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「蛇口と、輪っかですか?」
何に使うのだろう?
理解不能なのが顔に出ていたのだろう。しかし、デュークは、
「まさか魔道具ですか?」
驚いた顔をし、なるほどと呟いた。
「コレは宿にあった温泉に備え付けてあった蛇口と同じ物。と言う事は宿の温泉もコレを使っていると言う事ですか」
デュークは1人納得、と言うかケミュさんも知っている様だがセイラはまだ理解できないのを察して説明してくれる。
「つまり、輪っかの方を温泉が出ている所に入れると、蛇口はどこでも好きな所から温泉を出す事が出来るんだ。対になってるからどんなに遠くても大丈夫だ。ソレを考えると、俺がココで温泉を掘らなくても、宿屋の温泉は使えたと言う事になるな、オーナーの許可さえあれば。しかし、宿屋と同じ魔道具の蛇口を持っている事を考えると、貴方はオーナーもしくは同等の方と言う事でしょうか?」
「ふふっ、デューク殿は察しがいいようですね。確かに私は宿屋でレストランのシェフをしてますが、宿屋自体のオーナーでもあります」
「リンダさんがオーナー!?」
シェフでも先日ビックリしたのに、オーナーと聞き、更にビックリだ。
「と言っても、親から相続した古びた温泉宿をリフォームし、設備を最新にしただけなんだけどね。昔からの貴族の方々が引き続き立ち寄ってくれるから助かってます」
ニッコリとリンダさんは笑いながら話してくれた。
「さっ、美味しい朝食を頂いたので、まずは温泉を室内に引く手順をおしえますわ」
リンダさんに連れられ、裏の温泉が湧いた所に向かう。デュークが石で囲いをしてくれた場所からは温泉が溢れ出る気配が無い。
「ココに輪っかを入れるわね」
ポイっと放り込まれた輪っかは中に沈んで行った。
「あらっ!!野菜も凄いわねっ」
リンダさんは靴が汚れるのも構わず、ズカズカと畑に入り、野菜を手に取りそのまま食べ始める。
「んんっ!!美味しいわっ!味が濃いわね~、こんなに新鮮な野菜があるのは羨ましいわっ!セイラさんっ!!」
「はい・・・、野菜もお分けします。いつでもお越し下さいませ」
お得意様です・・・。
かなり興奮状態で野菜を選び、欲しい野菜のリクエストをしてリンダさんは去って行った。卵は夕方の約束だが、ケミュさんに今持って行って貰う事にした。
嵐が去った後と言うのはこの事だろう。
・・・、リンダさん。
浴室につける蛇口は、どうやって取り付けるんでしょうか?
手元に残った蛇口を見て、デュークと苦笑いしてしまった。
何に使うのだろう?
理解不能なのが顔に出ていたのだろう。しかし、デュークは、
「まさか魔道具ですか?」
驚いた顔をし、なるほどと呟いた。
「コレは宿にあった温泉に備え付けてあった蛇口と同じ物。と言う事は宿の温泉もコレを使っていると言う事ですか」
デュークは1人納得、と言うかケミュさんも知っている様だがセイラはまだ理解できないのを察して説明してくれる。
「つまり、輪っかの方を温泉が出ている所に入れると、蛇口はどこでも好きな所から温泉を出す事が出来るんだ。対になってるからどんなに遠くても大丈夫だ。ソレを考えると、俺がココで温泉を掘らなくても、宿屋の温泉は使えたと言う事になるな、オーナーの許可さえあれば。しかし、宿屋と同じ魔道具の蛇口を持っている事を考えると、貴方はオーナーもしくは同等の方と言う事でしょうか?」
「ふふっ、デューク殿は察しがいいようですね。確かに私は宿屋でレストランのシェフをしてますが、宿屋自体のオーナーでもあります」
「リンダさんがオーナー!?」
シェフでも先日ビックリしたのに、オーナーと聞き、更にビックリだ。
「と言っても、親から相続した古びた温泉宿をリフォームし、設備を最新にしただけなんだけどね。昔からの貴族の方々が引き続き立ち寄ってくれるから助かってます」
ニッコリとリンダさんは笑いながら話してくれた。
「さっ、美味しい朝食を頂いたので、まずは温泉を室内に引く手順をおしえますわ」
リンダさんに連れられ、裏の温泉が湧いた所に向かう。デュークが石で囲いをしてくれた場所からは温泉が溢れ出る気配が無い。
「ココに輪っかを入れるわね」
ポイっと放り込まれた輪っかは中に沈んで行った。
「あらっ!!野菜も凄いわねっ」
リンダさんは靴が汚れるのも構わず、ズカズカと畑に入り、野菜を手に取りそのまま食べ始める。
「んんっ!!美味しいわっ!味が濃いわね~、こんなに新鮮な野菜があるのは羨ましいわっ!セイラさんっ!!」
「はい・・・、野菜もお分けします。いつでもお越し下さいませ」
お得意様です・・・。
かなり興奮状態で野菜を選び、欲しい野菜のリクエストをしてリンダさんは去って行った。卵は夕方の約束だが、ケミュさんに今持って行って貰う事にした。
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・・・、リンダさん。
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手元に残った蛇口を見て、デュークと苦笑いしてしまった。
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