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第60話『恋と、愛と、友情と』(レナ視点)③
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それから数日が経ち、いよいよ野外活動の日になった。
私はと言えば、ヤスミンの隣で、トクトクと落ち着かない胸の鼓動をそのままに、ヤスミンの手を握る。
「緊張してきたね」
「ホントにね」
「……? なんでヤスミンが緊張してるの?」
「そりゃ私の教室じゃあ野外活動でいきなりこんなヤバそうな森には来ないからね。それに集団行動だし」
「大丈夫だよ。今回は五人行動だし。コピーシーラちゃんも付いてくるしね」
「いや、それで安心だと思えるアンタが凄いわ」
「そう?」
「……はぁ、ほんと、特別教室に入らなくて良かった。命がいくつあっても足りないわよ。こんなの」
「任せて。ヤスミンは私が守るから」
「あらやだ。格好いい。レナ。そうやってるとアンタ本当に格好いいわね。どう? 今からでも女止めて男にならない?」
「ならない」
「残念」
何だかんだ余裕ありそうなヤスミンに呆れつつ、私は約束していた人たちを探す……前に、向こうから近づいてくるのだった。
「やぁ。レナ。今日も良い天気だね」
「森だとよく分からないけどね」
「レナ。腹は減ってないか?」
「そんな食いしん坊だと思われてるの? 私は」
「レナちゃん。ヤスミンちゃん! ようやく見つけた! ごめんね! 初めてで、よくわかんなくて」
「ううん。大丈夫だよ。ルイ君。じゃ行こうか」
「うん!」
私はルイ君の手を取りながら、ヤスミンと共に始まりの場所へと向かう。
そう。シーラちゃんの所へだ。
「レナ班来ました!」
「はい。えー。レナちゃんに、ヤスミンちゃん。ルイ君に、ナルシス君、トリスタン君ね。分かりました。ではいつもの事ですけど今回が初めての人も居ますし、改めて説明しますね」
「は、はい!」
「うん!」
ヤスミンとルイ君が元気よく返事をして、それにシーラちゃんがニッコリと微笑む。
そして、シーラちゃんは一個一個丁寧に森での行動について話をしてゆくのだった。
「はい。以上です。何か質問はありますか?」
「ないです!」
「大丈夫です」
「では、皆さんお気をつけて。何かあればコピーシーラに言ってください。個別にギブアップする事も可能ですからね。命第一でお願いします」
「はぁーい! じゃあ行ってきまーす!」
そして、私たちは森へと向かうのだった。
何度目かのサバイバル活動。
今度こそ一番になってやるぞと気合を入れて。
私はと言えば、ヤスミンの隣で、トクトクと落ち着かない胸の鼓動をそのままに、ヤスミンの手を握る。
「緊張してきたね」
「ホントにね」
「……? なんでヤスミンが緊張してるの?」
「そりゃ私の教室じゃあ野外活動でいきなりこんなヤバそうな森には来ないからね。それに集団行動だし」
「大丈夫だよ。今回は五人行動だし。コピーシーラちゃんも付いてくるしね」
「いや、それで安心だと思えるアンタが凄いわ」
「そう?」
「……はぁ、ほんと、特別教室に入らなくて良かった。命がいくつあっても足りないわよ。こんなの」
「任せて。ヤスミンは私が守るから」
「あらやだ。格好いい。レナ。そうやってるとアンタ本当に格好いいわね。どう? 今からでも女止めて男にならない?」
「ならない」
「残念」
何だかんだ余裕ありそうなヤスミンに呆れつつ、私は約束していた人たちを探す……前に、向こうから近づいてくるのだった。
「やぁ。レナ。今日も良い天気だね」
「森だとよく分からないけどね」
「レナ。腹は減ってないか?」
「そんな食いしん坊だと思われてるの? 私は」
「レナちゃん。ヤスミンちゃん! ようやく見つけた! ごめんね! 初めてで、よくわかんなくて」
「ううん。大丈夫だよ。ルイ君。じゃ行こうか」
「うん!」
私はルイ君の手を取りながら、ヤスミンと共に始まりの場所へと向かう。
そう。シーラちゃんの所へだ。
「レナ班来ました!」
「はい。えー。レナちゃんに、ヤスミンちゃん。ルイ君に、ナルシス君、トリスタン君ね。分かりました。ではいつもの事ですけど今回が初めての人も居ますし、改めて説明しますね」
「は、はい!」
「うん!」
ヤスミンとルイ君が元気よく返事をして、それにシーラちゃんがニッコリと微笑む。
そして、シーラちゃんは一個一個丁寧に森での行動について話をしてゆくのだった。
「はい。以上です。何か質問はありますか?」
「ないです!」
「大丈夫です」
「では、皆さんお気をつけて。何かあればコピーシーラに言ってください。個別にギブアップする事も可能ですからね。命第一でお願いします」
「はぁーい! じゃあ行ってきまーす!」
そして、私たちは森へと向かうのだった。
何度目かのサバイバル活動。
今度こそ一番になってやるぞと気合を入れて。
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