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42話 地雷の道
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進んだ先にはまた分かれ道があった。
「まあそんなすぐには階段は見つからないよね……」
人生そんな甘くはなかった。
少しがっかりしたけど、すぐに気を取り直して進む方向を選ぶ。
今度の分かれ道は2方向にしか別れてないよ。
右の道はさっきの道くらいの広さで、左の道は2人で通れそうなくらい広い。
考えること約5秒。
「狭いのは嫌だから左にしよう!」 という安易な考えで左の道に決めた。
間違ってたら戻ればいいだけだから大丈夫だよ、たぶん。
「きーのこのこのこきーのこのー♪」
そんなことを言いながら私は道を歩いていた。
それにしてもこの道はキノコが多い。
キノコに擬態したスライムなんかがいたりしても気づかないくらい多い。
そんなことを考えていたからか、キノコの形をしたスライムが1体出てきた。
「鑑定!」
モンスターが出てきたらまず鑑定。
これ大事だよ!
――――――――――――――――――――――――
マタンゴスライム(オリジナル)
状態:正常
HP:150
攻撃力:150
防御力:150
スキル:「猛毒胞子」「麻痺胞子」「眠り胞子」
装備:なし
――――――――――――――――――――――――
ステータスは普通のよりも低いけど、スキルがかなりヤバそう。
これってスキルをさらに鑑定できたりとかするのかな?
そう思って表示されているスキルのところをタップしてみた。
――――――――――――――――――――――――
「猛毒胞子」
効果:胞子を浴びた相手を猛毒状態にする。(例外あり)
「麻痺胞子」
効果:胞子を浴びた相手を麻痺状態にする。(例外あり)
「眠り胞子」
効果:胞子を浴びた相手を眠り状態にする。(例外あり)
――――――――――――――――――――――――
胞子に3つのスキルを同時乗せとかできるのかな?
もしそれができたらかなり厄介だ。
ていうかいつも通りのこだけど食らったら私死ぬ。
というわけでここは無視して進ませてもらおう。
「またね!」
そう言いながら私はスライムに手を振った。
いつも通りスライムは無反応だったけど、気づいてないからしょうがない。
逆に反応された方が怖いけどね。
マタンゴスライムと涙の別れをした私はどんどん道を進んでいく。
1回だけ右に曲がったけど、そこからは曲がることもなければ道が終わる気配もない。
変わったことと言えばキノコの数がさらに増えたことくらいだ。
その中にマタンゴスライムも何体か混ざっていて、1回だけ踏んでしまった。
そのせいで胞子を飛ばされて死ぬかと思ったけど、肌にはギリギリ当たらなくて助かった。
服は少し溶けたけどね……
「ダンジョンをクリアするのが先か、服が全部無くなるのが先か、それとも私が死ぬのが先か……」
死ぬのは嫌だけどダンジョンのレベル的に死ぬ可能性も全然ある。
でもリントヴルムを倒すまでは私は死ねない。
「なんとしてでも生きて帰らなきゃ!」
とか意気込んでみたけど階段がほんとに見つからないんだよねー。
全部隠し階段しかないとか?
それだったらクリアさせる気ないってことだよね……
さすがにそんなことはないと思いたいけど……
「ひゃっ!!?」
急に上からものが降ってきたら誰だってびっくりするよ。
それが普通の人の反応だ。
「今度は何? というかどうして上から?」
天井を見てみるとスライムよりも一回り大きい穴が何個も空いていた。
ここから降ってきたんだね。
天井の確認が済んだらすぐに降っていたものを鑑定する。
十中八九なんちゃらスライムだとは思うけど一応……
――――――――――――――――――――――――
ニトロスライム(オリジナル)
状態:正常
HP:1
攻撃力:1
防御力:1
スキル:「自爆」「誘爆」
装備:なし
――――――――――――――――――――――――
「自爆」
効果:危険を感じた時、またはHPが0になると爆発する。
「誘爆」
効果:他の爆発に巻き込まれることによって爆発する。
――――――――――――――――――――――――
見た感じが爆弾っぽかったから、そんな感じだと思ってたけど、そのまんまだった。
これは洞窟にいたら1番だめな存在だよ。
それにこの倒してくださいと言わんばかりのステータスの低さ。
絶対性格悪いよこのスライム。
「とりあえず早く逃げよう」
そう言って前を向くと、そこには30体くらいのニトロスライムがいた。
のんきに鑑定してる間に上からどんどん降ってきたみたい。
現在進行形で増えてるし……
「ここ慎重に進んでいこう……慎重に慎重に……」
見える地雷を踏まないように進むだけ……
地雷が勝手に動くけどね……
落ち着いてるように見えるかもしれないけど、心臓バックバックだからね!
足も震えてるし、泣きたいよ!
慎重に歩くこと約10分。
まだ20mも移動してない気がする。
けど時間が経ってニトロスライムたちがバラけてくれたおかげでそろそろ地雷大量ゾーンから抜け出せそう。
「ふー……やっと抜け出せたぁ…………」
ダメージは食らってないけど、精神的なダメージはかなり食らった。
命綱なしで綱渡りをして渡りきった後みたいな感じかな……
疲れすぎていい例えが出てこないよ……
地雷大量ゾーンから抜けてから、私はさらに5分くらい歩いた。
「ここまで来たらたぶん安全! 少し休憩しよう!」
服もボロボロだし、ちょっと汚れてもいいやってなったから地面に直接座った。
「ぷにっ!」
この感触は……
私はすぐに立ち上がって座ったところを見てみるとそこにはチカチカと点滅しているニトロスライムがいた。
「とりあえず逃げなきゃぁ!!!」
「まあそんなすぐには階段は見つからないよね……」
人生そんな甘くはなかった。
少しがっかりしたけど、すぐに気を取り直して進む方向を選ぶ。
今度の分かれ道は2方向にしか別れてないよ。
右の道はさっきの道くらいの広さで、左の道は2人で通れそうなくらい広い。
考えること約5秒。
「狭いのは嫌だから左にしよう!」 という安易な考えで左の道に決めた。
間違ってたら戻ればいいだけだから大丈夫だよ、たぶん。
「きーのこのこのこきーのこのー♪」
そんなことを言いながら私は道を歩いていた。
それにしてもこの道はキノコが多い。
キノコに擬態したスライムなんかがいたりしても気づかないくらい多い。
そんなことを考えていたからか、キノコの形をしたスライムが1体出てきた。
「鑑定!」
モンスターが出てきたらまず鑑定。
これ大事だよ!
――――――――――――――――――――――――
マタンゴスライム(オリジナル)
状態:正常
HP:150
攻撃力:150
防御力:150
スキル:「猛毒胞子」「麻痺胞子」「眠り胞子」
装備:なし
――――――――――――――――――――――――
ステータスは普通のよりも低いけど、スキルがかなりヤバそう。
これってスキルをさらに鑑定できたりとかするのかな?
そう思って表示されているスキルのところをタップしてみた。
――――――――――――――――――――――――
「猛毒胞子」
効果:胞子を浴びた相手を猛毒状態にする。(例外あり)
「麻痺胞子」
効果:胞子を浴びた相手を麻痺状態にする。(例外あり)
「眠り胞子」
効果:胞子を浴びた相手を眠り状態にする。(例外あり)
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胞子に3つのスキルを同時乗せとかできるのかな?
もしそれができたらかなり厄介だ。
ていうかいつも通りのこだけど食らったら私死ぬ。
というわけでここは無視して進ませてもらおう。
「またね!」
そう言いながら私はスライムに手を振った。
いつも通りスライムは無反応だったけど、気づいてないからしょうがない。
逆に反応された方が怖いけどね。
マタンゴスライムと涙の別れをした私はどんどん道を進んでいく。
1回だけ右に曲がったけど、そこからは曲がることもなければ道が終わる気配もない。
変わったことと言えばキノコの数がさらに増えたことくらいだ。
その中にマタンゴスライムも何体か混ざっていて、1回だけ踏んでしまった。
そのせいで胞子を飛ばされて死ぬかと思ったけど、肌にはギリギリ当たらなくて助かった。
服は少し溶けたけどね……
「ダンジョンをクリアするのが先か、服が全部無くなるのが先か、それとも私が死ぬのが先か……」
死ぬのは嫌だけどダンジョンのレベル的に死ぬ可能性も全然ある。
でもリントヴルムを倒すまでは私は死ねない。
「なんとしてでも生きて帰らなきゃ!」
とか意気込んでみたけど階段がほんとに見つからないんだよねー。
全部隠し階段しかないとか?
それだったらクリアさせる気ないってことだよね……
さすがにそんなことはないと思いたいけど……
「ひゃっ!!?」
急に上からものが降ってきたら誰だってびっくりするよ。
それが普通の人の反応だ。
「今度は何? というかどうして上から?」
天井を見てみるとスライムよりも一回り大きい穴が何個も空いていた。
ここから降ってきたんだね。
天井の確認が済んだらすぐに降っていたものを鑑定する。
十中八九なんちゃらスライムだとは思うけど一応……
――――――――――――――――――――――――
ニトロスライム(オリジナル)
状態:正常
HP:1
攻撃力:1
防御力:1
スキル:「自爆」「誘爆」
装備:なし
――――――――――――――――――――――――
「自爆」
効果:危険を感じた時、またはHPが0になると爆発する。
「誘爆」
効果:他の爆発に巻き込まれることによって爆発する。
――――――――――――――――――――――――
見た感じが爆弾っぽかったから、そんな感じだと思ってたけど、そのまんまだった。
これは洞窟にいたら1番だめな存在だよ。
それにこの倒してくださいと言わんばかりのステータスの低さ。
絶対性格悪いよこのスライム。
「とりあえず早く逃げよう」
そう言って前を向くと、そこには30体くらいのニトロスライムがいた。
のんきに鑑定してる間に上からどんどん降ってきたみたい。
現在進行形で増えてるし……
「ここ慎重に進んでいこう……慎重に慎重に……」
見える地雷を踏まないように進むだけ……
地雷が勝手に動くけどね……
落ち着いてるように見えるかもしれないけど、心臓バックバックだからね!
足も震えてるし、泣きたいよ!
慎重に歩くこと約10分。
まだ20mも移動してない気がする。
けど時間が経ってニトロスライムたちがバラけてくれたおかげでそろそろ地雷大量ゾーンから抜け出せそう。
「ふー……やっと抜け出せたぁ…………」
ダメージは食らってないけど、精神的なダメージはかなり食らった。
命綱なしで綱渡りをして渡りきった後みたいな感じかな……
疲れすぎていい例えが出てこないよ……
地雷大量ゾーンから抜けてから、私はさらに5分くらい歩いた。
「ここまで来たらたぶん安全! 少し休憩しよう!」
服もボロボロだし、ちょっと汚れてもいいやってなったから地面に直接座った。
「ぷにっ!」
この感触は……
私はすぐに立ち上がって座ったところを見てみるとそこにはチカチカと点滅しているニトロスライムがいた。
「とりあえず逃げなきゃぁ!!!」
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