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『ゴンゴンゴンッ』
アパートの扉が凄い勢いで叩かれる。
ドラマで見る借金取りの様だ。
美礼は勿論、借金なんてしてないし、夜20時という時間に遊びに来る友達も彼もいない。
とりあえず、怖いから無視する。するとまた、勢いよく扉を叩かれる。
うっ、これは出ないと近所迷惑だよね。
「はい・・・」
そっと、扉を少しだけ開けると、グイッと目1杯開けられる。余りの勢いで、ドアノブを持ったままだった美礼はバランスを崩し、廊下に飛び出てしまう。その美礼を外にいた人が抱きしめて支える。
「きゃっ!すみませんっ!!」
慌てて美礼は離れようとするが、ぎゅっと抱きしめてくる。
「あ、あの?」
美礼は顔を上げるが、美礼を抱きしめている男は長身らしく顔が見えない。
「あ~、秀!抜け駆けだぞっ」
もう1人いるようだ。
美礼は、声がした方を見る。その人も長身で、まるでモデルみたいにすっとした体型の美少年をそのまま大人にした感じだ。
「霧野 美礼、根室物産社長秘書採用につき、引っ越しだ」
美礼を抱きしめた男がそう言うと、引っ越し業者の作業着を来た人達が数人、部屋の中に入っていきダンボールにドンドン詰めていく。
「あっ、あの!?私、御社に派遣で総務課の面接は受けましたが、社長秘書なんて応募してませんし、出来ませんっ!」
力一杯否定するが、聞いてもらえず、あっと言う前に部屋が空になる。
「もう、決まった事だ。行くぞ」
その場を動けず、呆然としている美礼をさっきまで抱きしめていた男が、何を思ったのか、美礼を姫抱きして歩き出す。
「あのっ、降ろして下さいっ。何ですか、これっ?」
ジタバタするが降ろして貰えず、車に乗せられてしまう。暴れながら男の顔を見る。少しワイルドな野性味があり、抱きしめられた感じ、かなり筋肉が付いていた。
「ホントに私、多分人違いです。秘書なんて応募してませんっ」
美礼の方をワイルドイケメンはチラリと見て溜息を吐く。
「新しく秘書を追加する予定だったんだ。面接に来たからには仕事を探してるんだろ?良かったな決まって」
「は?でも、私、秘書なんて、したこと無いです」
無理無理っ。
「大丈夫だ、やれ」
高圧的に言われる。
「何でも経験だ」
「大丈夫だよ、美礼ちゃん。社長秘書は1人だけじゃなくて、俺もだから。一緒にがんばろうね?」
にっこり微笑みながら、ワイルドイケメンとは逆側に座っているイケメンに言われ、思わず『はい』と答えてしまった。
車は高層マンションのエントランスに停まり、3人は車から降り、ある一室に連れて行かれる。室内にはバーハンガーにスーツがいくつかかけられてある。
ソファにワイルドイケメンが座り、イケメンに服を脱がされかける。
「なっ、何するんですかっ」
美礼は脱がされないように、自分を抱きしめる様にする。
「美礼ちゃん、仕事用の服選ぶんだよ?秘書だからね。服装は大事だよ?」
「だからって、何するんですかっ」
「え~?何って、着替えるの手伝ってあげるんだよ?ほら、手を退けて?」
思わず手を退けそうになるが、ダメだ。
「退けませんって!」
「雷、早くすませろ」
ソファに座ったままのワイルドイケメンが言うと
「ごめんね~」
とイケメンが言い、美礼の服をササッと脱がしてしまったのだ。しかも、全裸だ。
アパートの扉が凄い勢いで叩かれる。
ドラマで見る借金取りの様だ。
美礼は勿論、借金なんてしてないし、夜20時という時間に遊びに来る友達も彼もいない。
とりあえず、怖いから無視する。するとまた、勢いよく扉を叩かれる。
うっ、これは出ないと近所迷惑だよね。
「はい・・・」
そっと、扉を少しだけ開けると、グイッと目1杯開けられる。余りの勢いで、ドアノブを持ったままだった美礼はバランスを崩し、廊下に飛び出てしまう。その美礼を外にいた人が抱きしめて支える。
「きゃっ!すみませんっ!!」
慌てて美礼は離れようとするが、ぎゅっと抱きしめてくる。
「あ、あの?」
美礼は顔を上げるが、美礼を抱きしめている男は長身らしく顔が見えない。
「あ~、秀!抜け駆けだぞっ」
もう1人いるようだ。
美礼は、声がした方を見る。その人も長身で、まるでモデルみたいにすっとした体型の美少年をそのまま大人にした感じだ。
「霧野 美礼、根室物産社長秘書採用につき、引っ越しだ」
美礼を抱きしめた男がそう言うと、引っ越し業者の作業着を来た人達が数人、部屋の中に入っていきダンボールにドンドン詰めていく。
「あっ、あの!?私、御社に派遣で総務課の面接は受けましたが、社長秘書なんて応募してませんし、出来ませんっ!」
力一杯否定するが、聞いてもらえず、あっと言う前に部屋が空になる。
「もう、決まった事だ。行くぞ」
その場を動けず、呆然としている美礼をさっきまで抱きしめていた男が、何を思ったのか、美礼を姫抱きして歩き出す。
「あのっ、降ろして下さいっ。何ですか、これっ?」
ジタバタするが降ろして貰えず、車に乗せられてしまう。暴れながら男の顔を見る。少しワイルドな野性味があり、抱きしめられた感じ、かなり筋肉が付いていた。
「ホントに私、多分人違いです。秘書なんて応募してませんっ」
美礼の方をワイルドイケメンはチラリと見て溜息を吐く。
「新しく秘書を追加する予定だったんだ。面接に来たからには仕事を探してるんだろ?良かったな決まって」
「は?でも、私、秘書なんて、したこと無いです」
無理無理っ。
「大丈夫だ、やれ」
高圧的に言われる。
「何でも経験だ」
「大丈夫だよ、美礼ちゃん。社長秘書は1人だけじゃなくて、俺もだから。一緒にがんばろうね?」
にっこり微笑みながら、ワイルドイケメンとは逆側に座っているイケメンに言われ、思わず『はい』と答えてしまった。
車は高層マンションのエントランスに停まり、3人は車から降り、ある一室に連れて行かれる。室内にはバーハンガーにスーツがいくつかかけられてある。
ソファにワイルドイケメンが座り、イケメンに服を脱がされかける。
「なっ、何するんですかっ」
美礼は脱がされないように、自分を抱きしめる様にする。
「美礼ちゃん、仕事用の服選ぶんだよ?秘書だからね。服装は大事だよ?」
「だからって、何するんですかっ」
「え~?何って、着替えるの手伝ってあげるんだよ?ほら、手を退けて?」
思わず手を退けそうになるが、ダメだ。
「退けませんって!」
「雷、早くすませろ」
ソファに座ったままのワイルドイケメンが言うと
「ごめんね~」
とイケメンが言い、美礼の服をササッと脱がしてしまったのだ。しかも、全裸だ。
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