婚約破棄された令嬢とSSS級なのにパーティー追放された俺

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　透き通るような青い海、どこまでも続く白い砂浜、まさに南国リゾートにふさわしい場所だ。
「わぁーっ、ここってきれいなビーチよね！ 泳いでみたいかも！」
「そうだな、俺も泳ぎたい気分だぜ」
「じゃあさぁ、ちょっとだけ泳ごうよ！」
「ああ、いいだろう！」
「やったぁー！」
こうして、俺と元令嬢様は水着に着替えて浜辺へ出ることにした。
そこで待っていたものは……？
「きゃああーん、すごいかわいい水着じゃない！」
「そっちこそ、なかなか似合ってるじゃないか！」
お互い褒め合った後は、一緒に泳ぐことにした。
元令嬢様と2人で並んで、楽しく遊ぶことができた。
「ふぅーっ、疲れたぁああ！」
そうだね、少し休もっか！」
「ああ、そうしよう！」
しばらく遊んでいると、あることに気付いた。
「あれっ、この辺りの海には誰もいないな？」
「ほんとね、何でかなぁ～っ？」
そのとき、彼女の足元に一匹の魚が近づいてきた。
「あら、かわいらしい子ね！」
「なんだ、こいつは！？」
その生き物は、小さな魚のようだが背中に翼が生えていてとても奇妙な姿をしている。
「あっ、そうだ、思い出したんだけど…… 私達、今日から異世界の観光大使になるんだったよね！」
「そういえば、そんな話もあったな……」
「だからさ、きっとこれ、そのお知らせのチラシとかそういうやつだと思う！」
「なるほど、一理ありそうだな……」
俺は、とりあえず目の前にいる不思議な魚を鑑定することにした。
『種族名：エアフィッシュ』性別：不明 レベル1（最大値）HP 120/120 MP 20/20 攻撃 25 防御 10 魔攻 3 魔防 4 素早さ 15 スキル 【ひっかく】
おや、ステータスが低めだな。それに、名前までついている。