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45話 VSリフレクトスライム①
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私は勢いよくボス部屋の扉を開けて中に入る。
部屋の壁にも階段と同じ鉱石が埋め込まれていて、部屋は明るくなっている。
「さあ、こい! スライムでもドラゴンでもなんでも倒してやる!」
私がそう言った後、部屋の中に声が響いた。
『EXスライムダンジョン ボス リフレクトスライムの討伐』
『時間は無制限です』
声が聞こえなくなると部屋の中心に小さい魔法陣が出現し、そこから1体の透明なスライムが現れた。
「思ってたよりも小さい。これなら余裕で勝てそうだよ!」
私の予想ではさっきのキングスライムみたいなのがボスだと思ってたから正直ホッとした。
あれを倒せって言われても私には無理だけどね。
ていうか勝てる人とかこの世界にいないんじゃないかな?
ってそんなこと今はどうでもいい。
戦いに集中しないと。
「鑑定!」
――――――――――――――――――――――――
リフレクトスライム(オリジナル)
状態:正常
HP:2000
攻撃力:1000
防御力:1000
スキル:「反射」
装備:なし
――――――――――――――――――――――――
ボスなだけあってほかのスライムたちよりもステータスが高い。
「スキルも鑑定!」
――――――――――――――――――――――――
「反射」
効果:50m以内にいる相手の能力を反映し、コピーする。
――――――――――――――――――――――――
50m以内ってもう入ってるじゃん。
そう思ったその時、リフレクトスライムが光った。
そして姿が変わり始めた。
「私……?」
私の目の前には短剣を構えた黒髪でロングヘアの少女が立っている。
どっからどう見ても私だ。
能力だけじゃなく姿までコピーされるみたいだ。
というか気づかれてないはずの私をどうやってコピーしたんだろう。
ゴブリンキングみたいに鑑定した時にバレたとかかな?
まあいいや。とりあえずこのニセモノの能力を鑑定しよう。
――――――――――――――――――――――――
リフレクトスライム(オリジナル)
状態:リフレクト 隠密
HP:2000
攻撃力:1000
防御力:500
スキル:「反射」「隠密」「初級氷属性魔法」「鑑定」「念話」「身体強化」
装備:【反射の短剣】【反射の指輪】【反射の指輪】
――――――――――――――――――――――――
ステータス以外私と同じだよ……
コピーするならそれも私と同じにしてよ!
見た目は私でも所詮はスライム。
スライムキラーで攻撃すれば倒せる。
「いくよ!」
私は走ってニセモノに近づき、その勢いのまま切りかかる。
しかし、その攻撃はニセモノが持っている短剣でいとも簡単に防がれた。
「えっ……」
普通ならあんなわかりやすい攻撃を防ぐことなんて余裕だ。
けど、私の場合は隠密がある。
気づいていない私の攻撃をどうやって……
そんなことを考えている私にニセモノが短剣を構えて近づいてくる。
「もしかして気づかれてる?」
私は隠密の効果についてよく思い出してみる。
効果のところに書かれていたわけではないけど、この前私が言っていたことだ。
隠密を持っている人には隠密は効かない。
あの時はたぶんそうなんだろうと思っていた。
けどそれが今、確信に変わった。
「ニセモノになんて負けない! 私は私1人で十分だよ!」
私は短剣を構えてそう言った。
近づいてきたニセモノが振り下ろす短剣を私は受け止める。
「重……くない?」
ステータスは私より高いけど身体能力は私と同じなんだ。
私はニセモノの短剣を押し返して、一旦距離をとる。
一撃でも食らえば私は死ぬ。
ここは慎重にいこう。
ニセモノはすぐに距離を詰めてきて次々に短剣を振るってくる。
それを全部受け止めていたら私の体力が先に尽きてしまう。
私はギリギリのタイミングで短剣を躱して反撃を試みる。
「今だっ!」
僅かな隙を見つけ、振るった私の短剣はニセモノの腹に命中した。
しかし、全く手応えがない。
なんというかキラーが発動していないようなそんな感じだ。
攻撃が命中して油断した私はニセモノに蹴り飛ばされた。
蹴り飛ばされた私は勢いよく後ろの壁に打ち付けられる。
「がはっ………」
どうして短剣で攻撃されなかったのか考えている余裕もない。
何本もの骨が折れた体を動かしてすぐにポーションを飲む。
さっきポーションを飲んでからまだ30分も経っていないがそんなこと気にしていられない。
残り1桁だったHPは4割まで回復し、骨が折れた足も痛くなくなった。
なんとか立ち上がった私にニセモノが近づいてくる。
キラーが発動しない相手を倒す力は私にはない。
私は倒す方法を必死に考えながらニセモノが振るう短剣を受け止める。
さっきよりもニセモノの短剣が重く感じる。
キラーが発動しないから勝てない。
ならキラーを発動させることさえできればいい。
そんなことどうやって……
「いや、これなかできるもしれない……」
私は短剣を受け止めたタイミングでニセモノを蹴り飛ばした。
蹴り飛ばしたニセモノは勢いよく後ろに飛んでいき壁にぶつかった。
身体能力が同じならできないことはないと思っていたけど、上手くいってよかったよ。
壁に打ち付けられたニセモノはすぐに起き上がり私の方に走ってくる。
予想よりも起き上がるのが早かったけど、なんとか準備は間に合った。
「これでも食らえ!」
そう言って私はニセモノにポーションを投げつけた。
ポーションの入っている瓶は割れ、中の液体がニセモノにかかる。
「それは【スライムポーション】って言うんだ。飲んだら種族がスライムになっちゃうやつだよ。スライムって確か体全体で吸収するから、かかっただけでも効果が発動するよね!」
反撃の時間だ。
私は剣を構えてそう呟いた。
部屋の壁にも階段と同じ鉱石が埋め込まれていて、部屋は明るくなっている。
「さあ、こい! スライムでもドラゴンでもなんでも倒してやる!」
私がそう言った後、部屋の中に声が響いた。
『EXスライムダンジョン ボス リフレクトスライムの討伐』
『時間は無制限です』
声が聞こえなくなると部屋の中心に小さい魔法陣が出現し、そこから1体の透明なスライムが現れた。
「思ってたよりも小さい。これなら余裕で勝てそうだよ!」
私の予想ではさっきのキングスライムみたいなのがボスだと思ってたから正直ホッとした。
あれを倒せって言われても私には無理だけどね。
ていうか勝てる人とかこの世界にいないんじゃないかな?
ってそんなこと今はどうでもいい。
戦いに集中しないと。
「鑑定!」
――――――――――――――――――――――――
リフレクトスライム(オリジナル)
状態:正常
HP:2000
攻撃力:1000
防御力:1000
スキル:「反射」
装備:なし
――――――――――――――――――――――――
ボスなだけあってほかのスライムたちよりもステータスが高い。
「スキルも鑑定!」
――――――――――――――――――――――――
「反射」
効果:50m以内にいる相手の能力を反映し、コピーする。
――――――――――――――――――――――――
50m以内ってもう入ってるじゃん。
そう思ったその時、リフレクトスライムが光った。
そして姿が変わり始めた。
「私……?」
私の目の前には短剣を構えた黒髪でロングヘアの少女が立っている。
どっからどう見ても私だ。
能力だけじゃなく姿までコピーされるみたいだ。
というか気づかれてないはずの私をどうやってコピーしたんだろう。
ゴブリンキングみたいに鑑定した時にバレたとかかな?
まあいいや。とりあえずこのニセモノの能力を鑑定しよう。
――――――――――――――――――――――――
リフレクトスライム(オリジナル)
状態:リフレクト 隠密
HP:2000
攻撃力:1000
防御力:500
スキル:「反射」「隠密」「初級氷属性魔法」「鑑定」「念話」「身体強化」
装備:【反射の短剣】【反射の指輪】【反射の指輪】
――――――――――――――――――――――――
ステータス以外私と同じだよ……
コピーするならそれも私と同じにしてよ!
見た目は私でも所詮はスライム。
スライムキラーで攻撃すれば倒せる。
「いくよ!」
私は走ってニセモノに近づき、その勢いのまま切りかかる。
しかし、その攻撃はニセモノが持っている短剣でいとも簡単に防がれた。
「えっ……」
普通ならあんなわかりやすい攻撃を防ぐことなんて余裕だ。
けど、私の場合は隠密がある。
気づいていない私の攻撃をどうやって……
そんなことを考えている私にニセモノが短剣を構えて近づいてくる。
「もしかして気づかれてる?」
私は隠密の効果についてよく思い出してみる。
効果のところに書かれていたわけではないけど、この前私が言っていたことだ。
隠密を持っている人には隠密は効かない。
あの時はたぶんそうなんだろうと思っていた。
けどそれが今、確信に変わった。
「ニセモノになんて負けない! 私は私1人で十分だよ!」
私は短剣を構えてそう言った。
近づいてきたニセモノが振り下ろす短剣を私は受け止める。
「重……くない?」
ステータスは私より高いけど身体能力は私と同じなんだ。
私はニセモノの短剣を押し返して、一旦距離をとる。
一撃でも食らえば私は死ぬ。
ここは慎重にいこう。
ニセモノはすぐに距離を詰めてきて次々に短剣を振るってくる。
それを全部受け止めていたら私の体力が先に尽きてしまう。
私はギリギリのタイミングで短剣を躱して反撃を試みる。
「今だっ!」
僅かな隙を見つけ、振るった私の短剣はニセモノの腹に命中した。
しかし、全く手応えがない。
なんというかキラーが発動していないようなそんな感じだ。
攻撃が命中して油断した私はニセモノに蹴り飛ばされた。
蹴り飛ばされた私は勢いよく後ろの壁に打ち付けられる。
「がはっ………」
どうして短剣で攻撃されなかったのか考えている余裕もない。
何本もの骨が折れた体を動かしてすぐにポーションを飲む。
さっきポーションを飲んでからまだ30分も経っていないがそんなこと気にしていられない。
残り1桁だったHPは4割まで回復し、骨が折れた足も痛くなくなった。
なんとか立ち上がった私にニセモノが近づいてくる。
キラーが発動しない相手を倒す力は私にはない。
私は倒す方法を必死に考えながらニセモノが振るう短剣を受け止める。
さっきよりもニセモノの短剣が重く感じる。
キラーが発動しないから勝てない。
ならキラーを発動させることさえできればいい。
そんなことどうやって……
「いや、これなかできるもしれない……」
私は短剣を受け止めたタイミングでニセモノを蹴り飛ばした。
蹴り飛ばしたニセモノは勢いよく後ろに飛んでいき壁にぶつかった。
身体能力が同じならできないことはないと思っていたけど、上手くいってよかったよ。
壁に打ち付けられたニセモノはすぐに起き上がり私の方に走ってくる。
予想よりも起き上がるのが早かったけど、なんとか準備は間に合った。
「これでも食らえ!」
そう言って私はニセモノにポーションを投げつけた。
ポーションの入っている瓶は割れ、中の液体がニセモノにかかる。
「それは【スライムポーション】って言うんだ。飲んだら種族がスライムになっちゃうやつだよ。スライムって確か体全体で吸収するから、かかっただけでも効果が発動するよね!」
反撃の時間だ。
私は剣を構えてそう呟いた。
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