもしょうがないじゃんなぁ? 癖になってんだ。印象に残る戦い方すんの。
まぁ、しかしだ。
こうなってしまった以上はしょうがない。
過ぎた事をくよくよしても意味はないのだ。
未来の事を考えなくてはいけない。
という訳で。
「では、殿下。明日の朝一番に王城へお送りしますね」
「断る」
「はい……って、えぇぇええぇぇ!?」
「タツヤ。悪いが少しの間ここに住まわせて貰うぞ」
「ふざけんな! 出て行け!」
「貴様には聞いてない! 私はタツヤに聞いているのだ!」
「この家は! 私の家だって言ってるの!!」
修羅場。
シンプルシリーズ。ザ・修羅場だ。
何? 私の為に争わないで! って言うべき?
ショタとロリの前で? ギャグかよ。
俺は子供じみた独占欲に付き合ってやる程子供じゃないのだ。
「はいはい。争いはそこまで。まずアンちゃん。悪いが、ライアン殿下……いや、無礼を失礼いたします。ライ君をここから追い出すのなら、俺も出て行く。流石に殿下を一人で放置は出来んからな」
「ぐっ」
「ほら見ろ! 私に正義アリだ」
「そして、ライ君。申し訳ないけれど、貴方には早急に王城へ帰って貰います」
「何故だ! 私の兄になってくれると言っていたではないか!」
「記憶にございません。大変残念ながら、私に貴殿は少々手に余ります。私にはここでアンちゃんを護衛するという仕事がありますので」
「仕事? 仕事と言ったな? ではその金の倍を払うぞ!」
「残念ながら、この依頼は金銭ではなく、私の仕事上のパートナーからの依頼ですので、いくらであろうとお受けする事は出来ません。どうかご理解を」
「っ!」
ライアン殿下は悔しそうに唇を噛みながら、泣きそうな顔で俺を睨みつけた。
いや、マジで勘弁してくれ。
不敬罪で処刑されましたは流石に不名誉すぎるし、スポンサーも面白くないだろう。
という訳で、俺は再度頭を下げてご理解をと繰り返した。
その言葉にライアン殿下は小さく「いやだ」と口にして、俺に縋りつくのだった。
「私は、王になる! なりたいのだ! しかし、父上は私が世界を知らぬと言う! だから知ろうとしたのだ。それでここへやってきた! こんな中途半端な状態では帰れぬ!」
「……ライアン殿下」
「タツヤは私の知る限り、誰よりも信用できる他人だ。友だ! 親友だ! 兄だ! 貴殿は父の言う世界も知っているのだろう! だから、タツヤの傍で、私は世界を知りたいのだ!」
うーん。である。
いやお気持ちは分かるが、それでも俺一人で二人を護衛するのは色々と無理があるのだ。
この仕事を始める前は本当に一般人の中の一般人だったからね?
会社で調整した超人の肉体が無ければ、大した事は出来ない人間だ。
だからこそ、いい加減な気持ちで護衛などは出来ない。
「……っ!? 何かが来ます。二人とも下がって」
俺はライアン殿下をどう扱うべきか悩んでいたのだが、そんな俺たちの居る家に何かが近づいてくる気配に気づき、武器を抜いて扉を睨みつけた。
しかし、扉を開けて現れた人はどうやら敵では無いようだった。
「ほっほっほ。お邪魔しますぞ」
「おぉ! 爺! 爺ではないか」
「お知合いですか?」
「あぁ。私に様々な事を教えてくれる者だ。博識でな。なんでも知っているんだぞ!」
「それほどではありませんよ」
「……そうですか」
俺はとりあえず知り合いという事で、武器を収めつつアンちゃんと共に少し離れる。
「タツヤさん?」
「うん。ごめんね。少し俺から離れないで」
「……っ! 分かりました! 一生一緒に居ましょう!」
「いや、そこまでは別に良いから」
俺は相変わらずぶっ飛んでいるアンちゃんに適当な返事をしつつ、爺さんと殿下を見据える。
殿下の教育係だという爺さんは、朗らかに笑いつつ、意識は常に俺へ向けており、腰に下げた細剣もすぐに抜ける様な体勢をしていた。
恐ろしい。
この家を血の海にでも変えるつもりか?
「ご無事で良かったです。殿下」
「あぁ。心配をかけたな。しかし、安心してくれ! 私の事はタツヤが護ってくれたのだ」
「ほぅ」
細められていた爺さんの目が僅かに開かれ、俺を射抜いた。
緊張しすぎて心臓発作でも起こしそうだ。
「少年。君が、殿下を護ったとの事でしたか……ふむ。確かにそれなりには出来そうですね」
「お褒め頂きありがとうございます」
「礼儀も出来ている。殿下が気に入る理由も分かりますね。ふむ。殿下。何か望まれる事はございますか?」
「あぁ! あるぞ! 私はタツヤと共に世界を知りたい!」
「承知いたしました。ではその様に」
いや、俺は何も承知してないけど?
なんでこの世界の人たちって勝手にどんどこ話を進めていくのだろうか。
勘弁して欲しい。
「ではタツヤ様。殿下をよろしくお願いします」
分かりやすく剣に手をかけながら、笑顔で脅してくる爺さんに俺は仕方なく頭を下げるのだった。
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