みんなが蔑ろにしたせいでアレクシアは壊れてしまいました!!!「お前のせいです。あーあ( ・᷄д・᷅ )」

頭フェアリータイプ

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落とし穴

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この世界の薬学レベルはそこまで高くない、精霊がいるからだ。かつて祈祷師や坊主を頼った人々のように、病人は教会を頼る。ただ、そこには歴然とした差がある。修道女か司祭かそんな感じに呼ばれる彼らは現実に病人を癒すことが出来るのだ。

なら、そんな彼らの力が効かないモノはどうなるか?


どうしようもない。それがこの世界の現実だ。













ひんやりとした布が当てられている感覚、怒鳴り声、泣き声、呻き声。起き上がろうとしてつこうとした左手に鋭い痛みが走り思い切り悲鳴を上げる。
見遣った壁の先がにわかに騒がしくなるのを感じる。
しばらくしてどこか張り詰めた表情の医師は私の左手が動くようになるのはもはや絶望的だと告げた。
1人で窓の外を眺める。一体何が起きたのか、書き起すペン先が自ら軌跡を描く。


私のことを私がして何が悪いの?私の勝手じゃない。出て行って頂戴。



どうやら一人では無かったようだ。







痛々しく吠えるチワワのような女。ハッキリ言ってムカつくけれどそうも言ってられないから話くらいは聞いてやる。でもムカつくから刺す針には自然と力が篭もる。怒りとともに描かれた軌跡は荒々しく、怒りの籠った虎の刺繍が出来上がった。




ーーーーーー
あけましておめでとうございます。本年どうぞご贔屓に。


短いけれど今日はここまで。
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