処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!

秦江湖

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最終話・愛の勝利と回帰

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悪魔王の敗北


憎悪の世界が崩壊し、悪魔王が私たちを、その深紅の瞳で見る。
 

『憎悪を包む愛か……。憎悪を断ち切ることなく、包み込んだか』 

悪魔王は静かに私に語りかける。


「そうよ……。人は全てを受け容れて、生きていくしかないのだから」

『エリア―ナ。認めよう。おまえの愛を。俺にはないがな』


悪魔王の周囲から湧き出す、憎悪の炎が消え、その姿も黒い塵となって崩れ落ちていった。


「倒したのか……?」

 「わからない……。わからないけど、これで終わったわ…… ルシアン」 


私はルシアンと手を取り合った。

悪魔王との契約は、完全に破棄された。


*************


現実への帰還

意識が遠のき、私はルシアンと共に光の渦に包まれた。

魂が肉体に戻る瞬間、私は強い衝撃を感じた。



私は、大聖堂の瓦礫の上で目を開けた。

傍には、ルシアンが意識を失ったまま、私の手を強く握っていた。
 
「ルシアン!」 

私が彼の名を呼ぶと、彼はゆっくりと金色の瞳を開けた。

 「エリアーナ お前…… 無事か」 

「ええ 私たち 勝ったわ」 


私たちは瓦礫の上で抱きしめ合った。
 
魂の疲労は激しかったが、心は平穏だった。


*************


瘴気の消滅と夜明け

私たちが目覚めた瞬間、帝都を覆っていた漆黒の瘴気が霧散し始めた。
 
空が晴れ渡り、悪魔王の結界は完全に解除された。

 「空が戻ってきた……」 

私は崩壊した大聖堂の跡地から、太陽を見つめた。

帝都に、真の夜明けが訪れたような気分だった。


アンナと父が、瓦礫の影から飛び出してきた。 

「エリアーナ様! ルシアン公爵!無事だったのね!」 
「アンナ!あなたも!良かった!!」

ルシアンが 立ち上がり、瓦礫に埋もれている大神官の元へ駆け寄った。

 「大神官様!」 

大神官は意識を保っていた。 

「おめでとう…… 貴女たちの愛が憎悪に勝った」


*************


愛の勝利と新たな始まり

私はルシアンの隣に立ち、瓦礫の広場を見下ろした。 

民衆は憎悪の幻影から解放され、恐怖に震えながらも生きている。 

アランもイザベラも、悪魔王も消滅した。 

憎悪の時代は終わった。

私はルシアンの手を握りしめた。

「ルシアン。これで帝国の、本当の復興が始まるわね」 
「ああ」 

ルシアンは私の唇に柔らかくキスをした。 
 

*************


処刑台から広場に転がった私の首。

その視界に映った「始まりの景色」。

アランの無関心と、イザベラの嘲笑。


私はあの景色を憎み、否定するために、二度目の人生を歩み始めた。


憎しみに囚われた私の魂を、悪魔王は優しく迎え入れ、私たちの復讐を完璧に導いた。

ルシアンと出会い、共に憎悪を分かち合ったことも、全て悪魔王の筋書き通りだったのかもしれない。

だが 悪魔王は一つだけ計算を間違えた。


それは私たち二人が憎悪を超えて、真に愛し合ってしまったことだ。

ルシアンは、私の過去の全てを知りながら、私の弱さを守り、炎の中でも私を抱きしめた。

その愛だけが、悪魔王の仕掛けた憎悪の炎を打ち破ることができる、人間の 「愛」だった。


もう過去の傷を覆い隠す必要はない。

処刑台の、あの二十秒間の景色も、私たちが憎悪を超え、真の愛を見つけるための必然の始まりだったと受け入れよう。


ルシアンと、将来授かるであろう子供たちと、共に歩むこの道こそが、私の二度目の人生に与えられた真の贈り物だ。


私は今、過去を振り返らずに、未来の幸福のためにルシアンと共に生きる。







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感想 1

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みんなの感想(1件)

田中角栄
2026.01.06 田中角栄

なんだか途中からかなり無茶なストーリー変化を感じてしまい意味がイマイチ分かりづらいです。
なぜイザベラが死ぬ時に愛がでてくるのかも不思議現象です。
ルシアンへの愛とイザベラへの憎悪は別物なのに無理矢理くっつけたせいで、主人公の性格が破綻したと思います。
寧ろイザベラをキチンと葬ってから別の方向でのアプローチの方が分かりやすかったと思います。

解除

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