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第13話『お二人は『魔王』という存在を聞いた事はありますか?』 3/3
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「長男と長女では何が駄目なんでしょうか?」
「神刀の問題だ。ヤマトでは名のある家は代々決まった神刀を受け継ぐのだが、宗介も和葉も宗家であり、最も力のある刀を受け継いでしまっていた。そうなれば、次代の子供をどちらの家の子供とするのかが問題となってしまう。どの家も優秀な子供は欲しいからな」
「お二人は優秀過ぎたという事ですね」
「そうだな。本来は良い事なのだが、ヤマトにおいては難しい問題という訳だ」
シュンさんの言葉に私はなるほど、と言いながら自分の婚約者候補の事を思い出していた。
とても真面目で、優秀で、善き王になる事は分かっているのに、私への愛情が変な方向へと向いてしまう方。
嬉しいのに、それをただ喜べないのは、私が将来は聖女にならねばならないからか。
あの御方に相応しいと思えないからか。
「なるほどな。だが、そのまま、はいそうですか。と終わった訳じゃないんだろう? お前も、その友人とやらも」
「まぁな……まぁ、実際にそうなのだが、よく分かるな」
「話をしてればよく分かる。お前はそんな聞き分けの良い性格には見えんし、そんなお前と友になるのならば、同じ様な人間だろう」
「うむ。そうだな。オーロの言う通りだ。俺たちはそんな家の都合など知るかとまず和葉の家を襲った。和葉は親に意見をして家の奥に閉じ込められていたからな。潜入した」
「正面からか?」
「あぁ。話し合いの結果そうなった」
「ワハハハ! 潜入なのに正面突破とは! 中々に愉快な連中だ! しかもそれで上手く行ったんだろう?」
「あぁ。和葉の家は大混乱となり、その隙に和葉を攫おうとして、和葉の部屋で宗介と戦闘になった」
「えぇ!? 宗介さんって、えぇ!? どうしてですか!?」
「実は宗介も和葉の家に侵入していてな。賊が出たという事で、和葉を護る為に、宗介が立ちふさがったのだ。まぁ、互いの正体はすぐ分かった為、それ以上戦う必要は無いのだが、戦いは再び始まってしまった」
「えぇぇええ!!?」
「理由は簡単だ。時道が、お前も大人しくしていれば助けに行ってやったのにと言ったせいで、宗介が怒り戦闘となった」
「フフフ。どうせ、アレだろう? お前らに助けられなきゃいけない程弱くねぇとか。だろう?」
「あぁ、その通りだ。まぁ、この辺りは分かりやすいか」
いや、全然分かりませんけど!?
まーったく意味が分かりませんけど!!
「という訳で、時道と宗介は家を破壊しながら決闘をしており、その隙に俺たちは和葉を連れて家から逃げ出したのだった」
やり方……! やり方が乱暴すぎる!
「神刀の問題だ。ヤマトでは名のある家は代々決まった神刀を受け継ぐのだが、宗介も和葉も宗家であり、最も力のある刀を受け継いでしまっていた。そうなれば、次代の子供をどちらの家の子供とするのかが問題となってしまう。どの家も優秀な子供は欲しいからな」
「お二人は優秀過ぎたという事ですね」
「そうだな。本来は良い事なのだが、ヤマトにおいては難しい問題という訳だ」
シュンさんの言葉に私はなるほど、と言いながら自分の婚約者候補の事を思い出していた。
とても真面目で、優秀で、善き王になる事は分かっているのに、私への愛情が変な方向へと向いてしまう方。
嬉しいのに、それをただ喜べないのは、私が将来は聖女にならねばならないからか。
あの御方に相応しいと思えないからか。
「なるほどな。だが、そのまま、はいそうですか。と終わった訳じゃないんだろう? お前も、その友人とやらも」
「まぁな……まぁ、実際にそうなのだが、よく分かるな」
「話をしてればよく分かる。お前はそんな聞き分けの良い性格には見えんし、そんなお前と友になるのならば、同じ様な人間だろう」
「うむ。そうだな。オーロの言う通りだ。俺たちはそんな家の都合など知るかとまず和葉の家を襲った。和葉は親に意見をして家の奥に閉じ込められていたからな。潜入した」
「正面からか?」
「あぁ。話し合いの結果そうなった」
「ワハハハ! 潜入なのに正面突破とは! 中々に愉快な連中だ! しかもそれで上手く行ったんだろう?」
「あぁ。和葉の家は大混乱となり、その隙に和葉を攫おうとして、和葉の部屋で宗介と戦闘になった」
「えぇ!? 宗介さんって、えぇ!? どうしてですか!?」
「実は宗介も和葉の家に侵入していてな。賊が出たという事で、和葉を護る為に、宗介が立ちふさがったのだ。まぁ、互いの正体はすぐ分かった為、それ以上戦う必要は無いのだが、戦いは再び始まってしまった」
「えぇぇええ!!?」
「理由は簡単だ。時道が、お前も大人しくしていれば助けに行ってやったのにと言ったせいで、宗介が怒り戦闘となった」
「フフフ。どうせ、アレだろう? お前らに助けられなきゃいけない程弱くねぇとか。だろう?」
「あぁ、その通りだ。まぁ、この辺りは分かりやすいか」
いや、全然分かりませんけど!?
まーったく意味が分かりませんけど!!
「という訳で、時道と宗介は家を破壊しながら決闘をしており、その隙に俺たちは和葉を連れて家から逃げ出したのだった」
やり方……! やり方が乱暴すぎる!
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