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並行世界
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「…ん、俺は…どうなったんだ…ここはいったい…?」
目が覚めると知らない天井があった。なぜ俺は寝ていたのだろうか…寝る前は何をしていたんだったか…
「!あいつは!?」
周りを見渡したがあの化け物はいなかった。まずもってここは理科室ではない。
知らない部屋だ、生活感があまり感じられない、なんというか質素な部屋だ。だがあの死の危機から脱したことに安堵した。
「助かった…でもここはどこなんだ?どうやって俺はここに…」
「お、目が覚めたな」
「!?」
「そんなに警戒してくれるなよ、一応命の恩人だぞ」
目の前の男は20代後半ぐらいだろうか、恰好は白と青のなんというか洒落た格好をしている。私服とかではなく隊員服のイメージだ。
「あなたは…えっと俺を助けてくれたんですか?」
「まぁそうだな、ちょっと話があってここまで移動させてもらったよ、それじゃ色々話があるんだけど」
「えっと…俺学校があるんですけど」
「がっこう?今から行くの、18時だけど?」
「え」
そんなに寝ていたのか俺は…
「というか今君はそれどころじゃないんだよ、現状について説明するからね」
「はぁ…」
たった今あった人物にいきなり語られ始めても…でも助けてくれたし、あの怪物のことについても気になるか。
「おっと忘れてた、自己紹介からしようか。俺の名前はディナ・ファーストだ。よろしく」
「ん?ディナ…ファースト?」
どう聞いても日本人の名前じゃない。にしては流暢な日本語だ。
「まぁ聞きなれない名だと思うけど、気にしないでくれ」
「はぁ、俺は橘雷也です」
「じゃぁ雷也って呼ぶな、俺のことはディナで頼む」
かなりずかずかくる人だな。
「さて続けて俺の紹介だが、俺だがこの世界の人間じゃないんだ。並行世界、パラレルワールドから来たって言えば早いかな」
「パラレルワールド…?」
何を言ってるんだこの人は、そんなのあるわけがないじゃないか。
「全然信じてなさそーだねーあはは。でも雷也、魔法が使えるんだろ?この世界の人が使えないようなさ」
「・・・」
ばれていた、俺が【黒い雷】を使えること。
「その魔法ってのはさ、この世界の人間は使えないはずのものなんだ、俺らの世界特有のものなんだよ」
「簡単に魔法に説明すると大気中には魔素っていうのがそこら中にあって、その魔素を取り込んで魔力として放出することなんだけど…」
「その魔素は俺らの世界にしかないんだよ、でもそれが今漏れ出してこの世界にもすこーしだけある状態なんだよね。だから魔力に還元できる才能を持った人が魔法を使えるようになる可能性がある、俺はその偵察班、まぁそんな人間は全くいないはずなんだけどねー元々この世界にない力なわけだし」
何がなんだかよくわからないが【黒い雷】はあっちの世界でいう魔法の1種でこの力を使うやつがあっちにはゴロゴロいるらしい。
「ということはあな…ディナさんも使えるんですか?」
「呼び捨てで良いんだが、まぁもちろん使えるぞ、ほれ」
そういうと手のひらから炎が出てきた、真っ赤で黒くはない。
「ほい終わり、無駄遣いはよくないからな」
ジュッと炎が消えた。
「次に君が戦ったやつのことについてだが、あれは悪魔って言ってね、俺らもよくわかってないんだ。俺たちの世界はあんな奴と戦い続けてる」
「あんな奴がうじゃうじゃいるのか…」
「そう、でもこの世界にいたのはほんとにイレギュラーだ、こっちにもわからないよ」
「そうですか…それで俺はこれからどうなるんですか?また高校に通ってもいいんですか」
「そのことなんだが…申し訳ないが今までの生活には戻れない可能性が高い」
「…は?」
平凡な日常が音を立てて崩れ始めているのを感じた。
目が覚めると知らない天井があった。なぜ俺は寝ていたのだろうか…寝る前は何をしていたんだったか…
「!あいつは!?」
周りを見渡したがあの化け物はいなかった。まずもってここは理科室ではない。
知らない部屋だ、生活感があまり感じられない、なんというか質素な部屋だ。だがあの死の危機から脱したことに安堵した。
「助かった…でもここはどこなんだ?どうやって俺はここに…」
「お、目が覚めたな」
「!?」
「そんなに警戒してくれるなよ、一応命の恩人だぞ」
目の前の男は20代後半ぐらいだろうか、恰好は白と青のなんというか洒落た格好をしている。私服とかではなく隊員服のイメージだ。
「あなたは…えっと俺を助けてくれたんですか?」
「まぁそうだな、ちょっと話があってここまで移動させてもらったよ、それじゃ色々話があるんだけど」
「えっと…俺学校があるんですけど」
「がっこう?今から行くの、18時だけど?」
「え」
そんなに寝ていたのか俺は…
「というか今君はそれどころじゃないんだよ、現状について説明するからね」
「はぁ…」
たった今あった人物にいきなり語られ始めても…でも助けてくれたし、あの怪物のことについても気になるか。
「おっと忘れてた、自己紹介からしようか。俺の名前はディナ・ファーストだ。よろしく」
「ん?ディナ…ファースト?」
どう聞いても日本人の名前じゃない。にしては流暢な日本語だ。
「まぁ聞きなれない名だと思うけど、気にしないでくれ」
「はぁ、俺は橘雷也です」
「じゃぁ雷也って呼ぶな、俺のことはディナで頼む」
かなりずかずかくる人だな。
「さて続けて俺の紹介だが、俺だがこの世界の人間じゃないんだ。並行世界、パラレルワールドから来たって言えば早いかな」
「パラレルワールド…?」
何を言ってるんだこの人は、そんなのあるわけがないじゃないか。
「全然信じてなさそーだねーあはは。でも雷也、魔法が使えるんだろ?この世界の人が使えないようなさ」
「・・・」
ばれていた、俺が【黒い雷】を使えること。
「その魔法ってのはさ、この世界の人間は使えないはずのものなんだ、俺らの世界特有のものなんだよ」
「簡単に魔法に説明すると大気中には魔素っていうのがそこら中にあって、その魔素を取り込んで魔力として放出することなんだけど…」
「その魔素は俺らの世界にしかないんだよ、でもそれが今漏れ出してこの世界にもすこーしだけある状態なんだよね。だから魔力に還元できる才能を持った人が魔法を使えるようになる可能性がある、俺はその偵察班、まぁそんな人間は全くいないはずなんだけどねー元々この世界にない力なわけだし」
何がなんだかよくわからないが【黒い雷】はあっちの世界でいう魔法の1種でこの力を使うやつがあっちにはゴロゴロいるらしい。
「ということはあな…ディナさんも使えるんですか?」
「呼び捨てで良いんだが、まぁもちろん使えるぞ、ほれ」
そういうと手のひらから炎が出てきた、真っ赤で黒くはない。
「ほい終わり、無駄遣いはよくないからな」
ジュッと炎が消えた。
「次に君が戦ったやつのことについてだが、あれは悪魔って言ってね、俺らもよくわかってないんだ。俺たちの世界はあんな奴と戦い続けてる」
「あんな奴がうじゃうじゃいるのか…」
「そう、でもこの世界にいたのはほんとにイレギュラーだ、こっちにもわからないよ」
「そうですか…それで俺はこれからどうなるんですか?また高校に通ってもいいんですか」
「そのことなんだが…申し訳ないが今までの生活には戻れない可能性が高い」
「…は?」
平凡な日常が音を立てて崩れ始めているのを感じた。
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