親に捨てられた長女ですが両親と王子は失脚したようです┐( ^_^;)┌

頭フェアリータイプ

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ルカとレオ

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いつも読んでいるののお気に入り数、ちょっと見て見てください。少なくとも100、多いと10000超えたり。増えた増えたと喜んでいるのがちょっと恥ずかしくなりました。
道は遠い。先人は偉大です。いつかあのようになりたいものです。精進あるのみ。
いつも応援ありがとうございます。皆様の応援が継続の力になっております。
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 孤児院というのは何らかの理由で親が養わない子供を引き取る場所だ。大抵、そこにいる子供は何らかの傷を抱えていて、それが故に勘が良い。彼女たちはシスター・ミッシェルの笑顔の仮面の下の憎しみにいち早く気づいて逃げ出した。



 申し訳なさそうな先輩シスターに気にしていないと伝えて裏方に回る。誰も見ていないことを確認してホッと息を着く。子供は苦手だ。
 前に一度、正義をこじらせた幼い子供に階段から突き落とされて大怪我したことがあった。魔女だってさ、誰がなってやるものか。また、私が何もしなくても彼らがやって私に罪を押し付ければいいだけの話だったから私の我慢に意味はなかったんだけどね。そんなことを考えるものだから、非常にオーラが暗くなった。カチャカチャと音をさせずに動く彼女を見てまたしても逃げ出す子供に気がついて、深く、深く、ため息をついてしまったのら勘弁して欲しい。




 流す涙はもうない。



 ヒソヒソ、ヒソヒソ

 話し声、歪んだ視線、黒い顔

 ヒソヒソ、ヒソヒソ

 それが偽物なことはもう知っている

 ヒソヒソ、ヒソヒソ

 うるさい、うるさい、うるさい

 最近すっかり聞こえなくなっていたのになんで。



 ヒソヒソ、ヒソヒソ

 ヒソヒソ、ヒソヒソ



 起きなくちゃいけないけど、どうしても動けない。布団から出るのが怖い。

「いつまでも寝てんじゃねーよバーカ。」


 ごとん。固く握りしめた布団に引っ張られて寝台から落下する。床に何も敷いていないので思いっきり木の床に背中をうちつけてしまい、痛くて動けない。

「え、先生?大丈夫?マザー!先生が、先生がなんかおかしい!」

 一瞬見えたその表情が本気で私を心配していると気がついて泣いてしまい、大騒ぎになってしまった。


でも、いけないことだけどとっても楽しかった。
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