9 / 33
第9話 波佐間悠子は攻略する その2
しおりを挟む
クルーゼ王子とは何だかんだ茶飲み友達と言える程度の関係を築くことに成功した私だったが、その一方同時進行で彼の従者であるジェイドとも親睦を深めていた。
王子との関係は友達~親しい友人くらいの好感度が理想だが、ジェイドとは出来るならもう一歩進んだ親密さになっておきたい。
従者として・その正体である密偵として優秀な彼が味方になってくれたら色んな意味で心強いという下心もあるが、彼がアリシアに恋愛的に靡かないよう牽制するには、他の女に少なからずの好意を抱いて貰うのが一番安全だと思うからだ。
人の心をなんだと思ってるんだ!と、"波佐間悠子"の部分が微妙に嫌な顔をしたけれど、アリシアを自分の傍から連れていってしまうかも知れない男なんだぞ?と言う可能性を思い出すと、彼女も黙った。
ちなみに"エリスレア・ヴィスコンティ"と"波佐間悠子"で二重人格にでもなったのか?と思われそうだけれど、別にそういう訳ではない。
記憶が二つあって、それぞれにそれぞれが培ってきた経験と、それによって作られた"性格"や"気質"があるので、たまにその二つがごちゃとしてしまって混乱をすることもあるのだけれど、基本的にこの二つは対立しない。
あくまで"自分自身の一つの面"と言う感じなのだ。
さて、話を戻そう。
王子と少しずつ仲良くなるにつれて、彼の従者であるジェイドとも自然に顔を合わせる機会も増えて行く。
王子への…あるいは王子からの伝言などを伝えてくれるのは彼だったり、彼を通して…ということが多いし、王子が城から離れている時は別として公務で城にいる普段は、彼もまた、お城をうろうろしていれば"偶然"会える可能性も高いのだ。
「御機嫌よう、ジェイド。今日も良い天気ね」
「エリスレア様。本日もご機嫌麗しく存じます。お声かけ頂き光栄です」
今日の遭遇場所は書庫前。
"偶然"とは言ったけれど、彼がどの辺りに出現しやすいか、ゲームでの情報だって参考にはなる。
9割、8割とまではいかなくても、体感7割程度はうまく行ってる気がする。
「今日はお勉強ですか?」
「ええ、少し調べものを。…ああ、そうだ。ジェイド。この間、王子とのお茶会の時に貴方が出してくれた紅茶がとても美味しくて気に入ってしまったの。それで貴方に名前や産地を教えてもらおうと思ったのよ」
「…ああ…、あれですか。…嬉しいですね。あれは自分が気に入って遠方から取り寄せたものでしたので、この国で手に入れるのは少々難しいかも知れませんが」
「あら、そうだったのね?あの後また飲みたくなって、マリエッタに色々と探させたのだけど、見つからなかった訳ね…」
「それはマリエッタさんにも悪いことをしてしまいましたね。…少しだけですがまだ残っていますので、後ほどエリスレア様のお部屋にお届けいたしますね」
「あら…でも、貴方がわざわざ取り寄せたものを貰ってしまっては、私が横取りするみたいで悪いわ」
「エリスレア様も気に入ってくださったのなら、次はもっと多く送ってくれるように注文しますので、御気になさらずに、ですよ」
彼は、柔らかい表情で微笑む。
こんな風に気安い世間話だって、スムーズに行えるようになっていた。
これだって、実は彼が紅茶好き・読書好きみたいなゲームでの設定を知っているからこそ、話のとっかかりとしても使えている。
なんでも経験だと思うけれど、これは"波佐間悠子"の記憶を使っているから、この世界的にはチートと言えるのかも。
「ありがとう、ジェイド。それなら、その時はマリエッタにお茶を淹れさせるから、是非一緒にお茶を飲みましょう?」
「…自分と、ですか?…さすがにそれは恐れ多いですよ」
「ふふふ。たまにはいいじゃありませんの」
わたわたと少し動揺した顔を見せるジェイド。
眼鏡が少しずれて、長い前髪の隙間から目が見える慌てた顔はちょっと可愛い。
ついつい意地悪を言いたくなってしまうのは、攻略とかは関係なしに私の…エリスレアの方の性格があるのかも。やり過ぎないように気をつけなくっちゃね。
からかわないでください…なんて困ったように微笑むジェイドの顔を満足した気持ちで眺めながら、私はゲームの時の好感度についてを考えていた。
悠チェリの好感度はMAXが200。初期値は50(※これは、ゲームの主人公の場合、設定する星座と血液型で多少変化するが)大体半分の100あれば友達・友人といった感じになり、150も行けばこちらに惚れてる状態といえる感じだった。
(※反対に初期値の50未満になると険悪・嫌われている感じになる)
王子もジェイドも、挨拶や会話での雰囲気から、この感じなら少なくとも100~120くらいまでは稼げているんじゃないかな…なんて予想を立てる。
うっかり告白イベントなんて起こってはそれはそれで厄介なことになりかねないので、上げ過ぎてはダメ…という事は肝に銘じつつ、"波佐間悠子"からしたら大好きなゲームの登場人物と仲良くなれるのは普通に嬉しいので、ついついやり過ぎてしまいそうになる。
先ほどの「自室で一緒にお茶を」…なんて誘いもそうだ。
ついつい調子に乗って言ってしまったことだけれど、多分こういう積み重ねが悪かったんだろう。
私は自分が思ったよりも大分彼との好感度が上がっていたことに、この時はまだ気がついていなかったのだ。
************
「お嬢様の我儘にどうか付き合ってくださいませ。自分の思うように行かないと機嫌が悪くなってしまって困るのは私なんですから」
メイドの癖に生意気だ!!!と本来であれば、処罰も待ったなしの失礼発言を繰り出すマリエッタ。
元々良い性格だった疑惑もある彼女だが、私としても最近はまぁまぁそこを面白いと気に入っていたので、ちょっとしたお仕置きをするくらいで見逃してあげていたのが悪かったのか、約束の茶葉を部屋に届けてくれたジェイドにもこんな風に言い放った。
【私】あのときに話した通りに彼をお茶に誘う→【ジェイド】ただの従者がそんなこと出来ないと断る→【マリエッタ】うるせー!お嬢様の命令だぞ!!!さっさと座れや!…と言うことである。
まったくとんでもないメイドである。
けれど、私はその理由も気がついていた。
この女…何か勘違いしているな???????
どうやら、私がジェイドに惚れていて、王子に隠れて彼と逢瀬を楽しんでいるのでは???と思っているようだ。
以前、運命の相手がどうのなんて話をしてしまった後に、こんな風に男を連れ込むようなことをしてしまったせいかも知れないし、お城で度々彼と話している姿を見て、メイドたちも密かに噂していたのかも知れない。
お嬢様の恋を応援しなくちゃ!!!!とでも思ったのか、ただのゴシップ精神か、少しばかりいつもよりも目を輝かせたニヤニヤ顔で「どうです、お嬢様!ナイスサポートでしょう!!!」とでも言いたげなドヤ顔で私に視線を送ってくるのを、私はとりあえず無視した。
王子との関係は友達~親しい友人くらいの好感度が理想だが、ジェイドとは出来るならもう一歩進んだ親密さになっておきたい。
従者として・その正体である密偵として優秀な彼が味方になってくれたら色んな意味で心強いという下心もあるが、彼がアリシアに恋愛的に靡かないよう牽制するには、他の女に少なからずの好意を抱いて貰うのが一番安全だと思うからだ。
人の心をなんだと思ってるんだ!と、"波佐間悠子"の部分が微妙に嫌な顔をしたけれど、アリシアを自分の傍から連れていってしまうかも知れない男なんだぞ?と言う可能性を思い出すと、彼女も黙った。
ちなみに"エリスレア・ヴィスコンティ"と"波佐間悠子"で二重人格にでもなったのか?と思われそうだけれど、別にそういう訳ではない。
記憶が二つあって、それぞれにそれぞれが培ってきた経験と、それによって作られた"性格"や"気質"があるので、たまにその二つがごちゃとしてしまって混乱をすることもあるのだけれど、基本的にこの二つは対立しない。
あくまで"自分自身の一つの面"と言う感じなのだ。
さて、話を戻そう。
王子と少しずつ仲良くなるにつれて、彼の従者であるジェイドとも自然に顔を合わせる機会も増えて行く。
王子への…あるいは王子からの伝言などを伝えてくれるのは彼だったり、彼を通して…ということが多いし、王子が城から離れている時は別として公務で城にいる普段は、彼もまた、お城をうろうろしていれば"偶然"会える可能性も高いのだ。
「御機嫌よう、ジェイド。今日も良い天気ね」
「エリスレア様。本日もご機嫌麗しく存じます。お声かけ頂き光栄です」
今日の遭遇場所は書庫前。
"偶然"とは言ったけれど、彼がどの辺りに出現しやすいか、ゲームでの情報だって参考にはなる。
9割、8割とまではいかなくても、体感7割程度はうまく行ってる気がする。
「今日はお勉強ですか?」
「ええ、少し調べものを。…ああ、そうだ。ジェイド。この間、王子とのお茶会の時に貴方が出してくれた紅茶がとても美味しくて気に入ってしまったの。それで貴方に名前や産地を教えてもらおうと思ったのよ」
「…ああ…、あれですか。…嬉しいですね。あれは自分が気に入って遠方から取り寄せたものでしたので、この国で手に入れるのは少々難しいかも知れませんが」
「あら、そうだったのね?あの後また飲みたくなって、マリエッタに色々と探させたのだけど、見つからなかった訳ね…」
「それはマリエッタさんにも悪いことをしてしまいましたね。…少しだけですがまだ残っていますので、後ほどエリスレア様のお部屋にお届けいたしますね」
「あら…でも、貴方がわざわざ取り寄せたものを貰ってしまっては、私が横取りするみたいで悪いわ」
「エリスレア様も気に入ってくださったのなら、次はもっと多く送ってくれるように注文しますので、御気になさらずに、ですよ」
彼は、柔らかい表情で微笑む。
こんな風に気安い世間話だって、スムーズに行えるようになっていた。
これだって、実は彼が紅茶好き・読書好きみたいなゲームでの設定を知っているからこそ、話のとっかかりとしても使えている。
なんでも経験だと思うけれど、これは"波佐間悠子"の記憶を使っているから、この世界的にはチートと言えるのかも。
「ありがとう、ジェイド。それなら、その時はマリエッタにお茶を淹れさせるから、是非一緒にお茶を飲みましょう?」
「…自分と、ですか?…さすがにそれは恐れ多いですよ」
「ふふふ。たまにはいいじゃありませんの」
わたわたと少し動揺した顔を見せるジェイド。
眼鏡が少しずれて、長い前髪の隙間から目が見える慌てた顔はちょっと可愛い。
ついつい意地悪を言いたくなってしまうのは、攻略とかは関係なしに私の…エリスレアの方の性格があるのかも。やり過ぎないように気をつけなくっちゃね。
からかわないでください…なんて困ったように微笑むジェイドの顔を満足した気持ちで眺めながら、私はゲームの時の好感度についてを考えていた。
悠チェリの好感度はMAXが200。初期値は50(※これは、ゲームの主人公の場合、設定する星座と血液型で多少変化するが)大体半分の100あれば友達・友人といった感じになり、150も行けばこちらに惚れてる状態といえる感じだった。
(※反対に初期値の50未満になると険悪・嫌われている感じになる)
王子もジェイドも、挨拶や会話での雰囲気から、この感じなら少なくとも100~120くらいまでは稼げているんじゃないかな…なんて予想を立てる。
うっかり告白イベントなんて起こってはそれはそれで厄介なことになりかねないので、上げ過ぎてはダメ…という事は肝に銘じつつ、"波佐間悠子"からしたら大好きなゲームの登場人物と仲良くなれるのは普通に嬉しいので、ついついやり過ぎてしまいそうになる。
先ほどの「自室で一緒にお茶を」…なんて誘いもそうだ。
ついつい調子に乗って言ってしまったことだけれど、多分こういう積み重ねが悪かったんだろう。
私は自分が思ったよりも大分彼との好感度が上がっていたことに、この時はまだ気がついていなかったのだ。
************
「お嬢様の我儘にどうか付き合ってくださいませ。自分の思うように行かないと機嫌が悪くなってしまって困るのは私なんですから」
メイドの癖に生意気だ!!!と本来であれば、処罰も待ったなしの失礼発言を繰り出すマリエッタ。
元々良い性格だった疑惑もある彼女だが、私としても最近はまぁまぁそこを面白いと気に入っていたので、ちょっとしたお仕置きをするくらいで見逃してあげていたのが悪かったのか、約束の茶葉を部屋に届けてくれたジェイドにもこんな風に言い放った。
【私】あのときに話した通りに彼をお茶に誘う→【ジェイド】ただの従者がそんなこと出来ないと断る→【マリエッタ】うるせー!お嬢様の命令だぞ!!!さっさと座れや!…と言うことである。
まったくとんでもないメイドである。
けれど、私はその理由も気がついていた。
この女…何か勘違いしているな???????
どうやら、私がジェイドに惚れていて、王子に隠れて彼と逢瀬を楽しんでいるのでは???と思っているようだ。
以前、運命の相手がどうのなんて話をしてしまった後に、こんな風に男を連れ込むようなことをしてしまったせいかも知れないし、お城で度々彼と話している姿を見て、メイドたちも密かに噂していたのかも知れない。
お嬢様の恋を応援しなくちゃ!!!!とでも思ったのか、ただのゴシップ精神か、少しばかりいつもよりも目を輝かせたニヤニヤ顔で「どうです、お嬢様!ナイスサポートでしょう!!!」とでも言いたげなドヤ顔で私に視線を送ってくるのを、私はとりあえず無視した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
前世では地味なOLだった私が、異世界転生したので今度こそ恋愛して結婚して見せます
ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。
異世界の伯爵令嬢として生まれたフィオーレ・アメリア。美しい容姿と温かな家族に恵まれ、何不自由なく過ごしていた。しかし、十歳のある日——彼女は突然、前世の記憶を取り戻す。
「私……交通事故で亡くなったはず……。」
前世では地味な容姿と控えめな性格のため、人付き合いを苦手とし、恋愛を経験することなく人生を終えた。しかし、今世では違う。ここでは幸せな人生を歩むために、彼女は決意する。
幼い頃から勉学に励み、運動にも力を入れるフィオーレ。社交界デビューを目指し、誰からも称賛される女性へと成長していく。そして迎えた初めての舞踏会——。
煌めく広間の中、彼女は一人の男に視線を奪われる。
漆黒の短髪、深いネイビーの瞳。凛とした立ち姿と鋭い眼差し——騎士団長、レオナード・ヴェルシウス。
その瞬間、世界が静止したように思えた。
彼の瞳もまた、フィオーレを捉えて離さない。
まるで、お互いが何かに気付いたかのように——。
これは運命なのか、それとも偶然か。
孤独な前世とは違い、今度こそ本当の愛を掴むことができるのか。
騎士団長との恋、社交界での人間関係、そして自ら切り開く未来——フィオーレの物語が、今始まる。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
悪役令嬢だけど、男主人公の様子がおかしい
真咲
恋愛
主人公ライナスを学生時代にいびる悪役令嬢、フェリシアに転生した。
原作通り、ライナスに嫌味を言っていたはずだけど。
「俺、貴族らしくなるから。お前が認めるくらい、立派な貴族になる。そして、勿論、この学園を卒業して実力のある騎士にもなる」
「だから、俺を見ていてほしい。……今は、それで十分だから」
こんなシーン、原作にあったっけ?
私は上手く、悪役令嬢をやれてるわよね?
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】ヤンデレ乙女ゲームの転生ヒロインは、囮を差し出して攻略対象を回避する。はずが、隣国の王子様にばれてしまいました(詰み)
瀬里@SMARTOON8/31公開予定
恋愛
ヤンデレだらけの乙女ゲームに転生してしまったヒロイン、アシュリー。周りには、攻略対象のヤンデレ達が勢ぞろい。
しかし、彼女は、実現したい夢のために、何としても攻略対象を回避したいのだ。
そこで彼女は、ヤンデレ攻略対象を回避する妙案を思いつく。
それは、「ヒロイン養成講座」で攻略対象好みの囮(私のコピー)を養成して、ヤンデレたちに差し出すこと。(もちろん希望者)
しかし、そこへ隣国からきた第五王子様にこの活動がばれてしまった!!
王子は、黙っている代償に、アシュリーに恋人契約を要求してきて!?
全14話です+番外編4話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる