お見合いに代理出席したら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)

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 そして翌日のお昼には、涼から料理教室の入会完了メールと共に、何日かは既に予約を入れた日が添付されていた。

 予約が入っている日のメニューは、キノコの炊き込みご飯や茶碗蒸し、カルボナーラ、麻婆豆腐などなど、色々だ。ん?クルミあんぱん?ふふっ、何だか親近感が湧く。

 とりあえずは予約された日に行ってから、追加の予約にしようかな?わわっ、早速明日から予約入ってるし。

 その日の夜、涼に紙袋を手渡される。

 何だろう?

 紙袋の中には更に紙袋が2つ。1つ目を開けると薔薇柄のフリルが付いた可愛いエプロン。2つ目もエプロンだが、こちらはベージュのシンプルな形だ。

「ま、好きな方を使えばいい」

 

  
 料理教室初日、緊張しながら行く。個人的にやっているようで、マンションの一室だ。1階の入り口でインターフォンを押すと、部屋へ促される。

「綾美さん、初めまして。咲です。友達と料理する感じで楽しく覚えていきましょうね」

 咲先生はにっこり笑う。

「よろしくお願いします」

 ペコリと頭を下げる。

 あれ?咲先生、お腹がふっくらしてる。

「あ、今5ヶ月なの。だから教室も時間減らしてて。土日無しにして平日の昼間だけだから、のんびりしてていいわよ?」

 キッチンに案内されながら、気さくに話してくれる。

「料理教室って、大体材料が分けて置いてあるじゃない?でも、自分で作る時って買ってきたそのままよね?だから、この教室では買ってきたそのままです。使うものを冷蔵庫や棚から出します」

 材料や調味料が置いてある場所をざっくり説明してくれる。ホント、友達の家に遊びに来たみたいだ。

「ココ、咲先生のお家みたいですね」

 笑いながら言うと

「実際は弟の家なのよ~、海外に留学してて勿体無いし他人に貸すのも微妙だから、契約してたキッチンスタジオ辞めてココを活用してるのよ。案外仕事、家で作る感覚に近いから好評よ?」

 咲先生は笑いながら言うが。一般的なお家よりかなりキッチン広くて、とっても綺麗です。マンションのモデルルームみたい。

 そして、咲先生に教えてもらいながら人生初のカルボナーラ、野菜スープ、人参のサラダ、ハーブティが出来上がる。

「頂きまぁす」

 ダイニングテーブルに料理を運び、丁度ランチタイムに作ったものを試食する。

「美味しいっ!お店の味だ」

「ふふっ、カルボナーラは案外簡単なのよね~。フライパンに卵と生クリームの液体入れると固まるから、ボールで液体とパスタを和えるのがポイントです。パスタはお湯を切ったらすぐに混ぜてね」

「はぁ~い。早速、夜作ります」

「えっ。夜もカルボナーラ?」

「多分、期待して帰って来ると思います」

 きゃいきゃいと楽しく話題にしていたけれど、涼はホントに期待して帰ってきたのだ。



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