婚約者は愛を見つけたらしいので、不要になった僕は君にあげる

カシナシ

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番外編

7 ルイの煩悩(現在)

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「はぅっ、うぁっ……アッ、アッ、~~ッ!」

「ぐっ……!」


ぱちゅんっ、ぱちゅん!
アシリスが高みに達していた。ぷるぷると腕の中で震えている間にも、ふっくらと紅色に膨らんだ乳首を捏ねたり、汗ばむ首筋を舐めるのは忘れない。そうすると、アシリスは身を捩って嫌そうにしながらも、ずっとイクのを止められないから。


「ハ……ッ、も、だめ、抜い、て……っ」

「無理だ。お前がキツく締めるから」

「だ……っ!ひぁ!や、だっ……!きちく……っあああああああ!」


カクカクと腰を揺らして、またトんでしまった愛しいオメガを、容赦なく抱きしめ、拘束した。

今の俺には分かる。この『抜いて』は『抜かないで』だし、この『ダメ』は『もう無理、ダメ、終わりにしろ』という意味ではなく、『身体に力が入らなくなるからしっかり支えてくれないとダメ』という意味だ。

もう何度か経験させた秘密の扉。そこを優しく、熱く、ぐっぽり押し込んで嵌めてやると、アシリスは喜んで開け渡す。


「ヒ……ーーーーッ!~~んぁっ……!」


大きくのけ反った細い身体。プシュッ、と潮を吹いたかと思えば、がっくん、がっくんと揺れて、ぱたりと力を失った。意識は無いのに、身体は勝手に快感を拾ってぴくぴくと痙攣している。
なんでこんなに可愛いのか。頸の噛み跡にそっと唇を寄せて、確認する。俺のオメガだよな、と。

この容姿だけは怜悧なアシリスは、ベッドの上だとこんなにもド淫乱なんて……最高すぎた。
そうさせたのは俺のせいでもあるが、アシリスの才能もあってこそ。

アシリスの中に欲を出し切ると、愛しい尻から自身を引き抜き、優しく清める。温かな湯で湿らせた布巾で汗や涙やもろもろを拭って、ガウンを羽織らせ、俺と共に毛布に包んだ。もちろん片腕は腕枕用、もう片方は尻に添えて。

脱童貞した頃は、アシリスが落ちた後も快感を与え続けて怒られていた。もうそんな失敗はしないし、やっぱり起きている時に鳴かせるのがいい。










『何事にも限度がある』という言葉を教え込まされた俺は、アシリスを虐めすぎないよう気をつけるようになった。

それでも毎晩抱いているのに、欲望は尽きることを知らない。
余りあまった精力を鍛錬によって昇華しているはずなのに、アシリスが側に居るとどうもダメらしい。


「あ、ルイ!ここさ、どうも代官が怪しくて……」


今日も溌剌はつらつとしたアシリスは、書類を持って駆け寄って来た。足取りもしっかりしているのは、アシリス自ら作った体力ポーションを飲んでいるから。俺の妻は今日も清楚でピシッと完璧だ。


汗まみれの状態で近づきたくないのに、アシリスの方はまったく気を利かせてくれない。気付いてないのか、気にならないのか。

さらさらの銀髪を耳にかけ、何やらを説明してくれている。淡々と受け答えをしている間にも、真っ白な頬やよく動く小さな唇、ぱちぱちと忙しなく瞬く長いまつ毛を眺めていた。

これは長年アシリスの側にいることによって身につけた技能。アシリスとの会話を疎かにすることなく、アシリスを堪能する。一度に二味も楽しめる。


しかし、アシリスの立場が、『番になった愛おしい妻』に変わったと同時に、俺の中の煩悩は一部剥き出しになっていた。


「っ!?ちょっ、ルイ!」

「ん?ああ、コイツはノーランドの分家筋に当たる、正攻法よりも搦手を使った方が引き摺り落とせるだろう」


むにっ。もちもちもちもち。ふにふに、するり。

服の上から、アシリスの小尻を掴む。今日もなんていい尻なんだ、ごきげんよう。


「ちがっ、あ、んっ……、待って、て……!」

「身内だけの茶会でも開くか、結婚式以来だからな。アシリス、すまないが頼めるか?」


むちっ、むちっ、ぽよん。ぷるぷるぷる……

アシリスの尻だって変化してきた。少年尻から、青年尻に。やわやわ尻から、しっとりむちむち尻に。その変化を見守ってきた身として、これから歳を経てしわしわ尻になったとしても、それはそれで愛おしいと断言出来る。
それに夫になった特権として、背中や白く艶かしい頸、薄くとも引き締まった腹も全て、目に焼き付け、触れて形を覚え、愛でるのに忙しい。全身がもう、俺のものなのだから。

はぁ、はぁ、と息を荒げて顔を真っ赤にしたアシリスに抱きつかれると、もう、自身の汗の事など頭から吹き飛んで、ぎゅうと腕の中に閉じ込めてしまった。

俺と同じく自主訓練中の兵どもが、そわそわチラチラとアシリスを見ようとするのでさっと隠す。
こんな悩ましい美人妻を見せてたまるか!


「う、それは、いいけど……!こんなところで、何考えてるんだ!ばか!」

「なるほど。では、屋敷に帰るか。久しぶりに昼間から運動をするのもいいだろ?」

「……っ!」


アシリスの言葉を曲解すると、『ここでなければいいよ』ということ。チュッと頭のてっぺんにキスを落として、早速横抱きで屋敷の方へ向かうと、やっぱりアシリスは顔を手で覆ったまま大人しい。耳まで真っ赤。……可愛いが過ぎる。どうやらソノ気になってくれたようだ。



そこに残された傭兵達は。


「……今日もアッツアツだな……」
「ああ……クソ羨ましい……」
「若旦那の仏頂面がああもひどく崩れるなんて、少し前までは想像も出来なかったのにな……」
「~~マジでアシリス様、若旦那の側だと色気が凶悪すぎる……!」

「「「「はぁぁ……」」」」


新婚で番となったノーランドの若夫婦を、生ぬるい目で見送ったのだった。





番外編・End





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