9 / 42
◆第9話 師を求めて
しおりを挟む
「お金よし、身分証よし、地図よし。他には…………」
「食べ物よしっ、パジャマよしっ、石鹸よーしっ!」
中庭で互いに思いを打ち明けた朝から、4日後。
俺たちは自宅の玄関前で、荷物のチェックをしていた。
いつもの着慣れた外套ではなく、防水機能の高い遠出用の高級品をくるくると纏めて鞄に結ぶ。
俺は大きな背負い鞄に、腰ベルトに装着するポーチ類。
紛失してしまった時の事を考えて、路銀はいくつかに分けて収納した。
護身用として大腿の鞘に挿した短剣は、余計な装飾などは付いていないシンプルなものだ。
対してピノラには、小さな横掛けの鞄を預けた。
人間と兎獣人が共通して食べられる食料のほか、ピノラの好物であるドライフルーツの瓶を詰めてある。
そして、左上腕には協会登録の獣闘士であることの証明に使用できる革製の腕章を取り付けた。
馬車で向かえば2、3日で着く予定の短い旅の予定だが……ピノラは出発前からワクワクが止まらない様子だ。
「トレーナーっ! 準備はいーい?」
「あぁ、戸締りもよしだ。出発しよう」
「はーいっ! えへへへっ!」
嬉しさのあまりぴょんぴょんと跳ねるピノラに、俺は笑顔で返す。
家の鍵を閉めた直後、隣家の玄関から出てきたミレーヌさんが声をかけてきた。
「あら? モルダンさん、こんな朝早くから、どこかへお出掛けかしら?」
手に小さな箒を持ったミレーヌさんは、旅の身支度をした俺たちを見て首を傾げている。
それもそのはず、ピノラが敗れてしまったとはいえ、闘技会は今日、準決勝の試合があるはずなのだ。
訓練士であればその様子を見に行くことは当然のはずだが、俺たちの装備はどう見ても街の中央にある闘技場へ向かうためのものでは無い。
「ミレーヌおばさんっ、おはようっ!」
「おはよう、ピノラちゃん。あら、可愛い格好ねぇ。どこかへ行くの?」
「うんっ! 隣街の『ヴェセット』っていうところまでお出掛け! えへへ、いいでしょー!」
服装を『可愛い』と言われたピノラは、ご機嫌な様子でミレーヌさんに駆け寄りポーズを決めている。
そんな2人の近くまで歩くと、俺は深く頭を下げて挨拶をした。
「おはようございます、ミレーヌさん。ピノラの言った通り、ちょっと隣まで出掛けて来ますので、留守を頼めますか?」
「えぇ、それはもちろん。でも、こんな時期にヴェセットにお出掛けなんて珍しいわねぇ。何かお買い物かしら? それとも……」
ミレーヌさんは、どこか訝しげな表情で口元に手を当てている。
すると、穏やかな表情で立つ俺に対し小声で問いかけた。
「よ、夜逃げとか……?」
「ぶッ!?」
何かと思ったら、ミレーヌさんはやや小声になりながらもとんでも無い事を言い出した。
思わず噴き出してしまった俺は、慌てて否定する。
「ちょ、ちょっと! な、なんて事を言うんですか!? 縁起でも無いこと言わないでくださいよっ! こんな朝っぱらから『夜逃げ』なんてする訳無いでしょっ!?」
「あ、あらあらやだ、もう私ったら。ごめんなさいねぇ、昨日もピノラちゃんが負けちゃったって聞いたものだから、ついつい」
『ついつい』で夜逃げの話になるなんて、ミレーヌさんやっぱり普段から俺のことを貧乏訓練士だと思っているんだろうな……。
否定できないあたりが、我ながら情けない。
一刻も早く、そんな印象を払拭できるように尽力せねば。
「いえ、あの……買い物と言うか、ちょっと人探しです。数日で帰ってくる予定ですが、モコの餌もこれでお願い致します」
そう言いながら、俺はいくらかの貨幣を包んだ紙をミレーヌさんに手渡す。
父が居た頃から、何日かの間訓練所を離れる時はいつもこうしてお願いをしていたので、ミレーヌさんもすんなりと受け取ってくれた。
長年の付き合いのある隣人というのは、本当に貴重な存在だ。
「何だか解らないけど、気をつけて行ってらしてね。ピノラちゃん、良かったわねぇ。大好きなモルダンさんとお出掛けなんて!」
「うんっ! ピノラ、トレーナーと遠くまで出掛けるのって初めてなんだ! えへへへ~!」
ミレーヌさんの言葉に、ピノラは心底嬉しそうに返す。
そう、2年前にピノラを出会ってから、俺は今日までサンティカの街から出る事なく過ごしてきた。
8大都市の中でも都会に分類されるサンティカでは、流通網が発達しているため食料や日用品も不自由なく揃う。
そのため、観光などの用事でもなければわざわざ他の街へ出向く機会も殆ど無い。
今回の外出は、ピノラにとって初めての遠出なのだ。
こんなにも嬉しそうにしているのも、無理のない話かもしれない。
ミレーヌさんはそれ以上立ち入った事は聞こうとせず、そのまま手を振って見送ってくれた。
別れる直前に、玄関の前に植えていた花で旅の安全を祈る腕輪を作ってくれたのだが、それを手首につけたピノラはこの数ヶ月で最高の笑顔になっている。
昨日の夢で見た、奴隷にされかけていた頃の彼女とはまるで別人のような笑顔が見られて、俺の心も晴れやかな気持ちで出発した。
◆ ◆ ◆
俺たちはサンティカ中央にある共同馬車乗り場から、ヴェセット行きの乗合馬車に乗り込んだ。
闘技会開催中のせいか、馬車駅も乗合馬車自体もいつもと比べて閑散としている印象だ。
郵便や交易品を運ぶ商会管理のこの馬車は、荷物の空いたスペースを利用して乗客の輸送も行っている。
幌付きの荷台を人馬獣人族の獣人女性が引いて行く仕組みになっていて、動力である彼女自信が荷物の護衛も兼ねるという、効率的な運行業である。
今回の目的地『ヴェセット』は、サンティカから5リーグ程離れた隣街である。
馬車を使えば最短で2日程度あれば到着できる距離にあり、サンティカにある大聖堂の尖塔からも遠景で見えるほどに近い街だ。
元々は山林に生える『オール樹』と呼ばれる巨大な樹木を出荷する林業が盛んな街だったのだが、近年ではその木材加工技術を応用した木工細工や、木造建築が有名な職人の街となっている。
また豊富な木材燃料を利用した製鉄や鍛造の技術も優れており、サンティカよりも優れた武器職人や甲冑師が揃っている事でも有名だ。
街の中央を流れるアノリア川は、古来より伐採したオール樹を船で輸送する交易経路になっていて、その川沿いに職人たちの工房がずらりと並んでいる風景は圧巻の一言である。
そんな職人の街に何の用事があるのかと言えば……
「その街に、伝説の訓練士さんがいるの……?」
「あぁ。20年前に闘技会を制覇していた伝説の獣闘士、『ファルル』の訓練士をしていた人が暮らしているらしい」
「ふぇ……!? ファルルさん、って……あ、あの、一番強かったっていう兎獣人の!?」
そう。
今からおよそ3年前……協会認定の訓練士を目指している時、新聞か何かで過去に活躍した獣闘士とその訓練士を特集していたのを目にした覚えがある。
その時はピノラに出会う前だったので、単なる情報として流し読みしていたのだが……唯一、20年前に輝かしい戦績を残した兎獣人であるファルルの相棒を務めていた人物が、隣街にいるという一文があったのを思い出したのだ。
そんな有名人が隣街にいるのか、と当時の記事を見た自分が驚いた記憶がある。
この20年もの間、ファルルの武勇伝を除き兎獣人が闘技会を制覇できたという話は、残念ながら聞かない。
身体が小さく、戦いに向かない種族である兎獣人は、そもそも闘技会に参加している事自体が大変珍しい事なのだ。
それ故に、獅子獣人族や熊獣人族など強さで有名な種族たちと異なり、強くなるためのノウハウや、必要な環境なども殆ど知られていないのが現状だ。
もし『ファルル』を優勝に導いたであろう当時の訓練士が居れば…………
「上手くいけば、ピノラが強くなるための助言を貰えるかもしれない。情けない話だが、今の俺ではピノラを強くするための知識は、獣人医学や栄養学くらいしか無い。過去にファルルが行っていたトレーンングの方法なんかが解るといいんだが」
「うんっ、そうだね! うふふっ、私と同じ兎獣人の、訓練士さんかぁ……! どんな人なんだろうっ!」
そう言いながら、ピノラは荷台の席で隣に座る俺に寄りかかってきた。
俺の肩に長い耳の付け根あたりを擦り付けてくる仕草が可愛らしい。
俺は彼女の背中から手を回し、後ろ髪を撫でた。
くすぐったそうにするピノラだったが、俺との遠出を楽しんでくれているようだった。
こんな愛らしいピノラが、俺と共に歩んで行く決心をしてくれている。
俺から愛を受け取るだけではなく、自らも俺にとって掛け替えの無い存在でありたいと思ってくれている。
4日前の明け方の決意は、互いの信頼を確かめ合う事ができた。
俺は、ピノラの心から笑う姿のために、彼女を強くしたい。
真っ白いさらさらの髪を撫でながら、俺はひとり心の中で決意を新たにした。
◆ ◆ ◆
途中の宿場町を経由し、翌朝には再び馬車に乗る。
2日目、予定通りヴェセットの街に到着した俺たちは……その街並みに驚きの声を上げた。
「食べ物よしっ、パジャマよしっ、石鹸よーしっ!」
中庭で互いに思いを打ち明けた朝から、4日後。
俺たちは自宅の玄関前で、荷物のチェックをしていた。
いつもの着慣れた外套ではなく、防水機能の高い遠出用の高級品をくるくると纏めて鞄に結ぶ。
俺は大きな背負い鞄に、腰ベルトに装着するポーチ類。
紛失してしまった時の事を考えて、路銀はいくつかに分けて収納した。
護身用として大腿の鞘に挿した短剣は、余計な装飾などは付いていないシンプルなものだ。
対してピノラには、小さな横掛けの鞄を預けた。
人間と兎獣人が共通して食べられる食料のほか、ピノラの好物であるドライフルーツの瓶を詰めてある。
そして、左上腕には協会登録の獣闘士であることの証明に使用できる革製の腕章を取り付けた。
馬車で向かえば2、3日で着く予定の短い旅の予定だが……ピノラは出発前からワクワクが止まらない様子だ。
「トレーナーっ! 準備はいーい?」
「あぁ、戸締りもよしだ。出発しよう」
「はーいっ! えへへへっ!」
嬉しさのあまりぴょんぴょんと跳ねるピノラに、俺は笑顔で返す。
家の鍵を閉めた直後、隣家の玄関から出てきたミレーヌさんが声をかけてきた。
「あら? モルダンさん、こんな朝早くから、どこかへお出掛けかしら?」
手に小さな箒を持ったミレーヌさんは、旅の身支度をした俺たちを見て首を傾げている。
それもそのはず、ピノラが敗れてしまったとはいえ、闘技会は今日、準決勝の試合があるはずなのだ。
訓練士であればその様子を見に行くことは当然のはずだが、俺たちの装備はどう見ても街の中央にある闘技場へ向かうためのものでは無い。
「ミレーヌおばさんっ、おはようっ!」
「おはよう、ピノラちゃん。あら、可愛い格好ねぇ。どこかへ行くの?」
「うんっ! 隣街の『ヴェセット』っていうところまでお出掛け! えへへ、いいでしょー!」
服装を『可愛い』と言われたピノラは、ご機嫌な様子でミレーヌさんに駆け寄りポーズを決めている。
そんな2人の近くまで歩くと、俺は深く頭を下げて挨拶をした。
「おはようございます、ミレーヌさん。ピノラの言った通り、ちょっと隣まで出掛けて来ますので、留守を頼めますか?」
「えぇ、それはもちろん。でも、こんな時期にヴェセットにお出掛けなんて珍しいわねぇ。何かお買い物かしら? それとも……」
ミレーヌさんは、どこか訝しげな表情で口元に手を当てている。
すると、穏やかな表情で立つ俺に対し小声で問いかけた。
「よ、夜逃げとか……?」
「ぶッ!?」
何かと思ったら、ミレーヌさんはやや小声になりながらもとんでも無い事を言い出した。
思わず噴き出してしまった俺は、慌てて否定する。
「ちょ、ちょっと! な、なんて事を言うんですか!? 縁起でも無いこと言わないでくださいよっ! こんな朝っぱらから『夜逃げ』なんてする訳無いでしょっ!?」
「あ、あらあらやだ、もう私ったら。ごめんなさいねぇ、昨日もピノラちゃんが負けちゃったって聞いたものだから、ついつい」
『ついつい』で夜逃げの話になるなんて、ミレーヌさんやっぱり普段から俺のことを貧乏訓練士だと思っているんだろうな……。
否定できないあたりが、我ながら情けない。
一刻も早く、そんな印象を払拭できるように尽力せねば。
「いえ、あの……買い物と言うか、ちょっと人探しです。数日で帰ってくる予定ですが、モコの餌もこれでお願い致します」
そう言いながら、俺はいくらかの貨幣を包んだ紙をミレーヌさんに手渡す。
父が居た頃から、何日かの間訓練所を離れる時はいつもこうしてお願いをしていたので、ミレーヌさんもすんなりと受け取ってくれた。
長年の付き合いのある隣人というのは、本当に貴重な存在だ。
「何だか解らないけど、気をつけて行ってらしてね。ピノラちゃん、良かったわねぇ。大好きなモルダンさんとお出掛けなんて!」
「うんっ! ピノラ、トレーナーと遠くまで出掛けるのって初めてなんだ! えへへへ~!」
ミレーヌさんの言葉に、ピノラは心底嬉しそうに返す。
そう、2年前にピノラを出会ってから、俺は今日までサンティカの街から出る事なく過ごしてきた。
8大都市の中でも都会に分類されるサンティカでは、流通網が発達しているため食料や日用品も不自由なく揃う。
そのため、観光などの用事でもなければわざわざ他の街へ出向く機会も殆ど無い。
今回の外出は、ピノラにとって初めての遠出なのだ。
こんなにも嬉しそうにしているのも、無理のない話かもしれない。
ミレーヌさんはそれ以上立ち入った事は聞こうとせず、そのまま手を振って見送ってくれた。
別れる直前に、玄関の前に植えていた花で旅の安全を祈る腕輪を作ってくれたのだが、それを手首につけたピノラはこの数ヶ月で最高の笑顔になっている。
昨日の夢で見た、奴隷にされかけていた頃の彼女とはまるで別人のような笑顔が見られて、俺の心も晴れやかな気持ちで出発した。
◆ ◆ ◆
俺たちはサンティカ中央にある共同馬車乗り場から、ヴェセット行きの乗合馬車に乗り込んだ。
闘技会開催中のせいか、馬車駅も乗合馬車自体もいつもと比べて閑散としている印象だ。
郵便や交易品を運ぶ商会管理のこの馬車は、荷物の空いたスペースを利用して乗客の輸送も行っている。
幌付きの荷台を人馬獣人族の獣人女性が引いて行く仕組みになっていて、動力である彼女自信が荷物の護衛も兼ねるという、効率的な運行業である。
今回の目的地『ヴェセット』は、サンティカから5リーグ程離れた隣街である。
馬車を使えば最短で2日程度あれば到着できる距離にあり、サンティカにある大聖堂の尖塔からも遠景で見えるほどに近い街だ。
元々は山林に生える『オール樹』と呼ばれる巨大な樹木を出荷する林業が盛んな街だったのだが、近年ではその木材加工技術を応用した木工細工や、木造建築が有名な職人の街となっている。
また豊富な木材燃料を利用した製鉄や鍛造の技術も優れており、サンティカよりも優れた武器職人や甲冑師が揃っている事でも有名だ。
街の中央を流れるアノリア川は、古来より伐採したオール樹を船で輸送する交易経路になっていて、その川沿いに職人たちの工房がずらりと並んでいる風景は圧巻の一言である。
そんな職人の街に何の用事があるのかと言えば……
「その街に、伝説の訓練士さんがいるの……?」
「あぁ。20年前に闘技会を制覇していた伝説の獣闘士、『ファルル』の訓練士をしていた人が暮らしているらしい」
「ふぇ……!? ファルルさん、って……あ、あの、一番強かったっていう兎獣人の!?」
そう。
今からおよそ3年前……協会認定の訓練士を目指している時、新聞か何かで過去に活躍した獣闘士とその訓練士を特集していたのを目にした覚えがある。
その時はピノラに出会う前だったので、単なる情報として流し読みしていたのだが……唯一、20年前に輝かしい戦績を残した兎獣人であるファルルの相棒を務めていた人物が、隣街にいるという一文があったのを思い出したのだ。
そんな有名人が隣街にいるのか、と当時の記事を見た自分が驚いた記憶がある。
この20年もの間、ファルルの武勇伝を除き兎獣人が闘技会を制覇できたという話は、残念ながら聞かない。
身体が小さく、戦いに向かない種族である兎獣人は、そもそも闘技会に参加している事自体が大変珍しい事なのだ。
それ故に、獅子獣人族や熊獣人族など強さで有名な種族たちと異なり、強くなるためのノウハウや、必要な環境なども殆ど知られていないのが現状だ。
もし『ファルル』を優勝に導いたであろう当時の訓練士が居れば…………
「上手くいけば、ピノラが強くなるための助言を貰えるかもしれない。情けない話だが、今の俺ではピノラを強くするための知識は、獣人医学や栄養学くらいしか無い。過去にファルルが行っていたトレーンングの方法なんかが解るといいんだが」
「うんっ、そうだね! うふふっ、私と同じ兎獣人の、訓練士さんかぁ……! どんな人なんだろうっ!」
そう言いながら、ピノラは荷台の席で隣に座る俺に寄りかかってきた。
俺の肩に長い耳の付け根あたりを擦り付けてくる仕草が可愛らしい。
俺は彼女の背中から手を回し、後ろ髪を撫でた。
くすぐったそうにするピノラだったが、俺との遠出を楽しんでくれているようだった。
こんな愛らしいピノラが、俺と共に歩んで行く決心をしてくれている。
俺から愛を受け取るだけではなく、自らも俺にとって掛け替えの無い存在でありたいと思ってくれている。
4日前の明け方の決意は、互いの信頼を確かめ合う事ができた。
俺は、ピノラの心から笑う姿のために、彼女を強くしたい。
真っ白いさらさらの髪を撫でながら、俺はひとり心の中で決意を新たにした。
◆ ◆ ◆
途中の宿場町を経由し、翌朝には再び馬車に乗る。
2日目、予定通りヴェセットの街に到着した俺たちは……その街並みに驚きの声を上げた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる