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ソウンディックとアルベルトの出会い
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ソウンディックと出会ったのは、王宮の一角にある庭園の一つ。
その日は、宰相だった親に手をひかれ王宮まで来たものの、謁見の間、子供は別室へ案内されていたが、何もない豪奢な部屋は退屈で、勝手に抜け出していた時だった。
今にして思えば、僅か5歳の子供を連れて登城した親にも問題がある。
じっとしてるはずないじゃないか。
「それ以上、近寄っては駄目だよ。」
ソウンディックは、真っ先に距離をとろうとしていた。
同じく5歳の子供が、誰一人伴わず、庭園の広々とした中に、ぽつんと佇んでいたのだ。
「なんで?一人でつまらないでしょ?」
「近寄らないで。」
少し距離を詰めようとしただけなのに、彼は声を荒げた。
今でこそ、それが深淵を持つソウンディックの優しさだと分かるものの、その時はただただ驚いた。
まるで近寄るのを怖がるかのように、怯えるような表情でこちらを見ていたから。
「分かった。これ以上近寄らないよ。でも、話はしても良い?」
単純な暇つぶしと興味だった。
他でもない王宮の豪奢な建物に囲まれた、優美な中庭に、たった独りでいる子供への。
「近寄らないなら、良いよ。」
こちらを伺うようにしながら、そっと呟く。
「良かった。一人で退屈だったんだ。」
しばらく、自分の事を話した。
親に無理やり連れて来られた事。
この庭が1番近くて花が綺麗だった事。
それから、自分の兄弟達の事まで。
「弟や妹が生まれてからは、勉強に剣術にって、あれこれやらされてるんだ。長男だからって、そのうち王族に仕えるからだってさ。顔も見たことないのに。」
「嫌なの?」
それまで、相槌しかうたなかったソウンディックが、はじめて興味をしめした。
「嫌っていうか、よく分からないな。どうせなら、一緒にいて楽しい奴といたいよ。お前は?お前も親に連れて来られたのか?」
「いや。僕は居られる場所がないから、ここにいるだけ。」
「よく分かんないけど、ここ、好きなのか?」
「分からないな。他に行ったこともないから。」
呟くようなソウンディックの声を疑問に思いながら、首を傾げる。
「じゃあさ、今度、俺と出かけようよ。」
「え?」
「色んなとこを見に行こう。」
何気ない気持ちから出た、ほんの気まぐれに近い言葉だった。
何も知らない、何も知らされてない子供だったから。
「きっと、駄目だって言われるよ。」
「一人だったら駄目かも知れないけど、二人なら行けるかもしれないだろう?父上に頼んでみるよ。」
「本当に?」
木陰に隠れるようにしていたソウンディックが、始めて顔をあげた。
「もちろん。」
瞳をきらきらと輝かせて、眩しい位の笑顔をみせた。
その日は、宰相だった親に手をひかれ王宮まで来たものの、謁見の間、子供は別室へ案内されていたが、何もない豪奢な部屋は退屈で、勝手に抜け出していた時だった。
今にして思えば、僅か5歳の子供を連れて登城した親にも問題がある。
じっとしてるはずないじゃないか。
「それ以上、近寄っては駄目だよ。」
ソウンディックは、真っ先に距離をとろうとしていた。
同じく5歳の子供が、誰一人伴わず、庭園の広々とした中に、ぽつんと佇んでいたのだ。
「なんで?一人でつまらないでしょ?」
「近寄らないで。」
少し距離を詰めようとしただけなのに、彼は声を荒げた。
今でこそ、それが深淵を持つソウンディックの優しさだと分かるものの、その時はただただ驚いた。
まるで近寄るのを怖がるかのように、怯えるような表情でこちらを見ていたから。
「分かった。これ以上近寄らないよ。でも、話はしても良い?」
単純な暇つぶしと興味だった。
他でもない王宮の豪奢な建物に囲まれた、優美な中庭に、たった独りでいる子供への。
「近寄らないなら、良いよ。」
こちらを伺うようにしながら、そっと呟く。
「良かった。一人で退屈だったんだ。」
しばらく、自分の事を話した。
親に無理やり連れて来られた事。
この庭が1番近くて花が綺麗だった事。
それから、自分の兄弟達の事まで。
「弟や妹が生まれてからは、勉強に剣術にって、あれこれやらされてるんだ。長男だからって、そのうち王族に仕えるからだってさ。顔も見たことないのに。」
「嫌なの?」
それまで、相槌しかうたなかったソウンディックが、はじめて興味をしめした。
「嫌っていうか、よく分からないな。どうせなら、一緒にいて楽しい奴といたいよ。お前は?お前も親に連れて来られたのか?」
「いや。僕は居られる場所がないから、ここにいるだけ。」
「よく分かんないけど、ここ、好きなのか?」
「分からないな。他に行ったこともないから。」
呟くようなソウンディックの声を疑問に思いながら、首を傾げる。
「じゃあさ、今度、俺と出かけようよ。」
「え?」
「色んなとこを見に行こう。」
何気ない気持ちから出た、ほんの気まぐれに近い言葉だった。
何も知らない、何も知らされてない子供だったから。
「きっと、駄目だって言われるよ。」
「一人だったら駄目かも知れないけど、二人なら行けるかもしれないだろう?父上に頼んでみるよ。」
「本当に?」
木陰に隠れるようにしていたソウンディックが、始めて顔をあげた。
「もちろん。」
瞳をきらきらと輝かせて、眩しい位の笑顔をみせた。
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