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「レティもマリアも座って。」
アルベルトがクロエのテーブルと同じように茶器を整えていく。
ソウンディックは執務机に座って眉間に皺を寄せ、幾つかの書類を側に控えるクリストフに渡していた。
「それにしても加護持ちとはね。てっきりエステザニアの人間だと思ってたな。」
アルベルトは自分で並べた焼き菓子を、一つつまむ。
「他の者はエステザニアの兵崩れで間違いないそうだ。クリストフが捕虜を確認している。アルトリアへの抜け道に森を迷わない者が欲しかったのだろうな。」
「木の加護持ちなら、森の声が聞こえるからな。魔物との遭遇も少なくてすむ。エステザニアは加護持ちを嫌ってる割には、ちゃっかりしてるよ。」
エステザニアの国兵だった者が、内乱の影響で傭兵や貴族の私兵となっているのは分かる。
アルトリアにもエステザニアから傭兵になりたいとやって来るものは多かった。
けれど、魔術や精霊の加護を使えないエステザニアの民がこの地で傭兵をするには、よほどの腕っぷしが必要だった。
「クロエは北方の魔物侵攻で親とはぐれたって事だよな。」
「都の大量発生の前兆だったから五年前だな。ギルデガルドに指揮して貰ったはずだが。」
「ああ。あの時は発生源を突き止めるのに時間がかかったからな。周辺の村がいくつか失くなってしまった。ほとんどの住民はバラバラに暮らしているはずだ。」
五年前の魔物の大量発生は、周知されているよりも大規模だったらしい。
先に前兆として起こった北方へはギルデガルド率いる辺境騎士団の精鋭、王都近辺はソウンディックが対処したようだ。
「探してみるか?」
「念のため、整合性を確かめよう。それまではマリア預かりにする。良いな、マリア。」
すっと立ち、身を正すとソウンディックに向けて敬礼した。
「拝命致します。」
何処に出しても恥ずかしくないよう仕込みます。と満面の笑みだ。
マリアが優しい綺麗なお姉さんなだけじゃないのを、存分に知った後だ。
クロエが魔物使いになっても驚かないようにしよう。
「本当は日を改めてからと思ってたんだけど。レティにもお願いがあるんだ。」
「はい。何でしょう?」
ソウンディックは机から離れ、ゆっくり近づいて跪きレティの手をとる。
「レティシア。私と結婚して欲しい。」
アルベルトがクロエのテーブルと同じように茶器を整えていく。
ソウンディックは執務机に座って眉間に皺を寄せ、幾つかの書類を側に控えるクリストフに渡していた。
「それにしても加護持ちとはね。てっきりエステザニアの人間だと思ってたな。」
アルベルトは自分で並べた焼き菓子を、一つつまむ。
「他の者はエステザニアの兵崩れで間違いないそうだ。クリストフが捕虜を確認している。アルトリアへの抜け道に森を迷わない者が欲しかったのだろうな。」
「木の加護持ちなら、森の声が聞こえるからな。魔物との遭遇も少なくてすむ。エステザニアは加護持ちを嫌ってる割には、ちゃっかりしてるよ。」
エステザニアの国兵だった者が、内乱の影響で傭兵や貴族の私兵となっているのは分かる。
アルトリアにもエステザニアから傭兵になりたいとやって来るものは多かった。
けれど、魔術や精霊の加護を使えないエステザニアの民がこの地で傭兵をするには、よほどの腕っぷしが必要だった。
「クロエは北方の魔物侵攻で親とはぐれたって事だよな。」
「都の大量発生の前兆だったから五年前だな。ギルデガルドに指揮して貰ったはずだが。」
「ああ。あの時は発生源を突き止めるのに時間がかかったからな。周辺の村がいくつか失くなってしまった。ほとんどの住民はバラバラに暮らしているはずだ。」
五年前の魔物の大量発生は、周知されているよりも大規模だったらしい。
先に前兆として起こった北方へはギルデガルド率いる辺境騎士団の精鋭、王都近辺はソウンディックが対処したようだ。
「探してみるか?」
「念のため、整合性を確かめよう。それまではマリア預かりにする。良いな、マリア。」
すっと立ち、身を正すとソウンディックに向けて敬礼した。
「拝命致します。」
何処に出しても恥ずかしくないよう仕込みます。と満面の笑みだ。
マリアが優しい綺麗なお姉さんなだけじゃないのを、存分に知った後だ。
クロエが魔物使いになっても驚かないようにしよう。
「本当は日を改めてからと思ってたんだけど。レティにもお願いがあるんだ。」
「はい。何でしょう?」
ソウンディックは机から離れ、ゆっくり近づいて跪きレティの手をとる。
「レティシア。私と結婚して欲しい。」
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