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西方大陸最強と謳われる、イマーガワ帝国のオヤキン将軍がオーバーン王国の王子と聖女に敗れたという噂は、風に乗り東方へと広まることとなる。
─蜂楽皇国
東方の島国・蜂楽(ホウラク)。神々の末裔たる神皇を奉り、事実上の支配者たる大将軍と、その下に サムライ達を抱える封建国家であり、その様子はアマナの元いた世界でいうと、江戸時代の日本に近い。
「如何なされますか?若様」
家老に問われ、若者は答える。
「その聖女とやらは東方人らしいと聞く。さすればクァイ・ティエンも動くやろうな。ならば、我ら蜂楽も戦わねばなるまいて」
眼鏡を掛けた細身の男。名は太鼓二重兵衛(たいこにじゅうべえ)。大将軍の長子であり、知略に長けた軍師でもある。
「時に、その聖女が生む奇跡の菓子とやら、それはどないなモンなんや?」
「何でも、生地の中に粒あんの詰まった焼き菓子との事です」
「……その特徴はまんじゅうやないか!」
「しかし、中身は小豆餡ではなく、“くりいむ”なる西方の餡が入っている時もあるそうです」
「ほな、まんじゅうとちゃうか。まんじゅうの中身は、つぶあんかこしあんと相場が決まっとるからな。他に何か言うてへんかった?」
「年寄りに人気が出そうな外見らしいです」
「ほな、まんじゅうやないか!嘆かわしい事に若者と子供は“けえき”や”ぷてぃんぐ”なる西方の菓子にうつつをぬかしよるからな」
「一説によれば、その正体は『鯛焼き』ではないかと……」
「絶対違うやろ、形的に!……まあええわ。そんなら聖女も奇跡の菓子も、我が手中に収め、聖女は巫女、菓子は『蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)』と改めればええだけや!親方様にはワイが進言しとくわ」
数日後、二重兵衛の働きかけにより、蜂楽皇国軍の西方への進軍が開始される事となる。
─蜂楽皇国
東方の島国・蜂楽(ホウラク)。神々の末裔たる神皇を奉り、事実上の支配者たる大将軍と、その下に サムライ達を抱える封建国家であり、その様子はアマナの元いた世界でいうと、江戸時代の日本に近い。
「如何なされますか?若様」
家老に問われ、若者は答える。
「その聖女とやらは東方人らしいと聞く。さすればクァイ・ティエンも動くやろうな。ならば、我ら蜂楽も戦わねばなるまいて」
眼鏡を掛けた細身の男。名は太鼓二重兵衛(たいこにじゅうべえ)。大将軍の長子であり、知略に長けた軍師でもある。
「時に、その聖女が生む奇跡の菓子とやら、それはどないなモンなんや?」
「何でも、生地の中に粒あんの詰まった焼き菓子との事です」
「……その特徴はまんじゅうやないか!」
「しかし、中身は小豆餡ではなく、“くりいむ”なる西方の餡が入っている時もあるそうです」
「ほな、まんじゅうとちゃうか。まんじゅうの中身は、つぶあんかこしあんと相場が決まっとるからな。他に何か言うてへんかった?」
「年寄りに人気が出そうな外見らしいです」
「ほな、まんじゅうやないか!嘆かわしい事に若者と子供は“けえき”や”ぷてぃんぐ”なる西方の菓子にうつつをぬかしよるからな」
「一説によれば、その正体は『鯛焼き』ではないかと……」
「絶対違うやろ、形的に!……まあええわ。そんなら聖女も奇跡の菓子も、我が手中に収め、聖女は巫女、菓子は『蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)』と改めればええだけや!親方様にはワイが進言しとくわ」
数日後、二重兵衛の働きかけにより、蜂楽皇国軍の西方への進軍が開始される事となる。
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