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木森林木林

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ゲジゲジ

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 太古、とある異世界にはゲジゲジ様という神がいた。

 神・・と呼ばれているが、しかしその実態はモンスターだ。

 現実でも、実在の人を神格化して祭ったというものがある。擬人化のようなものなのだろう。自然崇拝なども、元はヒトならざる災害や恵みに対し、怒りなどの感情を人が勝手に解釈し与えたものだった。

 それと同じように、とあるモンスターを神格化したのがゲジゲジと呼ばれるモンスターだ。

 モンスターとは、魔法を使う猛獣のようなもので、普通の動物と比べ一掃強く、そして魔法すら使う個体すらいる。

 そして、モンスターは魔力が高い人を襲う傾向にある。ゆえにモンスターはヒトから畏れられているものだった。

 だが、、彼らにも普通の動物と同じように、ダーウィン進化論的な分岐を経て、あらゆる種族が生まれたのだが、その中の一つにユニークなものがあった。

 それは他のモンスターを食べるということである。

 無論、モンスター同士は争わないわけではない。腹をすかせたモンスターがやむを得ず別のモンスターを食べるということもある。だが、それは他に食料がないからでありやむを得ずと言ったものだ。

 戦力の乏しかったその時代の普通のモンスターの主食はヒトだった。

 何故ならば、モンスターは強い。強い者同士で争うことは、本気で戦わねばらないということ。それは自身の死につながる。

 それよりかは弱い人を襲うほうが、それがいちばん生存的に有利。

 だが、、その中でゲジゲジというモンスターは積極的に同類・・モンスターを襲う。

 それはある意味では確かに生存的に効果的だった。モンスターは、互いに不感症になるように、ひとの集落の周囲になわばりをつくり、互いにけん制していた。

 人という魔力の補給源は常に限られている。狩り過ぎれば数は減り、全滅するのだ。

 商売に置き換えればわかりやすいだろう。限られた客というリソースを取り合って互いに痛み分けにならないように、ほどほどの量をお互いに分け合っていた。

 ゆえに、一つの個体が、多くのエネルギーを得ようとすることはできない。

 だが、ゲジゲジはその暗黙の了解を破り、それらのモンスターを狩ることで、多くのエネルギーを得た種族だった。

 モンスターは強くなるごとに、その必要魔力も増えていく。ゲジゲジはモンスターという魔力の補給源を狩り、自身を強くして、さらにモンスターを狩ると言った自転車操業をしていったのだ。

 故にそのころ数が多かったモンスターを狩ることに特化し、人食べることでは満足できず見逃すことも多かったという。

 それを見たその時代の人間が、助けられたと勘違いした。

 いや実際に結果的に言えば助けていたともいえるだろう。

 ゲジゲジはヒトの脅威となるモンスターを食い荒らしていたのだから。

 それが守り神としてまつられた理由だ。


 




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