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18話 パチパチパチ
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そろそろ寝よう! と思った時、ダンジョンで言っていたことを思い出した。
なぜこのタイミングで思い出したのかは分からないけど、さっそく検索してみる。
『経験値 3倍 装備』
検索結果がいっぱい出てきた。
「これは結構時間がかかりそう……」
★
色々見た結果、経験値が増える装備すらなかったよ。
ネット上に公開されてないだけかもしれないけど、今のところは私が持っている【成長の指輪】しかないみたい。
「世界に一つの経験値増加装備って絶対高く売れるやつだ! これを売ったらアイスが何本も……」
顔がだんだんにやけてきた。
けど、よくよく考えたら讓渡不可だから売れないって気づいて悲しくなったから布団に潜った。
泣いてなんかいないからね!!
★
翌日。
私はレベル上げのために灰のダンジョンの探索をしていた。
ゴブリンダンジョンの方が効率はいいけど、死にかけた翌日に行く勇気は私にはないかな。
そんなことを考えながら進んでいく。
片手に懐中電灯、もう片手に【スライムの短剣】を持っているから今の私はほぼ無敵!
コボルトとスライムが何体来ようが負ける気がしない。
灰のダンジョンで私に勝てるのはサラマンダーくらい。
あれは別格。
次元が違いすぎるよ。
AランクかBランクのダンジョンに引っ越してもらいたい。
引っ越し代くらいなら私が払ってあげるから!!
「あれさえいなければもう少し気楽に周回できたのにね……」
念の為、壁には触れないように進んでいるよ。
たぶん壁にあるスイッチ的な物を押さない限り、隠し部屋には行けないと思うからね。
慎重に探索を続けていると前から3体のコボルトが歩いてきた。
「経験値! さらに魔石が3個も!! じゅるり……」
私は経験値、もといコボルトたちに走って近づく。
「やぁっ!」
短剣でお腹辺りを1回切りつけるとコボルトは魔石に変わった。
「あれ、コボルトってこんなに弱かったっけ?」
レベルが上がって強くなったとは思っていたけど、まさか一撃で倒せるとは思ってなかったよ。
続けて残り2体も倒して魔石を回収する。
「これならゴブリンダンジョンに行った方が良かったよ……」
体感でしか分からないけど、コボルトの経験値はゴブリンの半分もないんじゃないかな。
スライムはそれ以下でベビーはさらに下だよ。
こんなペースだといつまで経ってもSランクダンジョンに行けない。
それどころかCランクダンジョンにすら行けないよー!
「少し怖いけど明日からはゴブリンダンジョンにしよう。ぼっちのゴブリンを狙えばなんとかなるはず。なんとかなるかな……?」
油断さえしなければきっと大丈夫だ。
そんな甘い考えをしてたから昨日はあんなことになったんだけどね~!
私はどんどんモンスターを狩って進んでいく。
3周目を終えた頃には日は沈んでいた。
レベルは3しか上がらなかったけど、ノーダメージでクリアのクエストを達成できたから良しとしよう。
報酬は【治癒のポーション(大)】だったからそこまで悪くないと思う。
普通に買おうとしたら5万もするからね。
他のポーションはもっと安いのに治癒だけなぜか高い。
他と比べて需要があるからかな?
魔石は全種類1つだけ残して、あとは全部換金したよ。
杖にはめる用の魔石が必要だからね。
換金したお金は悲しいけど全部貯金する。
「うぅ……」
家に帰っていつも通り風呂と洗濯を済ませた後、久しぶりに掲示板を覗いてみた。
あの時のトラウマが蘇ってきて泣きそうになったよ……
掲示板はパーティメンバーを募集してたり、おすすめのスキルの話をしてたりと結構盛り上がっていた。
「パーティ……私も組みたい!」
そう思ったけど、このスキルなんかじゃ組んでくれる人なんていないよね……
だいたい固有スキルは晒さない方がいいみたいだし。
「まあでも募集してもお金がかかるわけじゃないし、やるだけやってみよう!」
どうせ無理だと思って募集してみることにした。
『パーティメンバー募集しています。レベルは14の初心者です』
しばらく見ていると反応があった。
『今パーティ募集しているのってこの前の嘘つきっ子じゃない?』
『ほんとだ。ID一緒』
『嘘つきっ子がいるってま?』
どんどん会話に参加してくる人が増えてきた。
私が前言ったことってそんなに広まってるの?
ていうかIDまで覚えられているの?
そう思って自分のIDを確認してみた。
『888888』
「パチパチパチパチパチパチじゃないよー!!! どうして運営はこんな覚えやすいIDにしたの? 新手の嫌がらせ?」
これなら覚えられてても仕方がないとは思うけど数字に煽られているみたいで腹が立つよー!!
なぜこのタイミングで思い出したのかは分からないけど、さっそく検索してみる。
『経験値 3倍 装備』
検索結果がいっぱい出てきた。
「これは結構時間がかかりそう……」
★
色々見た結果、経験値が増える装備すらなかったよ。
ネット上に公開されてないだけかもしれないけど、今のところは私が持っている【成長の指輪】しかないみたい。
「世界に一つの経験値増加装備って絶対高く売れるやつだ! これを売ったらアイスが何本も……」
顔がだんだんにやけてきた。
けど、よくよく考えたら讓渡不可だから売れないって気づいて悲しくなったから布団に潜った。
泣いてなんかいないからね!!
★
翌日。
私はレベル上げのために灰のダンジョンの探索をしていた。
ゴブリンダンジョンの方が効率はいいけど、死にかけた翌日に行く勇気は私にはないかな。
そんなことを考えながら進んでいく。
片手に懐中電灯、もう片手に【スライムの短剣】を持っているから今の私はほぼ無敵!
コボルトとスライムが何体来ようが負ける気がしない。
灰のダンジョンで私に勝てるのはサラマンダーくらい。
あれは別格。
次元が違いすぎるよ。
AランクかBランクのダンジョンに引っ越してもらいたい。
引っ越し代くらいなら私が払ってあげるから!!
「あれさえいなければもう少し気楽に周回できたのにね……」
念の為、壁には触れないように進んでいるよ。
たぶん壁にあるスイッチ的な物を押さない限り、隠し部屋には行けないと思うからね。
慎重に探索を続けていると前から3体のコボルトが歩いてきた。
「経験値! さらに魔石が3個も!! じゅるり……」
私は経験値、もといコボルトたちに走って近づく。
「やぁっ!」
短剣でお腹辺りを1回切りつけるとコボルトは魔石に変わった。
「あれ、コボルトってこんなに弱かったっけ?」
レベルが上がって強くなったとは思っていたけど、まさか一撃で倒せるとは思ってなかったよ。
続けて残り2体も倒して魔石を回収する。
「これならゴブリンダンジョンに行った方が良かったよ……」
体感でしか分からないけど、コボルトの経験値はゴブリンの半分もないんじゃないかな。
スライムはそれ以下でベビーはさらに下だよ。
こんなペースだといつまで経ってもSランクダンジョンに行けない。
それどころかCランクダンジョンにすら行けないよー!
「少し怖いけど明日からはゴブリンダンジョンにしよう。ぼっちのゴブリンを狙えばなんとかなるはず。なんとかなるかな……?」
油断さえしなければきっと大丈夫だ。
そんな甘い考えをしてたから昨日はあんなことになったんだけどね~!
私はどんどんモンスターを狩って進んでいく。
3周目を終えた頃には日は沈んでいた。
レベルは3しか上がらなかったけど、ノーダメージでクリアのクエストを達成できたから良しとしよう。
報酬は【治癒のポーション(大)】だったからそこまで悪くないと思う。
普通に買おうとしたら5万もするからね。
他のポーションはもっと安いのに治癒だけなぜか高い。
他と比べて需要があるからかな?
魔石は全種類1つだけ残して、あとは全部換金したよ。
杖にはめる用の魔石が必要だからね。
換金したお金は悲しいけど全部貯金する。
「うぅ……」
家に帰っていつも通り風呂と洗濯を済ませた後、久しぶりに掲示板を覗いてみた。
あの時のトラウマが蘇ってきて泣きそうになったよ……
掲示板はパーティメンバーを募集してたり、おすすめのスキルの話をしてたりと結構盛り上がっていた。
「パーティ……私も組みたい!」
そう思ったけど、このスキルなんかじゃ組んでくれる人なんていないよね……
だいたい固有スキルは晒さない方がいいみたいだし。
「まあでも募集してもお金がかかるわけじゃないし、やるだけやってみよう!」
どうせ無理だと思って募集してみることにした。
『パーティメンバー募集しています。レベルは14の初心者です』
しばらく見ていると反応があった。
『今パーティ募集しているのってこの前の嘘つきっ子じゃない?』
『ほんとだ。ID一緒』
『嘘つきっ子がいるってま?』
どんどん会話に参加してくる人が増えてきた。
私が前言ったことってそんなに広まってるの?
ていうかIDまで覚えられているの?
そう思って自分のIDを確認してみた。
『888888』
「パチパチパチパチパチパチじゃないよー!!! どうして運営はこんな覚えやすいIDにしたの? 新手の嫌がらせ?」
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