俺の学園生活をこれ以上めちゃくちゃにしないでくれ!!

雪鵠夕璃

文字の大きさ
60 / 66
一学期【慈愛園対抗戦】編

いつものメンバーでゲーム

しおりを挟む

翌日の朝。教室でいつものように京治達と遊んでいると、廊下の方でザワついた声が響いてきた。

「なぁ、なんか廊下騒がしくね?」

俺は対戦型パズルゲーム【バトパズ】で必死にお邪魔パズルを消していく京治と、そんな彼に容赦なく笑顔でお邪魔パズルを送る新と桜花に声をかける。

「んな事言ってる場合じゃねえんだよ!?おおおい!なんでお前ら3人して俺にお邪魔送ってくんだ!!」

「ん? 確かに廊下が騒がしいね。あ、勝った」

「どうせあれでしょ。生徒会長か、風紀委員長が見回りかなんかしてんじゃないの?いつもあの辺が通るところは騒がしいし。 あ、私も」

「あー、まぁそんなもんか。よし、俺もだ」

誰一人その騒がしいことに対しての答えに全く興味を示さない。まぁ、無理もない。今はそんなことより、【バトパズ】が大事なのだ。なんたって、最下位は全員にジュースを奢るのだから。んで、結果は、一位が新、二位が俺、三位が桜花、最下位が京治となった。

「って事で、俺はコーラで頼むわ」

「じゃあ、僕はコーヒーで」

「あ、私はいちごオレ~」

完全敗北した京治は「集団リンチしやがってぇ」とぶつくさ文句を垂れていたが敗北者がなんと言おうと関係ない。

「さて、京治が戻ってくるまで、もう一戦やっとくか?」

「うん、僕は構わないよ」

「ええ、私も構わないわ」

2人の返答を聞いて、俺は【バトパズ】のプライベートルームを再度開く。暫くして画面に、

『新』

『完璧美少女桜花様』

が映し出されたのを確認してマッチを開始する。

一応説明しておくが、【バトパズ】と言うのは全然難しいルールでは無い。まず最初に全員の手元にランダムでパズルが配布される。そして五秒のカウント後にゲームが始まり、次々と配布されるパズルを誰よりも早く多く解いていくというものだ。また、このゲームには妨害アイテムがあり、他プレイヤーの画面に【お邪魔パズル(配布パズルと違いクリアカウントにならない)】や【ブラックスプレー(画面に墨が撒き散らされたようになり見えにくくなる)】等で妨害することが出来る。しかし、一人3回のみ利用可能。使い道を間違えば一瞬にして最下位になりかねないものだ。

「次は負けねえかんな、新」

「ケータには悪いけど、負ける気は無いよ」

「ハッ!アンタらは、完璧美少女の私に敗北するのよ!!」

その言葉を皮切りに五秒のカウントが終わる。そしてランダムでパズルが配布されてきて、誰にも負けられない熱き戦いが始まった。

それから数十分後。勝敗がついた。

「ま…負けた」

「ま、まさか、最後の最後でお邪魔フェスが発生するなんて…」

「はははははは!どう!これが私の強運よ!残念だったわね、敗北者共!!」

胸を張って俺と新を見下す桜花。腹立つことこの上ないが、何度画面を見ても、

1位『完璧美少女桜花様』

2位『新』、『ケータ』

という順位表示は変わらない。今回の俺と新の敗因は、最後の最後で桜花の使用した妨害アイテム【お邪魔パズル】が、ごく稀に運良く起きると言われる【お邪魔フェス(大量のお邪魔パズルが発生する)】に変化し、クリアカウントされる配布パズルにギリギリ到達できずにタイムアップを迎えたからだ。

「はぁ…。意外とやるなぁ」

「流石だね、桜花」

「まぁ、当然の結果よね」

俺と新の称賛の言葉に、桜花らしい返答をする。そしてもう一戦やるかと思った所に一度静かになっていたはずの廊下がまたざわつき始め、そちらに視線を向けると、

「ただい--」

「やっほ~!!キョーちゃんのフレンズ!!」

そこには、京治におんぶ状態でこちらに手を振る見覚えのある女子生徒がいた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

サンスクミ〜学園のアイドルと偶然同じバイト先になったら俺を3度も振った美少女までついてきた〜

野谷 海
恋愛
「俺、やっぱり君が好きだ! 付き合って欲しい!」   「ごめんね青嶋くん……やっぱり青嶋くんとは付き合えない……」 この3度目の告白にも敗れ、青嶋将は大好きな小浦舞への想いを胸の内へとしまい込んで前に進む。 半年ほど経ち、彼らは何の因果か同じクラスになっていた。 別のクラスでも仲の良かった去年とは違い、距離が近くなったにも関わらず2人が会話をする事はない。 そんな折、将がアルバイトする焼鳥屋に入ってきた新人が同じ学校の同級生で、さらには舞の親友だった。 学校とアルバイト先を巻き込んでもつれる彼らの奇妙な三角関係ははたしてーー ⭐︎第3部より毎週月・木・土曜日の朝7時に最新話を投稿します。 ⭐︎もしも気に入って頂けたら、ぜひブックマークやいいね、コメントなど頂けるととても励みになります。 ※表紙絵、挿絵はAI作成です。 ※この作品はフィクションであり、作中に登場する人物、団体等は全て架空です。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい

沢尻夏芽
恋愛
 自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。  それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。 『様子がおかしい』 ※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。  現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。  他サイトでも掲載中。

処理中です...