みんなが蔑ろにしたせいでアレクシアは壊れてしまいました！！！「お前のせいです。あーあ( ･᷄д･᷅ )」

願い事、叶う事

「ラナ！」

人目見て、すぐにわかった。私の1番の友達を忘れるはずがない。無我夢中で思うままに体を動かそうとすると初めは目が、次は足の先っぽが、体の端から少しづつ蝋燭であぶられた氷のように溶けていく。

森を駆け抜けるラナの名前を呼ぶ声は思った以上に小さくて、でも彼女はふん( ˘꒳˘)と笑った。





霧に閉ざされた森の中、ぽつりひとりの山小屋の、おしゃべり草すらいない木の家の、きっと初めてのお友達。







ラナより早く起きた私はベットを整えて自分の荷物から水と食料を取り出した。火は焚いて大丈夫なのだろうか？分からないから後回し。濡れた窓を拭っても拭っても曇ったまま。でも曇りガラスでは無さそうだ。

「お嬢様？！」

だいぶん時間が経って、日の出から鐘1つ分時間が経った頃で、私は持ち出した作品の続きを編んでいた。

「はいはいここよー」

見開いた目が元に戻り、引き絞られた唇が笑みを浮かべる。何も言わず、大切なものにするように抱きしめられた。