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一学期【中間試験】編
しーにゃん先輩とデート⑧
しおりを挟む【ふにゃ猫】グッズの会計も終わり、俺達2人は時間も時間ということで慈愛ショッピングモールを出る。大して暗すぎるという訳でもない為、急いで帰ることもないだろうと俺達2人は、のんびりと家へと向かう。
「~~♪」
「ご機嫌そうでなりようです、しーにゃん先輩」
隣で鼻歌交じりに【ふにゃ猫】グッズの入った袋を抱えて歩く、しーにゃん先輩に笑いかける。その際に、ふと疑問に思っていたことを聞いてみることにした。
「あ、そうえば、今日は、しーにゃん先輩って呼んでも殴ってこなかったですよね?」
一応、気になってはいたが結局、最後まで殴られなかった為、今更疑問に思ったわけだが。その質問に、しーにゃん先輩は鼻歌をやめ、少し頬を紅くし地面に目を向けながら、
「一応…今日はお前へのご褒美の日だったからな」
小さくそう呟いた。その言葉に俺はめちゃくちゃ頬が緩んだ。ダルンダルンだ。だが、それも仕方ない。可愛いんだもの! んー!めちゃくちゃきゃわいい!!
「だから、明日以降、その名前で呼んだら容赦なくぶん殴るからな」
「…あ、はい」
一瞬にして俺の爆上がりテンションは絶対零度並みに爆下がりした。ちょっとと言うより相当本気な言葉だったので怖かった。でも、今更怖がってても、普段通りだから気持ちの切り替えに関しては早い方である。
「え、えっと、今日は本当にありがとうございました。すっごく楽しかったです」
話を切りかえて俺は、しーにゃん先輩にお礼を言う。試験をしっかり頑張って良かったと心の底から俺は思った日だった。いずれは友達という関係ではなく、恋人という関係で本当のデートをしたいもんだ。まぁ、しーにゃん先輩から告白される日なんて来るわけないけどさ!そして俺は告白する勇気がないですね!!
「ん、そうか。なら良かった」
しーにゃん先輩は笑顔でそう答えて、また鼻歌を再開する。俺はその鼻歌を聴きながら、しーにゃん先輩の家まで向かう。 暫くして、【猫夢】と刻まれた表札が掛かった一軒家が見えた。
「んじゃ、また明日な」
「えぇ、また明日です」
しーにゃん先輩が家の中に消えるまでその場で見届けた後、俺はスマホを取り出してトークアプリ『Friends』を開く。そして、その中から妹華のアイコンを選択して、
『今から帰るわ』
と、そう送り、スマホを懐にしまおうとするとピロンと音がなり、
『お腹すいたから、一分以内に帰ってきて』
という無茶ぶりな内容が飛んできた。
『お兄ちゃんはスーパーマンとかじゃないから、1分は無理』
『は? 文字打つ暇あるなら走れ』
余りにも辛辣な言葉に俺のメンタルは崩壊である。
「はぁ…。これは途中でアイス買っておいた方がいいな」
俺はため息をついて、スマホをポケットに閉まった。
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