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第41話『彼らが敵だというのなら、私も敵という事になります』③
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「あっ」
そして、そんな獣人さん達の前でキャロンさんが限界を超えていた為、転んでしまった。
そんなキャロンさんを見て、獣人さん達は腕を構えながら、目つきを鋭くする。
考えている暇は無かった。
「キャロンさん!!」
「駄目だ!! アメリアちゃん!!」
私はフィンさんの腕から風の魔術を使って飛び出し、キャロンさんの前に降り立った。
そして、両手を広げながらキャロンさんを護る様に走って来る獣人さんを見据えるのだった。
「アメリア!!!」
「……っ!!」
獣人さんはやや走る勢いを落としつつも、変わらず私に向かって走ってきており、後ろからはリアムさん達が叫びながら近づいてくる音が聞こえる。
時がゆっくりと流れていく世界で、私は状況を把握しながら、間に合わない事を悟り目を閉じた。
ここまでか……。
「アメリア様ァァアアアア!!!」
「……ふぇ?」
正面から聞こえた声は、やけに低い場所から聞こえており、何かがおかしいと目を開けば地面に頭を擦りつける獣人さん達がいた。
何が起きているんだろうか。
「なにが」
「アメリア!」
「アメリア様に触れる!! 薄汚い人間どもめ!!」
何が起きているのかと獣人さん達に問おうとした瞬間、私の体は先ほどまでと同じ様に今度は獣人さんに抱きかかえられ、獣人さんに囲まれた場所へと移動した。
そして、リアムさん達は多くの獣人さんに囲まれ、その鋭い爪や牙を向けられる。
「それ以上近づくな! 人間」
「くっ、アメリア」
「誰の許可を得て、その名を呼んでいる。口にしている!」
「え? え? あの?」
「アメリア様。どうぞこちらへ。ここは少々荒れます故」
「いや、そうではなくてですね。争いは何も生みませんので、リアムさん達に酷い事をしないでください!」
「……酷い事と言われましても、我らは敵を排除するのみ」
「リアムさんは私の仲間です。彼らが敵だというのなら、私も敵という事になります」
「……アメリア様とこの者らが仲間? ほぅ」
「はい!」
「手下という事ですかな? 人間の町へ入る為には必要ですからな」
「いや、そういう訳では」
「では騙されているという事になる。お前たち」
「あー!! そうでした! そうでした! 手下でした! 手下です!」
「なるほど。では、アメリア様。証明していただけますか?」
「え」
「普段やっている様に命令すれば良いのです。それだけで我らは信用します」
獣人さん達の目線が突き刺さる。
そして、多くの獣人さん達に囲まれ、その牙や爪を向けられているリアムさん達の視線もまた、刺さる。
私は絞り出したような声で、命令を下すのだった。
「り、リアムさん」
「……」
「その、頭を撫でてください」
「分かった」
リアムさんは無表情のまま私に近づくと、いつもよりも優しい手つきで私の頭を撫でてくれるのだった。
そして、そんな獣人さん達の前でキャロンさんが限界を超えていた為、転んでしまった。
そんなキャロンさんを見て、獣人さん達は腕を構えながら、目つきを鋭くする。
考えている暇は無かった。
「キャロンさん!!」
「駄目だ!! アメリアちゃん!!」
私はフィンさんの腕から風の魔術を使って飛び出し、キャロンさんの前に降り立った。
そして、両手を広げながらキャロンさんを護る様に走って来る獣人さんを見据えるのだった。
「アメリア!!!」
「……っ!!」
獣人さんはやや走る勢いを落としつつも、変わらず私に向かって走ってきており、後ろからはリアムさん達が叫びながら近づいてくる音が聞こえる。
時がゆっくりと流れていく世界で、私は状況を把握しながら、間に合わない事を悟り目を閉じた。
ここまでか……。
「アメリア様ァァアアアア!!!」
「……ふぇ?」
正面から聞こえた声は、やけに低い場所から聞こえており、何かがおかしいと目を開けば地面に頭を擦りつける獣人さん達がいた。
何が起きているんだろうか。
「なにが」
「アメリア!」
「アメリア様に触れる!! 薄汚い人間どもめ!!」
何が起きているのかと獣人さん達に問おうとした瞬間、私の体は先ほどまでと同じ様に今度は獣人さんに抱きかかえられ、獣人さんに囲まれた場所へと移動した。
そして、リアムさん達は多くの獣人さんに囲まれ、その鋭い爪や牙を向けられる。
「それ以上近づくな! 人間」
「くっ、アメリア」
「誰の許可を得て、その名を呼んでいる。口にしている!」
「え? え? あの?」
「アメリア様。どうぞこちらへ。ここは少々荒れます故」
「いや、そうではなくてですね。争いは何も生みませんので、リアムさん達に酷い事をしないでください!」
「……酷い事と言われましても、我らは敵を排除するのみ」
「リアムさんは私の仲間です。彼らが敵だというのなら、私も敵という事になります」
「……アメリア様とこの者らが仲間? ほぅ」
「はい!」
「手下という事ですかな? 人間の町へ入る為には必要ですからな」
「いや、そういう訳では」
「では騙されているという事になる。お前たち」
「あー!! そうでした! そうでした! 手下でした! 手下です!」
「なるほど。では、アメリア様。証明していただけますか?」
「え」
「普段やっている様に命令すれば良いのです。それだけで我らは信用します」
獣人さん達の目線が突き刺さる。
そして、多くの獣人さん達に囲まれ、その牙や爪を向けられているリアムさん達の視線もまた、刺さる。
私は絞り出したような声で、命令を下すのだった。
「り、リアムさん」
「……」
「その、頭を撫でてください」
「分かった」
リアムさんは無表情のまま私に近づくと、いつもよりも優しい手つきで私の頭を撫でてくれるのだった。
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