お見合いに代理出席したら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)

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 朝、綾美が朝食を食べいる時に、エントランスのインターフォンが鳴る。涼は出かけてるし、綾美には訪ねて来る人はいない。荷物とかかな?と、出ると、何と涼父っ!

 朝から涼父だよっ。どうする?とりあえず、上がってもらえばいいのかな?オートロックを解除し部屋に上がってもらう。その間に涼にメールをする。

『涼父来た!助けてっ!』



 突然家にやって来た涼父は開口1番。

「本当に一緒に住んでいるとはな」

 と言いながら、ソファに座る。綾美は急いで紅茶を入れる。綾美はコーヒーを飲まないので、お客さんには大体紅茶になるのだ。

「先週はご馳走様でした、とても美味しかったです。ケーキも涼といただきました」

 にこりと笑って言う。

「化粧をしてないと、真理亜にはあまり似てないな」

 うっ、言われてしまった。だってアレは真理亜メイクですから。

 何を話したらいいのかなぁと、思っていると玄関の扉が開き、バタバタと足音がして涼がリビングに入ってくる。

「親父っ、俺出かけてるって、さっき電話で言っただろ!?」

 涼は綾美の側に行きながら、少し怒りながら言う。

「何となくイヤな予感がして、早く用事済ませて帰ってきて良かったよ。どうせ、急ぎの用事でもないんだろ?」

 涼は涼父を睨み、綾美を抱きしめる。

「用事はその娘の顔を見る事だ。だから用事は終わった。さて、帰るか」

 いつの間にか部屋に入ってきていた秘書がドアを開け、帰って行く。



「何しに来たんだろうね?」

 思わず呟いてしまう。

「大方、ホントに婚約して一緒に住んでるか確かめに来たんだろ?しかも俺が外出してるって、確認した後にな。クソじじいめっ」

「ははっ・・・、とりあえず寝起きじゃなくて良かったよ。で、何で涼、抱きしめてるの?」

 涼は綾美をぎゅっと抱きしめたままなのだ。



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