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あの日以来、涼は綾美を抱きまくっている。
平日は夜御飯を食べ、一緒にお風呂に入り、まず1回、それからベッドに移動して2~3回。週末には朝・昼・夜構わずに抱いてくる。
そんな日々に綾美はとうとう音をあげる。
「涼っ!たまにはしない日があってもいいよね?ゆっくりしようよ?」
「綾美は俺に抱かれるのがイヤなのか?」
「イヤって訳じゃないけど、ほら!程々にって言葉があるでしょ?」
ね?
と、諭してみる。
今は一応涼さんの仕事を受けているので、他の仕事は入らないはずなのだが、一条家(真理亜さんの家)からどうしても綾美にと依頼があり、涼の了解を取り依頼を受ける事にした。
『いつも通りの真理亜の姿で』との依頼だ。内容は今日伺った際に教えて貰う事になっている。相変わらず真理亜さんモテモテだね、またお見合いかな?と思いながら一条家に向かう。涼がタクシーを手配してくれたので、前は電車+歩きだった分、楽に行ける。一応涼は今回の依頼を受ける事に了解はしてくれているが、渋々と言った感じだ。多分、一条家の依頼で無ければ、何でも屋の依頼は今後受けさせてはもらえないだろう。
一条家に着きインターフォンを押すとすぐに門が開く。真理亜としてマナーを身につける際に、姿を確認したら何も話さなくても門を開けると言うのがまだ通用しているらしい。
玄関の前まで行くと、中から開けられる。お手伝いさんが開けてくれたのだ。
「真理亜様、お帰りなさいませ」
えっ、既にココからですか?
しかも、このお手伝いさんは初めて見る顔だ。
「ただいま戻りました」
いつも外出した際には、真理亜さんはお手伝いさんに『ただいま戻りました』と言うので、その通りにしてみる。すると、一条家の奥さんがささっと迎えに来て、真理亜の部屋に促す。
「お母様、どうされたんですか?」
階段を登りながらたずねるが、口は閉ざされたままだ。そして真理亜の部屋に入るのかと思いきや、その隣の部屋に入って行くので後に従う。そこに居たのは?
スーツを着たむさ苦しい人達だ。
部屋はかなり広いはずなのに、この家には不釣り合いな機材や人達がいる。
「あの・・・、これは一体?」
なんなんだ!?と、目を丸くしていると。
「えっ!?お嬢さんは無事に戻られたんですかっ!?」
「どうなってるんだ?」
と、むさ苦しい男達が口々に言う。
状況が分からずに、綾美は呆然とするしかない。
「この方は娘の真理亜ではありません、以前、ちょっとした事情があった際に、真理亜の代役をしてもらった方です。真理亜の癖や立ち居振る舞いも熟知しております。なので、もしも明日のお昼までに真理亜が見つからなければ、真理亜の代理を務めてもらいます。捜索は引き続きお願いします」
一条の奥さんは言い終わると部屋を後にするので、綾美も後に従おうとすると男の1人が声をかけてくる。
「あなたは真理亜さんでは無いのですか?」
戸惑った顔の男に綾美は素で答える。
「違うよ?似てるでしょ?」
と答えると、周りからは『前に会った時とは口調が違う』『もっと上品だった』の声が聞こえる。なので、
「この姿の時は大体間違われますのよ?」
と真理亜口調と顔で言うと、周りは顔を引きつらせた。
平日は夜御飯を食べ、一緒にお風呂に入り、まず1回、それからベッドに移動して2~3回。週末には朝・昼・夜構わずに抱いてくる。
そんな日々に綾美はとうとう音をあげる。
「涼っ!たまにはしない日があってもいいよね?ゆっくりしようよ?」
「綾美は俺に抱かれるのがイヤなのか?」
「イヤって訳じゃないけど、ほら!程々にって言葉があるでしょ?」
ね?
と、諭してみる。
今は一応涼さんの仕事を受けているので、他の仕事は入らないはずなのだが、一条家(真理亜さんの家)からどうしても綾美にと依頼があり、涼の了解を取り依頼を受ける事にした。
『いつも通りの真理亜の姿で』との依頼だ。内容は今日伺った際に教えて貰う事になっている。相変わらず真理亜さんモテモテだね、またお見合いかな?と思いながら一条家に向かう。涼がタクシーを手配してくれたので、前は電車+歩きだった分、楽に行ける。一応涼は今回の依頼を受ける事に了解はしてくれているが、渋々と言った感じだ。多分、一条家の依頼で無ければ、何でも屋の依頼は今後受けさせてはもらえないだろう。
一条家に着きインターフォンを押すとすぐに門が開く。真理亜としてマナーを身につける際に、姿を確認したら何も話さなくても門を開けると言うのがまだ通用しているらしい。
玄関の前まで行くと、中から開けられる。お手伝いさんが開けてくれたのだ。
「真理亜様、お帰りなさいませ」
えっ、既にココからですか?
しかも、このお手伝いさんは初めて見る顔だ。
「ただいま戻りました」
いつも外出した際には、真理亜さんはお手伝いさんに『ただいま戻りました』と言うので、その通りにしてみる。すると、一条家の奥さんがささっと迎えに来て、真理亜の部屋に促す。
「お母様、どうされたんですか?」
階段を登りながらたずねるが、口は閉ざされたままだ。そして真理亜の部屋に入るのかと思いきや、その隣の部屋に入って行くので後に従う。そこに居たのは?
スーツを着たむさ苦しい人達だ。
部屋はかなり広いはずなのに、この家には不釣り合いな機材や人達がいる。
「あの・・・、これは一体?」
なんなんだ!?と、目を丸くしていると。
「えっ!?お嬢さんは無事に戻られたんですかっ!?」
「どうなってるんだ?」
と、むさ苦しい男達が口々に言う。
状況が分からずに、綾美は呆然とするしかない。
「この方は娘の真理亜ではありません、以前、ちょっとした事情があった際に、真理亜の代役をしてもらった方です。真理亜の癖や立ち居振る舞いも熟知しております。なので、もしも明日のお昼までに真理亜が見つからなければ、真理亜の代理を務めてもらいます。捜索は引き続きお願いします」
一条の奥さんは言い終わると部屋を後にするので、綾美も後に従おうとすると男の1人が声をかけてくる。
「あなたは真理亜さんでは無いのですか?」
戸惑った顔の男に綾美は素で答える。
「違うよ?似てるでしょ?」
と答えると、周りからは『前に会った時とは口調が違う』『もっと上品だった』の声が聞こえる。なので、
「この姿の時は大体間違われますのよ?」
と真理亜口調と顔で言うと、周りは顔を引きつらせた。
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