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34話 看病
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「ん~、よく寝たぁぁ……んんん? 涼っち……?」
私が寝ているベッドに涼っちが顔を伏せて寝ている。
どうしてこんなところで寝ているの?
そう思いながら机の上に置いてある時計を確認すると朝の7時を過ぎている。
時計の横には体温計と水の入った洗面器、タオルが置かれていた。
もしかして涼っちずっと看病してくれていたの?
でも隠密状態でほぼ透明人間な私の看病をどうやってしたんだろう……
実体が無くなったわけじゃないからできなくもないけど、大変だったと思う。
「ほかりん……あいす、たべすぎだよぉぉぉ………………」
涼っちの寝言が聞こえてきた。
一体どんな夢を見ているんだろう。
私は涼っちに布団をかけてからリビングに向かった。
まだ頭が痛いし、少しふらつく。
リビングにふらついて転んだりすることなく到着した私は冷蔵庫に入っているお茶を飲んだ。
「生き返った気分だよ!」
お茶を飲んで少し生き返った私はは適当に朝ごはんを作り始める。
メニューは焼いた食パンと目玉焼き、それとコーヒー。
病み上がり? ポーションの副作用上がり? だけど、なぜか食欲だけはあるからたぶん食べ切れるはず。
2人分が完成して涼っちを呼びに行こうとリビングを出たと同時に涼っちがこっちに向かって走ってきた。
「ほかり~ん!! もう大丈夫なの――って朝ごはん? 起こしてくれたら私が作ったのにぃー!!!」
朝からテンションが高い。
とりあえず返事をするために電話をかけよう。
「涼っち朝から騒がしいよ。でも昨日はありがと……」
「どういたしましてっ!」
涼っちはそう言って笑った。
「冷めないうちに早く朝ごはん食べるよ……」
私はそういいながら椅子に座る。
「はーい。あ、ほかりんミルク取ってー。私ブラック飲めないんだー」
涼っちはブラックを飲んでそうなイメージだったからあえてミルクとかを用意しなかったのにー。
予想が外れてなんか悔しい。
涼っちにミルクを取ってようやく朝ごはんを食べ始められる、と思ったタイミングで私のスマホが鳴った。
「朝から誰だろう?」
って言ってみたけど、私の友だちの数的に考えられるのは1人しかいない。
自分で言って悲しくなってきたよ……
『昨日は色々とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。服は後日クリーニングに出してから返却するのでもう少しだけお待ち頂けると幸いです』
一瞬誰? ってなって名前を確認したらちゃんとことりさんだったから安心したよ。
敬語のレベルが1段階くらいアップした気がするのは気のせいだったらいいけど……
『おはようことりさん。服は別に洗濯だけして返してくれたら大丈夫だよ。昨日は別に地震のせいで電車が止まってたからことりさんは悪くないし、私は何も気にしてないよ』
『いや、でもそれくらいしないと…………』
『それくらいしないと何? ダンジョンで助けてくれたお礼ができないとか思っているの? パーティメンバーを助けるのにお礼なんて求めないから!』
なんかきつい言い方になっちゃったけど許してことりさん!
『それもあります……』
『それもって?』
『それは……』
昨日もこんなことがあったような覚えがある。
記憶がなんか曖昧だけど……
ことりさんは一体何を隠しているんだろう。
『言いたくないなら無理に聞かないけど、できたら言ってほしいな……』
既読が着いてから1分くらいして返事が来た。
『本当にごめんなさい……もう少しだけ考えさせてください……』
『分かったよ。また後でね!』
そう返信して、私は冷めてしまった朝ごはんを食べ始める。
食べている時も私の頭からことりさんのことが離れない。
ことりさんは何を言おうとしていたのかな……
私とパーティを組むのが嫌になったとか?
私のスキルって迷惑なことばっかりだからその可能性がいちばん高い気がする。
ずっと手を繋ぎっぱなしだったり、念話を取らされたり。
考えれば考えるほど嫌な方向にいってしまう。
こうなったら涼っちに相談しよう。
「涼っち~、相談があるんだけど…………って寝てる?」
私の目の前で涼っちはパンを持ったまま寝ている。
そんな状況でよく寝れるね……
面白かったから記念に写真を撮ってから持っているパンを皿に戻した。
「ごちそうさまでした! あっ、来た!」
食べ終わったと同時にことりさんから返事が来た。
『大事な話なのでできれば直接会って話したいです……』
大事な話って言われたら余計不安になってくるからやめてほしい。
ことねさんとパーティ組みたくないです! なんて言われたら1週間は立ち直れないよ。
『分かったよ。私は何時でもいいから準備が出来たらおいで!』
『本当にありがとうございます!! すぐに向かいます!!』
それから30分くらいが経ってことりさんが家に来た。
涼っちはまだ寝ている。
「お邪魔します!」
「お邪魔するのはいいんだけどね……その大きな荷物何?」
ことりさんの両手には大きな袋、オマケにリュックも背負っている。
「これは手土産のアイスです!」
「ありがたいけど、冷凍庫に入り切らないよ……」
「そんなことすっかり忘れてました……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
その時はいつも通りのことりさんに戻っていて私はだけ少し安心した。
私が寝ているベッドに涼っちが顔を伏せて寝ている。
どうしてこんなところで寝ているの?
そう思いながら机の上に置いてある時計を確認すると朝の7時を過ぎている。
時計の横には体温計と水の入った洗面器、タオルが置かれていた。
もしかして涼っちずっと看病してくれていたの?
でも隠密状態でほぼ透明人間な私の看病をどうやってしたんだろう……
実体が無くなったわけじゃないからできなくもないけど、大変だったと思う。
「ほかりん……あいす、たべすぎだよぉぉぉ………………」
涼っちの寝言が聞こえてきた。
一体どんな夢を見ているんだろう。
私は涼っちに布団をかけてからリビングに向かった。
まだ頭が痛いし、少しふらつく。
リビングにふらついて転んだりすることなく到着した私は冷蔵庫に入っているお茶を飲んだ。
「生き返った気分だよ!」
お茶を飲んで少し生き返った私はは適当に朝ごはんを作り始める。
メニューは焼いた食パンと目玉焼き、それとコーヒー。
病み上がり? ポーションの副作用上がり? だけど、なぜか食欲だけはあるからたぶん食べ切れるはず。
2人分が完成して涼っちを呼びに行こうとリビングを出たと同時に涼っちがこっちに向かって走ってきた。
「ほかり~ん!! もう大丈夫なの――って朝ごはん? 起こしてくれたら私が作ったのにぃー!!!」
朝からテンションが高い。
とりあえず返事をするために電話をかけよう。
「涼っち朝から騒がしいよ。でも昨日はありがと……」
「どういたしましてっ!」
涼っちはそう言って笑った。
「冷めないうちに早く朝ごはん食べるよ……」
私はそういいながら椅子に座る。
「はーい。あ、ほかりんミルク取ってー。私ブラック飲めないんだー」
涼っちはブラックを飲んでそうなイメージだったからあえてミルクとかを用意しなかったのにー。
予想が外れてなんか悔しい。
涼っちにミルクを取ってようやく朝ごはんを食べ始められる、と思ったタイミングで私のスマホが鳴った。
「朝から誰だろう?」
って言ってみたけど、私の友だちの数的に考えられるのは1人しかいない。
自分で言って悲しくなってきたよ……
『昨日は色々とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。服は後日クリーニングに出してから返却するのでもう少しだけお待ち頂けると幸いです』
一瞬誰? ってなって名前を確認したらちゃんとことりさんだったから安心したよ。
敬語のレベルが1段階くらいアップした気がするのは気のせいだったらいいけど……
『おはようことりさん。服は別に洗濯だけして返してくれたら大丈夫だよ。昨日は別に地震のせいで電車が止まってたからことりさんは悪くないし、私は何も気にしてないよ』
『いや、でもそれくらいしないと…………』
『それくらいしないと何? ダンジョンで助けてくれたお礼ができないとか思っているの? パーティメンバーを助けるのにお礼なんて求めないから!』
なんかきつい言い方になっちゃったけど許してことりさん!
『それもあります……』
『それもって?』
『それは……』
昨日もこんなことがあったような覚えがある。
記憶がなんか曖昧だけど……
ことりさんは一体何を隠しているんだろう。
『言いたくないなら無理に聞かないけど、できたら言ってほしいな……』
既読が着いてから1分くらいして返事が来た。
『本当にごめんなさい……もう少しだけ考えさせてください……』
『分かったよ。また後でね!』
そう返信して、私は冷めてしまった朝ごはんを食べ始める。
食べている時も私の頭からことりさんのことが離れない。
ことりさんは何を言おうとしていたのかな……
私とパーティを組むのが嫌になったとか?
私のスキルって迷惑なことばっかりだからその可能性がいちばん高い気がする。
ずっと手を繋ぎっぱなしだったり、念話を取らされたり。
考えれば考えるほど嫌な方向にいってしまう。
こうなったら涼っちに相談しよう。
「涼っち~、相談があるんだけど…………って寝てる?」
私の目の前で涼っちはパンを持ったまま寝ている。
そんな状況でよく寝れるね……
面白かったから記念に写真を撮ってから持っているパンを皿に戻した。
「ごちそうさまでした! あっ、来た!」
食べ終わったと同時にことりさんから返事が来た。
『大事な話なのでできれば直接会って話したいです……』
大事な話って言われたら余計不安になってくるからやめてほしい。
ことねさんとパーティ組みたくないです! なんて言われたら1週間は立ち直れないよ。
『分かったよ。私は何時でもいいから準備が出来たらおいで!』
『本当にありがとうございます!! すぐに向かいます!!』
それから30分くらいが経ってことりさんが家に来た。
涼っちはまだ寝ている。
「お邪魔します!」
「お邪魔するのはいいんだけどね……その大きな荷物何?」
ことりさんの両手には大きな袋、オマケにリュックも背負っている。
「これは手土産のアイスです!」
「ありがたいけど、冷凍庫に入り切らないよ……」
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その時はいつも通りのことりさんに戻っていて私はだけ少し安心した。
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