7 / 9
第7話 二人、転がり落ちていくみたいに
しおりを挟む
気まずさからの仲直り。そのテンションで雰囲気も盛り上がっちゃって、ついに初めてのキスをした私と宙くん。
…だったのだけれど、初めてのキスの記念日はキスだけでも終わらなかった。
そしてそれは私の待ち望んでいたことだったけれど、正直…私は心の準備が全然出来ていなくって、もう自分が流されているのかそうじゃないのかもわからなくなっていた。
坂からボールが転がり落ちて行くのをただただ見ていることしか出来ないみたいに、止まれなくなってしまっていた。勢いしかなかった。
もしかしたら宙くんも同じだったのかも知れない。
「…んっ…んんっ…、宙くん…、んぅ…」
「センパイ…、センパイっ……」
暗くなった夜の路上で、私たちは何度も何度もキスをした。
最初は唇を重ねるだけの軽いものだったけれど、私が何度も繰り返すうちに段々と舌を差し入れ、お互いの口内を貪り合うような深くて、激しいキスへと変わっていった。
最初こそ躊躇いがちだった宙くんも、段々と私に応えてくれるように…ううん、それ以上に積極的になってくれた。
熱っぽい吐息に交じって切なげに私を呼ぶ声が、私の脳と理性をドロドロに蕩けさせていく。
それは「帰りたくない」「帰したくない」とどちらが先に言い出したのかもはっきり思い出せないくらいで、気が付いた時には、私は宙くんの部屋に来ていて、付けっぱなしのパソコン画面からの光だけが灯っている薄暗い部屋で、あれよあれよと言う間にベッドの上で彼に組み敷かれていた。
「すきっ…宙くん、だいすきっ……」
「…センパイ…っ、俺……そんなこと言われたら…もう…」
「んっ、…ぁ、宙くんっ…きてっ…」
雪崩れ込むようにベッドに倒れ込んでから、何度も何度も、舌を絡め合って、互いの唾液を混ぜ合うような、貪り合うような激しいキスをした。
私は宙くんの首に自分の腕を回して、ぎゅうっとしがみ付いて、宙くんも私の身体を抱きしめ、背中や腰を優しく撫でてくれて、それだけでもゾクゾクとした快感が私の身体を突き抜けて行く。
(…宙くんが私にキスしてるっ…身体に触ってる…)
心臓が壊れちゃうくらいにバクバクと激しく脈打っていて、顔や体は火が付いてるんじゃないかと心配になるほど熱い。
それなのに頭の中はふわふわした夢の中にいるみたいに現実感がない…!
こんな風になることを望んでいたはずなのに、いざそうなったらもう自分の身に何が起こってるのか理解が追い付かないみたいな感覚だった。
ただただ気持ち良くて、もっともっとして欲しい・触れて欲しいと言う快楽に身を任せる事しか出来なかった。
宙くんが躊躇いがちに私の服を捲り上げて、ブラジャーのホックの外し方が分からなくてちょっと手間取ってからブラジャーを外す。
そうして曝け出されてしまった私の裸を、露になった胸を見た宙くんがごくりと生唾を飲み込む音が聞こえて、私の方までまたドキドキしてしまう。
「…胸、柔らかい…。……すご……」
「…あ、あんまり…言わないで……」
「……だ、だって……」
最初はそんな風に、間の抜けた会話なんかもしていたのだけれど、慣れない手つきで私の胸に触れていた宙くんの動きが、段々激しくなっていく。
段々と宙くんも興奮してきたってことなんだと思う。
次第に口数が少なくなって、薄暗い部屋の中にお互いの息遣いだけがやけに響いて感じた。
「あっ…あ、…ふぁっ……」
「…せんぱ……いっ、せんぱい……」
「あんっ…!」
ぐにゅぐにゅと私の胸を揉みしだく宙くんの指先が時折胸の先端に触れ、全身にぴりりと甘い刺激が走る。
思わず恥ずかしい声が出てしまい、慌てて唇を噛んだけれど、そこから宙くんは乳首を集中的に弄り始めてしまった。
「ちょっ…っ、と、あっ、そらく…んっ…待…」
「…ダメ…、またないっ……センパイが…かわいい声出すから、止まらなくなったんだからっ…」
「っん…、あっ、ひぁっ…!」
もう硬くなってしまっている私の乳首を宙くんは親指と中指で挟んで、コリコリと擦り合わせる。
「ひゃっ、んっ、んぅっ…!…やっ、だめっ…」
両方の胸を同時に刺激されて、私の口からは自分の声だって信じられないような甘ったるい喘ぎ声があふれ出してしまう。
熱に浮かされたようにぼんやりとしている頭で、私を見下ろす宙くんの顔を見上げると、普段は前髪で隠れている顔が良く見えて、余計に恥ずかしくなってしまった。
少し潤んだような熱っぽい瞳が、私が快楽に乱れる姿を見下ろしていると思うと、どんどん身体が熱くなる。
「…ぁ、そらくんっ…あんまり見ちゃ…や…はずかし…」
「…んっ…センパイ…かわいい…いつも俺の事からかってくるのに…こんな風になっちゃうんだ…」
「~~~っっっ……!!!」
宙くんはそんな風に言って、何処か恍惚とした様子で私を見下ろしていて、何だかやけに嬉しそうですらあった。
彼が指を動かすだけで、私の身体がビクビクっと大きく跳ね上がって、口からは喘ぎ声が零れ得てしまう。
それが宙くんの変なスイッチを押してしまったようだった。私が恥ずかしがるのを楽しんでるみたいだ。
ハァハァと熱っぽい呼吸を零しながら、コリコリクリクリと私の乳首を捏ね繰り回したり、時にきゅっと強く抓ったりと変化をつけて責めたててくる。
「あっ、あぁっ…んっ…!…んんっ…!!!…ゃっ」
「センパイ、センパイっ…!」
宙くんの余裕のない必死な声が遠く近くに聞こえてくる。
私はベッドのシーツをぎゅっと強く握り締めながら、与えられる刺激にただただ翻弄され続けるしかなかった。
…だったのだけれど、初めてのキスの記念日はキスだけでも終わらなかった。
そしてそれは私の待ち望んでいたことだったけれど、正直…私は心の準備が全然出来ていなくって、もう自分が流されているのかそうじゃないのかもわからなくなっていた。
坂からボールが転がり落ちて行くのをただただ見ていることしか出来ないみたいに、止まれなくなってしまっていた。勢いしかなかった。
もしかしたら宙くんも同じだったのかも知れない。
「…んっ…んんっ…、宙くん…、んぅ…」
「センパイ…、センパイっ……」
暗くなった夜の路上で、私たちは何度も何度もキスをした。
最初は唇を重ねるだけの軽いものだったけれど、私が何度も繰り返すうちに段々と舌を差し入れ、お互いの口内を貪り合うような深くて、激しいキスへと変わっていった。
最初こそ躊躇いがちだった宙くんも、段々と私に応えてくれるように…ううん、それ以上に積極的になってくれた。
熱っぽい吐息に交じって切なげに私を呼ぶ声が、私の脳と理性をドロドロに蕩けさせていく。
それは「帰りたくない」「帰したくない」とどちらが先に言い出したのかもはっきり思い出せないくらいで、気が付いた時には、私は宙くんの部屋に来ていて、付けっぱなしのパソコン画面からの光だけが灯っている薄暗い部屋で、あれよあれよと言う間にベッドの上で彼に組み敷かれていた。
「すきっ…宙くん、だいすきっ……」
「…センパイ…っ、俺……そんなこと言われたら…もう…」
「んっ、…ぁ、宙くんっ…きてっ…」
雪崩れ込むようにベッドに倒れ込んでから、何度も何度も、舌を絡め合って、互いの唾液を混ぜ合うような、貪り合うような激しいキスをした。
私は宙くんの首に自分の腕を回して、ぎゅうっとしがみ付いて、宙くんも私の身体を抱きしめ、背中や腰を優しく撫でてくれて、それだけでもゾクゾクとした快感が私の身体を突き抜けて行く。
(…宙くんが私にキスしてるっ…身体に触ってる…)
心臓が壊れちゃうくらいにバクバクと激しく脈打っていて、顔や体は火が付いてるんじゃないかと心配になるほど熱い。
それなのに頭の中はふわふわした夢の中にいるみたいに現実感がない…!
こんな風になることを望んでいたはずなのに、いざそうなったらもう自分の身に何が起こってるのか理解が追い付かないみたいな感覚だった。
ただただ気持ち良くて、もっともっとして欲しい・触れて欲しいと言う快楽に身を任せる事しか出来なかった。
宙くんが躊躇いがちに私の服を捲り上げて、ブラジャーのホックの外し方が分からなくてちょっと手間取ってからブラジャーを外す。
そうして曝け出されてしまった私の裸を、露になった胸を見た宙くんがごくりと生唾を飲み込む音が聞こえて、私の方までまたドキドキしてしまう。
「…胸、柔らかい…。……すご……」
「…あ、あんまり…言わないで……」
「……だ、だって……」
最初はそんな風に、間の抜けた会話なんかもしていたのだけれど、慣れない手つきで私の胸に触れていた宙くんの動きが、段々激しくなっていく。
段々と宙くんも興奮してきたってことなんだと思う。
次第に口数が少なくなって、薄暗い部屋の中にお互いの息遣いだけがやけに響いて感じた。
「あっ…あ、…ふぁっ……」
「…せんぱ……いっ、せんぱい……」
「あんっ…!」
ぐにゅぐにゅと私の胸を揉みしだく宙くんの指先が時折胸の先端に触れ、全身にぴりりと甘い刺激が走る。
思わず恥ずかしい声が出てしまい、慌てて唇を噛んだけれど、そこから宙くんは乳首を集中的に弄り始めてしまった。
「ちょっ…っ、と、あっ、そらく…んっ…待…」
「…ダメ…、またないっ……センパイが…かわいい声出すから、止まらなくなったんだからっ…」
「っん…、あっ、ひぁっ…!」
もう硬くなってしまっている私の乳首を宙くんは親指と中指で挟んで、コリコリと擦り合わせる。
「ひゃっ、んっ、んぅっ…!…やっ、だめっ…」
両方の胸を同時に刺激されて、私の口からは自分の声だって信じられないような甘ったるい喘ぎ声があふれ出してしまう。
熱に浮かされたようにぼんやりとしている頭で、私を見下ろす宙くんの顔を見上げると、普段は前髪で隠れている顔が良く見えて、余計に恥ずかしくなってしまった。
少し潤んだような熱っぽい瞳が、私が快楽に乱れる姿を見下ろしていると思うと、どんどん身体が熱くなる。
「…ぁ、そらくんっ…あんまり見ちゃ…や…はずかし…」
「…んっ…センパイ…かわいい…いつも俺の事からかってくるのに…こんな風になっちゃうんだ…」
「~~~っっっ……!!!」
宙くんはそんな風に言って、何処か恍惚とした様子で私を見下ろしていて、何だかやけに嬉しそうですらあった。
彼が指を動かすだけで、私の身体がビクビクっと大きく跳ね上がって、口からは喘ぎ声が零れ得てしまう。
それが宙くんの変なスイッチを押してしまったようだった。私が恥ずかしがるのを楽しんでるみたいだ。
ハァハァと熱っぽい呼吸を零しながら、コリコリクリクリと私の乳首を捏ね繰り回したり、時にきゅっと強く抓ったりと変化をつけて責めたててくる。
「あっ、あぁっ…んっ…!…んんっ…!!!…ゃっ」
「センパイ、センパイっ…!」
宙くんの余裕のない必死な声が遠く近くに聞こえてくる。
私はベッドのシーツをぎゅっと強く握り締めながら、与えられる刺激にただただ翻弄され続けるしかなかった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる