睦月雫

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AM 8:50

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明日夏と立ち話しているうちに、時間は、AM8:45
そろそろ『喫茶やすらぎ』に行くことにした。

AM  8:50分に着くと
もう既に、妻の恵梨夏と不倫男(明日夏の夫)
が席に着いてる。
しかも、奥のソファー席で隣同士で、いちゃついてる。

もう、手前の2つの椅子席しか残ってない。
恵梨夏の前に座るか?不倫男の前に座るか?

そう、当初の予定通り、不倫男の正面に座って
戦闘モードで、積極的に話すつもり。

想定外だったのは、隣は、妻の恵梨夏ではなく
不倫男の妻、明日夏であること。

まあ、東軍、西軍さながらの
不倫された軍、不倫している軍に分かれ
テーブルを挟んで、対峙して、闘うのもありか。

ただ、明日夏が、いつ、不倫男につくか、それが
怖い。いつ、裏切り者、小早川秀秋になるか
分からん。

不倫してたって、最愛の夫であることには、変わりりないのだから。

とりあえず、注文することにする。
俺は何と言っても、マスターが、厳選したコーヒー豆で、ブレンドされたブレンドコーヒーが好き。
とにかく、絶妙なブレンドだ。

「マスター、ブレンドコーヒー!」
俺が頼むと

「わたしも、同じの。」
と不倫男の妻、明日夏も頼む

まあ、常連の俺に乗っかるのは、鉄板だろう。

テーブルと言うなの『川の向こう』
を観ると、敵の『不倫しちゃったけど何か?』軍
は、メニューを観ながら、又、イチャイチャし
始める。

『恵梨夏!いつから、お前はそんな節だらな女
になったんだ?』と
心の中でつぶやく。
恵梨夏、夜の営みだって、恥ずかしいって言って
薄明かりで、行うお前が!!

「カー君、どうしようか?エリカ困っちゃう」

恵梨夏が言う発言には、突っ込み所が2つある。

①カー君って、光Genji諸星かよ!
②エリカ困っちゃう。って山本リンダかよ!

いずれも、昭和かよ!って突っ込まれる
古い突っ込みである。

「じゃー、フルーツパフェにする。
カー君は、チョコレートパフェにして。
二人でシェアしようか。」

俺が心の中で突っ込みを入れてる間、恵梨夏は
まだ、いちゃついてる。

しかも、この喫茶店に、パフェなんて、可愛いい物あったのかよ!

又、つっこんじゃった。
かよ祭、サマーズ三村祭である。



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