花笑みの庭で

ゆきりん(安室 雪)

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 下のカフェでチャイを頼むと、いつもいるお姉さんが話しかけてくれる。

「いつもコレだね~、気に入ってくれた?」

「はい!とても美味しいですねっ。たまに部屋から出て買いに来るの辛いですけど」

 そう、朝一で飲みたい時とかは我慢して普通の紅茶を飲んでいるのだ。

「あら、そうなの?茶葉売ってるし、スパイスも何だったら量り売りするよ?」

「ホントですかっ。買います買います。とりあえず10杯分下さい」

 何日持つかは不明だなぁ~、私もアヤトも飲むしなぁ~。

「はぁ~い、ちょっと待ってね。スパイス、一杯分ずつに分けておくね、作りやすいと思うし。あ、あとミルクの目安も書いておくね。参考にしてね」

「わ~、お姉さんありがと」

「私はミサって言うの。彩音ちゃん、よろしくね?」

「はいっ、ミサさんよろしくですっ」



 さっき下で買ったチャイはミサさんと話しながら飲んでしまったので、部屋に戻ってきた彩音は買ってきた茶葉からミサさんのレシピを見ながら作ってみる。

 出来上がりをソファーに座って一口飲むと、下で飲んでいるのと同じ味で嬉しかった。もしかしたら違う味にあるかなぁ~と少し思ったんだけど、さすが直伝レシピ。

 そうしてまったり過ごしているとアヤトが戻ってくる。

「あれ?チャイの匂いが濃くない?」

「アヤト、お帰り。カフェのミサさんお勧めチャイセット買って、自分で茶葉から作ってみました。美味しいよ?」

 マグカップを振ってみせると、アヤトがそのマグカップをヒョイと取り上げコクッと飲む。

「ホント、うまいな。わざわざ買いに行かなくていいのは楽だな、着替えるの面倒だし」

「ねっ、朝からコレが飲めるのは嬉しいっ」

「毎朝、彩音が作ってくれな」

 ふっとアヤトが笑う。

 何だか意味深な発言に聞こえるんですけど?って、そんな事ないか。


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