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番外編
慈愛園七夕祭り④
しおりを挟む「いやぁ、面白かったな!」
「だよな~!!てか織姫役の先輩くそ可愛かったんだけど!お前らもそう思わね?」
「うん、そうだね。確かあの人って・・・」
「2年連続慈愛園ミスコンクイーンの星輝アクア先輩よ」
先程まで上映していた【天ノ川の奇跡】を見終えた俺達は次の目的地である外の特設ステージに向かいながら感想を言い合っていた。
【天ノ川の奇跡】は、有名所の彦星と織姫のお話。毎年やってるだけはあるほどの面白さと感動が詰め込まれた演劇。それに彦星役も織姫役もとにかく美男美女だった。
「しっかしあれだなぁ。けっこう外も暗くなってきて、まさに七夕って感じ」
「んだよ、それ。てか、よくわかんねえ事言ってねえでさ、早く演奏聞きに行こうぜ。相当人気で座れるかもわかんないらしいぜ」
俺の呟きに、京治がそう返す。珍しく急かしてくる京治に俺以外のメンバー(雫は焼きそば頬張り中)も疑問を抱いた。
「ねぇ、なんでそんなに急いでるの?京治?」
「せ、急かしてねえよ!いいから早く行こうぜ!な!」
汗をダラダラと流す京治は俺らの背をグイグイ押していく。抵抗もできたが別に俺らも行きたくない訳では無いし、されるがまま外の特設ステージまで向かった。
七夕祭り限定の屋外特設ステージ。既にいくつもの参加バンドが色んな歌を歌っている。ロックなものもあればアニソンやアイドルソング等とジャンルはバラバラだ。ただどの参加バンドもとにかく演奏が上手いし歌声も凄い聞き心地がいい。やはり席はほとんど埋まっていた。
「んー、仕方ない。後は三バンドのみの演奏なわけだし、立ったまま聴くことにするか」
「ええ、そうしましょ」
「うん、そうだね」
俺達は残りの三バンドを演奏を立って聴くことに決定した。次の準備がステージ上で行われ、数分後に女子生徒三人のバンドが姿を現す。全員が美少女と例えれるほどの美貌とスタイル。
「みんな、こんにちは!私達は去年結成したバンド【星華】です。久しぶりのライブで少し緊張しますが、よろしければ楽しんでいってください!」
マイクを手にした【星華】のリーダーらしい女子生徒が告げる。歓声が巻き起こる。
「では、聞いてください。【星華】」
それを合図に、三人の少女が演奏を始めた。激しいがその中に美しさを内包した素晴らしい演奏と歌声。聞いている観客達を星の世界へ連れてってくれる様な導きの歌。ほとんど音楽の知識はないが、とりあえず凄いのはわかった。その後も数曲が演奏され、【星華】の三人はステージから出ていった。そして、残りの二バンドも負けず劣らずの演奏をし、最後の最後まで歓声が止むことはなかった。
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