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第13話 味方か敵か!

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フランの家に泊まらせてもらうことになった菜々美達
そして菜々美達から不思議な話を聞き衝撃的な事実を知ってしまうフラン
このまま最後の仲間として力を貸してくれるのだろうか
菜々美「zzz…んん…」
「ふあぁ~あ…朝か…」
「んんん…あれ?」
テーブルにじっとして座る子供達
菜々美「フランさんはまだ起きてないの?」
子供「あ、お姉さん」
「それが…」
菜々美「ん?これは…」
子供から一つの手紙を渡される
子供「朝起きたらこれがテーブルの上に…」
菜々美「少しの間だけ留守にする…菜々美達は10時に時計塔のあるところに来い…」
「フランさん…一体…」
子供「ねぇ…お姉さん…」
菜々美「ん?どうしたの?」
子供「料理作れる?」
菜々美「まあ、簡単な物なら」
子供「本当!」
菜々美「うん!今から作ってあげるからね!」
子供達「やった!」
~~~~~
大和「何故俺達をこんなところに…」
武「あまり良い雰囲気の場所では無いでござるな…」
セイレーヌ「昨日のことかな…やっぱり…」
菜々美「大丈夫だよ!フランさん凄く優しい人だったじゃん!」
武「そうでござるな!」
セイレーヌ「うん!凄く面白かったし!」
大和「ああ…そうだな」
菜々美「あ!フランさん…え…?」
フラン「よっ!どうだ?昨日は眠れたか?」
大和「なんで…?」
武「その格好…」
セイレーヌ「もしかして…」
黒いコートに黒い制帽を被ったフラン
その格好はミストとそっくりだった
フラン「俺、イレギュラーに入ることになったから!よろしくちゃん!」
菜々美「どうして…」
メグラ「ひっひっひ…これはこれは…皆さんどうも…イレギュラーのボス…モグリ・メグラと申します…」
大和「イレギュラーの…ボスだと…!?」
武「仲間が集まりそうだからボス直々にってことでござるか…」
メグラ「ええ…そういうことですねえ…ミストはあまり使い物にはなりませんでしたからねえ」
セイレーヌ「フランさん…イレギュラーが一体どういう組織か分かってますか!?」
フラン「ああ…話は聞いたからな…」
「イレギュラーは訳ありの奴らで作った組織…」
「俺みてえに力を必要としてる奴の集まり…だろ?」
メグラ「ええ…そうです…」
菜々美「嘘だ!」
「フランさんを仲間にして私達の邪魔をするために騙したんだ!」
「フランさん!その人の言うことを聞いちゃ駄目!」
フラン「悪いな…菜々美ちゃん…確かにこのモグラが言ってることは正直、信用できねえ」
メグラ「モグリ・メグラです!」
フラン「ああ、そうか!悪い!間違えた!」
菜々美「フランさん…じゃあどうして…」
フラン「やっぱりなあ…この力はどうしても必要なんだ…お前達には悪いけど…俺はあいつらに飯食わせて立派な大人になるまで育てなきゃなんねえ…これはな、あいつらを引き取った俺の大事な責任なんだよ…それは捨てちゃいけねえもんなんだ…」
菜々美「フランさん…」
フラン「悪い…痛めつけることはしねえ…捕まえるだけだ…」
シュン…
フランが消える
武「!?速い!!」
セイレーヌ「きゃあ!」
菜々美「セイレーヌ!!」
大きな錠を身体にかけられ身動きがとれなくなるセイレーヌ
フラン「これで魔法は使えないよな?」
武「フラン…本当に敵になったと言うのであれば致し方ないでござる…」
刀を抜く武
武「そちらは僕達を傷つけるつもりが無くともこちらは全力で行かせてもらうでござるよ!」
フラン「ああ…いいぜ…来いよ!ジャパニーズサムライ!!」
菜々美「待って!武!!」
武「はああああ!!」
「はあ!はあ!はあ!」
武の刀をすらすらとかわすフラン
フラン「どうした?侍ってのはこんなもんか?」
武「はあ!!」
最後の一振りもかわされた
フラン「へ!うっ…」
かに見えたが!
フラン「おいおい…卑怯じゃねえか…それ伸びんのかよ…」
武「これは刀ではなく薙刀でござる」
フラン「流石に厳しいな…」
シュン…
またも消えるフラン
武「しまった!?見逃した!!」
ガチャン
武「な!?」
武もセイレーヌのように錠をかけられてしまう
菜々美「武!!」
大和「こりゃまずいな…」
メグラ「ひっひっひ…流石ですねえ!…フラン…傷のほうは…?」
フラン「なあに、かすっただけよ」
「そんじゃ…」
シュン…
ガッチャーン
大和「菜々美!!」
錠をかけられた菜々美
フラン「大人しくしといてくれよ」
菜々美「ごめん…大和…」
フラン「お前で最後だな…」
大和「フラン…」
シュン…
フランが消える
大和「!?」
バッキイ
フラン「うぐっ…!?」
フランの顔を殴る大和
ドサッ
メグラ「何!?」
フラン「まじかよ…お前」
武「大和!!」
セイレーヌ「凄い!!」
菜々美「やるじゃん!大和!」
大和「俺のパンチはどうだ?フラン」
ツヅク
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