チヤホヤされる妹がムカつく(｀-´)

家族の食卓

　貴族女性は子育てに関わらない。それは騎士爵家でも変わらなかった。住み込みの従士家の女が乳母を務める。そのため親が子と関わる唯一の時間は食事の、正確には食後のお茶の時間だった。

　まもなくデビュタントを迎える姉妹は二人とも体が弱く特に妹の方はほとんど常に伏せっていた。食事に居ないことも多く、必然的に母親の愛は触れ合う時間の多い姉の方に偏っていた。姉が母親似であることも大いに影響したことは言うまでもないだろう。

　姉に熱心に話しかける母を横目に悲しげな顔を昔はしていたものだが今はそうでは無い。


　☆

　男の子いるのかなこの家

　1.いる
　2.いない

　1

　いるのか、なら優秀さはどんなもん？
　14

　やばい、ええと社交性は

　81

　調整力はありそうだがこれあってもなあ。

　体力85
　魔力81
　武勇99

　どゆこと？

　貴族力77

　評判1

　(　ﾟдﾟ)ファッ！？

　非常に優秀だがそれ故に上位貴族に疎まれましたということで
　嫌っている上位貴族の
　質15
　量2
　範囲54
　挽回可能性54

　下位貴族のコミュニティで一部の同格からとんでもない悪評を立てられているが周りは半信半疑ってことかな。
　女子供に暴力を振るうクズとかかなぁ
　それでエロ周りのネタを絡めて年齢的に信ぴょう性が落ちたとみた（詳細は全年齢なので書かない）

　本来の人柄が広まれば落ち着くでしょう
　☆


　ひとつ年下の弟は父親の武勇を受け継ぎ日々鍛錬をこなし追い抜かんばかりの成長を見せている。

　弟の代でさらなる昇爵も夢では無い。 
　そろそろ初陣をと言われている。広いが国境沿いのこの領地は小競り合いが絶えることの無い。
　母は姉と父は弟と熱心に話しているためアンリエッタは所在なく静かに座っていた。弟とは大して関わりがないが良い子なのは知っているし、姉は家族最大の味方だから姉弟に不満は無い。とはいえ体調を押して参加してもこうなるのだから甲斐のない話だ。

　そんな私の立ち位置を変えたのはデビューで出会った高位貴族の令息だった。