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高校生
第54話 文化祭は悲しい!
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今日は文化祭当日。
去年は何をしたか、俺の記憶にはないが、今年はクラス全員でカフェだ。
と、いっても俺はカフェで使う小道具などの制作、準備だったため接客や調理は行わない。
つまり、俺は今ぼっちというわけだ!
美月や奈々、瑠璃、亜美、六花がいるじゃんって思った人もいるかもしれないが、アイツらは接客と調理の係だ。
「あー。何すっかなー」
俺は学校の廊下をただひたすら歩き回っている。
この間にまえにも説明したかもしれないが、この学校の文化祭はとてもつまらない。
他の学校は知らないからアニメの中の学校と比較して説明すると、俺らの通う学校は文化祭が1日しかない。それも朝8時から夕方16時までと、普段の学校と変わらない時間帯のみ。
アニメの中の学校では、文化祭が2日間あったり、後夜祭みたいなのがあったりして、とても楽しそうだが、俺らの学校は本当につまらない。
もっと言えば、学校のルールは生徒会が決めるものなのに、俺らの学校では全て先生達が決めている。これならなんのための生徒会なんだよ!
まぁ、愚痴はこれぐらいにしといて、とりあえず俺は自分のクラスがやっているカフェに入った。
「お帰りにゃさいませ!ご主人様♡」
「……」
あれ?俺、入る店間違えた?
俺は確認のため、一旦教室の外に出た。
そして、自分のクラスだと確認したあと、廊下に出ている看板に目をやると……
「にゃんにゃんメイド喫茶?」
俺たちのクラスがやることになっていたのはただのカフェだったはず。
それなのにいつの間に「にゃんにゃんメイド喫茶」に変わったのだろうか。
再び店に入ると、ちょうど調理担当である美月を見かけたので呼び出して聞いてみた。
「よっ!隼人くん」
「美月、いつの間にメイド喫茶に変わったんだ?」
すると、少し驚いたような顔でこう言った。
「え?文化委員からグループメールでメイド喫茶に変更するってきたでしょ?」
「え?そのまえにグループってなに?」
「それはこのクラス専用のグループだけど…追加されてなかった?」
えぇー。そんなグループあったのかよ……
なんで俺だけ追加されてないんだ……
さすがぼっちの神様隼人くんだね!……と、自画自賛している場合ではないぞこれ!
「とりあえず分かった。メニューは何があるんだ?」
「メニューはカフェのときと変わらないよ」
「じゃあ、コーヒーで」
俺は注文を終えると同時に悲しくなった。
やっぱり俺1人だけハブられてるという事実は結構キツいな!
そう思いながらメイド姿の亜美から運ばれてきたコーヒーを飲んだのだった。
……って、亜美?!
「なんか元気ないけど、どーしたの?」
「い、いやなんでも……アッツ」
あまりのメイド姿の亜美が可愛くて、慌てて飲もうとしたコーヒーで舌を火傷してしまった。
「だいじょーぶ?」
「う、うん、大丈夫だから」
なんかお姉さんみたいな色気が出ているように思えるんだが、俺の気のせいだろうか。
「ちょっと!何色気づいているのよ!」
そのときカウンターから1人のメイドさんがやって来た。
この子もメイド姿がよく似合っていて可愛い。
「六花ちゃんはなんの用なの?担当はカウンターだったでしょ?」
「今はどーでもいいの!隼人はあなたに絶対渡さないんだからねっ!」
「それは私のセリフよっ!」
メイド喫茶が一瞬にして修羅場へと化した。
俺は慌てて2人を止めに掛かるが、もう手に負えない程までに大暴れし始めた。
「ちょっと2人も落ち着いて」
「「落ち着けるかぁああ!!!」」
そーいうときは息ぴったりなんだよなぁー。
そして、10分後……
亜美と六花は生徒指導室で先生に説教をされていた。
ただ、その中には俺もいた。
なんで俺まで説教されなきゃならないのかな!俺はただ止めに掛かっただけなのにね!
こうして、文化祭はこの説教により全て潰れたのだった。
クソ!おかしいだろ!
去年は何をしたか、俺の記憶にはないが、今年はクラス全員でカフェだ。
と、いっても俺はカフェで使う小道具などの制作、準備だったため接客や調理は行わない。
つまり、俺は今ぼっちというわけだ!
美月や奈々、瑠璃、亜美、六花がいるじゃんって思った人もいるかもしれないが、アイツらは接客と調理の係だ。
「あー。何すっかなー」
俺は学校の廊下をただひたすら歩き回っている。
この間にまえにも説明したかもしれないが、この学校の文化祭はとてもつまらない。
他の学校は知らないからアニメの中の学校と比較して説明すると、俺らの通う学校は文化祭が1日しかない。それも朝8時から夕方16時までと、普段の学校と変わらない時間帯のみ。
アニメの中の学校では、文化祭が2日間あったり、後夜祭みたいなのがあったりして、とても楽しそうだが、俺らの学校は本当につまらない。
もっと言えば、学校のルールは生徒会が決めるものなのに、俺らの学校では全て先生達が決めている。これならなんのための生徒会なんだよ!
まぁ、愚痴はこれぐらいにしといて、とりあえず俺は自分のクラスがやっているカフェに入った。
「お帰りにゃさいませ!ご主人様♡」
「……」
あれ?俺、入る店間違えた?
俺は確認のため、一旦教室の外に出た。
そして、自分のクラスだと確認したあと、廊下に出ている看板に目をやると……
「にゃんにゃんメイド喫茶?」
俺たちのクラスがやることになっていたのはただのカフェだったはず。
それなのにいつの間に「にゃんにゃんメイド喫茶」に変わったのだろうか。
再び店に入ると、ちょうど調理担当である美月を見かけたので呼び出して聞いてみた。
「よっ!隼人くん」
「美月、いつの間にメイド喫茶に変わったんだ?」
すると、少し驚いたような顔でこう言った。
「え?文化委員からグループメールでメイド喫茶に変更するってきたでしょ?」
「え?そのまえにグループってなに?」
「それはこのクラス専用のグループだけど…追加されてなかった?」
えぇー。そんなグループあったのかよ……
なんで俺だけ追加されてないんだ……
さすがぼっちの神様隼人くんだね!……と、自画自賛している場合ではないぞこれ!
「とりあえず分かった。メニューは何があるんだ?」
「メニューはカフェのときと変わらないよ」
「じゃあ、コーヒーで」
俺は注文を終えると同時に悲しくなった。
やっぱり俺1人だけハブられてるという事実は結構キツいな!
そう思いながらメイド姿の亜美から運ばれてきたコーヒーを飲んだのだった。
……って、亜美?!
「なんか元気ないけど、どーしたの?」
「い、いやなんでも……アッツ」
あまりのメイド姿の亜美が可愛くて、慌てて飲もうとしたコーヒーで舌を火傷してしまった。
「だいじょーぶ?」
「う、うん、大丈夫だから」
なんかお姉さんみたいな色気が出ているように思えるんだが、俺の気のせいだろうか。
「ちょっと!何色気づいているのよ!」
そのときカウンターから1人のメイドさんがやって来た。
この子もメイド姿がよく似合っていて可愛い。
「六花ちゃんはなんの用なの?担当はカウンターだったでしょ?」
「今はどーでもいいの!隼人はあなたに絶対渡さないんだからねっ!」
「それは私のセリフよっ!」
メイド喫茶が一瞬にして修羅場へと化した。
俺は慌てて2人を止めに掛かるが、もう手に負えない程までに大暴れし始めた。
「ちょっと2人も落ち着いて」
「「落ち着けるかぁああ!!!」」
そーいうときは息ぴったりなんだよなぁー。
そして、10分後……
亜美と六花は生徒指導室で先生に説教をされていた。
ただ、その中には俺もいた。
なんで俺まで説教されなきゃならないのかな!俺はただ止めに掛かっただけなのにね!
こうして、文化祭はこの説教により全て潰れたのだった。
クソ!おかしいだろ!
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