sとmの事件簿

夜桜もち

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file1 狂った愛

騒がしい1日の始まり

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「紫水さーん!!!!!」

......まただ、毎朝この声で起こされる...
昨日も殺人事件の犯人を捕まえただろう。
たまには僕の力を借りず事件を解決すればいいのに。
そう思いながら僕はいつもの言葉を口にする。

「森田君...朝から近所迷惑だろう」

「もう!!何言ってるんですか!
もう昼の11:30ですよ!!」

「....まだ11:30じゃないか、もう少し寝かせてくれ........zzz」

「言ったそばから!早く起きてください!!
事件ですよ!!!」

ああ...うるさい
いったいこの世にはいくつの事件があるんだ...
この世で事件を起こしている奴らは今すぐ僕に謝って欲しい...
それか今すぐ自首してほしい...

「...早く起きないと冷蔵庫に入ってるスイーツ全部1課に差し入れしますよ」

ん??こいつは今なんて言った?? 

僕の大好物のスイーツを1課に差し入れするって???

思わず身体を起こしてしまう

「やっと起きましたね♪
さぁ現場に行きましょう!!」

「いや、僕は現場に行くなど一言も言ってない...」

「スイーツ...いいんですか?」

こいつ...僕の弱点を知って...

「...今日はどんな事件なんだ」

仕方ない...スイーツの為だ...

「やっと行く気になりましたね!
事件の内容は現場に行きながら話しますね!」

嗚呼、今日も面倒くさい1日が始まるのか
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