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# エピローグ -1
しおりを挟む高らかに笛の音が広場に響いた。銅鑼が景気よく鳴らされ、めいめい家から楽器をもちだした人々がそれへ続く。事前に打ちあわせされているかのようなタイミングだが、即興である。居合わせた人々が手拍子し、あるいは踊りだすまでに時間はかからなかった。
感極まった様子の男がびらっと、画用紙を高く掲げた。
「皆祝ってくれ! オレの娘が、オレのために初めて描いてくれた絵だ!」
「なんて独創的な色遣いなんだ!」
「お父さんそっくりに描けたね!」
「我が国にまた一つすばらしい芸術が誕生したぞ!」
人々がやんやと拍手をすれば、また別の場所で若い女が大きく両腕を広げる。
「聞いてちょうだい! 私の大切な親友が結婚するの! お互い好き同士だったのに気づかなくて、やっとくっついたのよ!」
「おめでとー!」
「やったね!」
いったい何がはじまったのか。ミュッセン名物「フェスタ」である。仕事中だろうが乳児のおしめ替えの途中だろうがおかまいなしだ。それがいいのか悪いのか、ちなみにミュッセン国の人は傾向として他国の人よりも長生きをするともいわれている。
「さあ、あなたも一緒に!」
「お、おれはいいって!」
フェスタは強制参加ではないが、最終的にユーゴは巻き込まれることになった。助けを求めたつもりが、しかし何を誤解したのか、ジーンがアイマスクの内側でウィンクをする。今日のテーマは花と蝶なのだそうだ。
「まさかきみから誘ってもらえるとは、光栄だな、親友!」
「誘ってねーよ!」
「はっはっは! さあ、ともに踊ろう!」
ジーンがリードする形でユーゴの手を引き、輪の中心へと躍り出た。飲酒を嫌い、こういったイベントごとにおいても食事がメインだったユーゴはぎゃああ、と情けない悲鳴を上げる。
多少動きがぎこちなくてもご愛敬、フェスタは楽しむことが第一だ。動物の曲芸よろしくジーンに踊らされているユーゴを、周囲が手を打って応援する。
『なかなか上手じゃない、ユーゴ。まあ、ユージーンがじきじきに教えてるんだからトーゼンだけどねっ』
ぴょこっとジーンの胸元から首をだして、ミュッセンが言った。以前はかたくなに「エディ」と呼んでいたくせに、この子狐は今、ユーゴを「ユーゴ」と呼ぶ。なぜ地上にいるのかとたずねたユーゴに、子狐はかく述べた。『だってユージーンがいるから』。
(おまえが一番創世世界に帰りたがってたじゃねーか)
とは、ユーゴは言わなかった。人間側の都合でずっと地上に縛りつけられてきたのだ。ジーンの仮面にも言えることだが、本人が好きでそうしているのなら、あえてユーゴに言うことはない。
子狐はふりふりと機嫌よさそうに尻尾を揺らす。
『こうやって皆が楽しそうにしてるの見るの、ボク、やっぱり好きだなあ』
「なんなら今すぐ替わってやるぞ、四祖さま。芸術の神なんだろ、踊れよ歌えよ」
いつのまにかユーゴは頭に手作りの花輪と、タンブールと呼ばれるハンドサイズの太鼓を持たされている。いい加減観客サイドにまわりたいのに、ジーンの掛け声が憎らしいほど絶妙なのだ。
ジーンの肩上で、子狐が「えっへん」と胸を張って言った。
『ボクみたいな愛らしい小動物が躍ったら視線総取りしちゃうでしょ! ボクは皆で楽しみたいの!』
「あっそ……」
「きゃあああ、聞いて聞いてえ!」
フェスタは人びとの日常に発生する小さな「ラッキー」をみんなで祝おうという祭りである。誰かが幸せを発見すれば皆が祝い、また発見があれば祝うという流れなので、参加者が続く限り続くという習性がある。
ユーゴは閉口した。
あんなことがあったのだ。しずまりかえり荒れ果てたミュッセンの王都や、正体のわからない流行病におびえ家の中にこもっていた人々を、ユーゴは知っている。最初はユーゴだって、「これが本来のミュッセンかあ」とおっかなびっくりつきあっていたのだ。
けれど、本当に「毎日」なのである。なぜミュッセンの人間はうんざりしないのだろうとユーゴは首をかしげた。
終末が去り、ようやく本来の生活が戻ってきた。皆うれしいのだろう。それはわかる。
わかるのだが。
(帰りてー)
ユーゴなんかよりもよっぽど足腰の強そうな老夫婦が左右からユーゴの腕に肘を絡めた。内心で半泣きになりながらつきあうかたわら、ユーゴはジーンを探す。
とはいえ、こんなことになったのはある意味自業自得でもあった。せっかくミュッセンの中でもフェスタの発生頻度がだんとつに高い王都を避けて生活しているのに、ジーンの「屋台めぐりをしないか」というひと言でまんまと陥落してしまったのである。ユーゴは自身の食い意地を恨んだ。
「ようやく、見つけましたよ!」
フェスタの最後を飾ったのは、フードを目深にかぶった参加者だった。それだけでも十分雰囲気があるのに、丈のある大荷物を背負っている。布で隠してあるが、おそらく武器だろうとユーゴは踏んだ。
ずいぶん物々しい風体の参加者だ。注視する一方で既視感がユーゴの脳裏をよぎる。
そのそば、ジーンが両手を高くあげて手拍子した。周囲がそれへ同調し、色とりどりの花があちこちからシャワーのようにふきだす。見、ユーゴは短く息を吸った。じりじりと次第にひとびとが脇へしりぞいて、気づけばフードの参加者がユーゴの視界直線上にある。誰かを迎えるかのように、両腕を大きく広げて。
(ルーファス)
大洋を映したような青い空に陽光を思わせる金色の髪がなびいて、ユーゴはすべてを理解した。やられた。
聞いてください。よろこびに満ちた声が言う。
「ずっと探していた愛する人と、今、再会しました!」
「おおおおおお!」
その日一番の歓声がミュッセンの空に響き渡った。
*
気づくべきだったのだ。
さんざんルーファスとともにもみくちゃにされたあと、ユーゴは疲労困憊になった頭で考えた。いくらフェスタが三度の飯同然とはいえ、花籠は結婚式などの特別な行事のときだけだ。なぜなら事前にたくさんの花を準備をする必要があるからである。フラワーシャワーが出た時点で気づくべきだった。
(あのやろう)
ジーンを探し出して文句を言いたいところだが、どうせ見つかるまい。また別のフェスタに巻き込まれてはたまらないので、ユーゴはルーファスの手を引いてその場を離れる。
「ジーンなら、いないぞ」
ルーファスがジーンを探しているようだったので、ユーゴは教えてやった。ふと可能性をおもいついてルーファスにたずねてみる。
「まさかとは思うが、ルーファス、ジーンのやつと共謀したんじゃねーだろうな」
「いいえ」
ルーファスは否定した。
「オレゴテッド公からは、困ったときはぜひ頼ってほしいと一度励ましのお手紙をいただいただけです。ミュッセンに来ることがあればぜひフェスタに参加してほしい、とそのとき一緒に添えてあったのですが、しばらくは忘れていました」
それが本当なら、今回のできすぎた再会劇はジーンが単独で企画したことになる。お節介とののしったところで、ジーンを喜ばせるだけなのだろう。子狐とジーンの得意げな顔が目に浮かぶようで、ユーゴは舌打ちする。
(会おうと思えばこっちから行くことはできた。こいつは生きてるんだから)
ルーファスの「処刑」は公開で行われたので、すぐに人々の知るところとなった。それも幸運なことに処刑と生存がセットになって伝わったので、ユーゴも驚かずに済んだというのは余談である。
だいたい、とユーゴは思う。こちらから探しに行くくらいならあのときあの場で、ユーゴはルーファスを待っていればよかった。エドモントとともに戻ってきたルーファスを迎えてやればよかったのだ。
(元気そうでよかったけど)
昼食を食べていないというので、ユーゴはルーファスを屋台に誘った。ジーンとめぐるなかで教えてもらった一軒だ。誘導されているようで癪ではあるが、屋台に罪はない。
「前来たときは、やってなかったもんなあ」
そこは獲れたての魚介を網で焼いてくれる屋台だった。メニューがないのはミュッセンではめずらしいことではない。たいていその日に入ってきたものをメインに出すからだ。今日はサザエやエビ、イカなどがあった。
エドモントではおもにシェフ特製ソースとともに出てくるそれらを、調味料なし素材そのままの味で食べる。殻からつるっと飛びだすように現れた、ぷりぷりで厚みのあるサザエの身を、ルーファスはていねいに吹いて冷まし、おそるおそる口にした。
「おいしい」
「だろ!」
ルーファスの表情を見、ユーゴは力いっぱいにうなずく。自身がうまいと思ったものをルーファスが同じように喜んでくれることは、ユーゴを簡単にしあわせにした。うれしくなって、ユーゴはあれこれとルーファスに勧める。ルーファスの食べっぷりが気に入ったのか、店主が地魚をサービスしてくれた。
「じゃあ、おれはここで」
お互いに満足したところでハッと我に返り、ユーゴはそそくさとルーファスに背を向ける。こと観光客慣れしている王都で、それも今のルーファスが今日の宿だったり、これからのことに困るとは思えなかった。放っておいてもどうせジーンが回収に来る。
だが、ルーファスがそれを許さなかった。
「待ってください」
「ぐえ」
思いきり襟を後ろからひっぱられ、ユーゴはうめく。ルーファスが言った。
「この三年、私がどこにいたのか知っていますか、ユーゴ。ヤンガルドです。ヤンガルドで、ずっとあなたの痕跡を追っていました」
「あら、三年も」
実際にユーゴがヤンガルドにいたのは一年少々で、顔見知りにふらっと挨拶をした程度だ。あとは手伝いなどをしながら、あてどなくあちこちをぶらついていた。
とは知らないルーファスが拳を握って語る。
「苦労しましたよ、どこにいってもあなたの話が出るのに、誰もあなたの居場所を知らない。この三年はそんなことばかりでした」
「エドモントにいるとは、考えなかったのか。灯台下暗しじゃねえけど」
「そうですね、前の私なら、もしかしたら。だけどその時の私はうぬぼれていたので、考えませんでした」
逃げることは可能だったが、ユーゴは肩をすくめて降参の意を示した。ルーファスが襟から手を離し、ごく自然な所作でユーゴの手に自身の指をからませる。
「私が『死んだ』場所に、あなたは近づかないかなって」
「なるほど。じゃあ、盟約も?」
図星ではあったのだが、表情に出すにはいささかくやしく思われて、ユーゴはあえて平静にたずねた。解きましたよ、とルーファスが返す。
四祖とともに終末をしりぞけたとはいえ、ルーファスは終末を招いた「魔王」当人である。エドモントの王子を名乗る以上、彼はその責任を果たさなければならなかった。
エドモントの王子『ルーファス・ヘルリ・ガト・エドモント』に与えられた末路はギロチンによる刑死。表向きには民衆の前で首を落とされたことになっている。「なっている」ということは、実際には執行されなかったということだ。理由は簡単で、四祖エドモントがそれを許さなかったためである。
あの日、エドモントの多くの民が神話上の存在でしかないはずの四祖を目にすることになった。獅子王エドモントは実在し、王子ルーファスがそれとともに地上を救った。ほかならぬ彼らこそがその証人だった。四祖に守護された人間を、殺すわけにはいかない。その妥協案としてとられたのが、「国外追放」だった。
海からやってきた風がルーファスのほつれた髪を揺らした。傾いてきた陽が額や頬に影をつくるのへ、ユーゴは視線をやる。端整な顔立ちはもとからだが、別の意味で目が引かれるようだった。ユーゴを映すひとみは以前と変わらずやわらかいのに、隙がないのだ。頬骨から顎にかけてのラインに精悍さを感じて、ユーゴは意外に思う。
まさかルーファスに「精悍」なんて男臭い言葉を使う日がくるとは。くすっと笑って、ユーゴは隣を歩くルーファスに言う。
「背、伸びたな。髪も。最初に会ったときと同じくらいじゃねーの、それ」
結んでいる髪をほどいたらどれくらいになるだろうかと思う。きらきらと陽をはじくので我知らずユーゴは目をすがめた。
頭一つ分ほど差のあった目線が、今はほとんど変わらない。細身は同じなのに厚みのようなものを感じるのは骨格の変化と、筋力がついたからだろう。フードマントを脱いだ彼はしなやかで若く美しい雄だった。きっとこれからもっと変わっていくだろう。停めていた時間をとりもどすように。
「まさか、ずっと着てたのか、それ」
マントの下に見覚えのあるロングジャケットを見つけ、ユーゴは驚く。去る直前に、ユーゴがルーファスに着せたものだった。ルーファスが恥じらうように目をふせる。
「あなたにいただいたものですから」
「なんかおれが着てたときより綺麗になってねえ?」
「ヤンガルドで繕い方を教えていただきました。これで私、お料理とお洗濯と繕い物を覚えましたよ、ユーゴ。貴族の家だろうが、防御が雑ですぐに服をだめにする傭兵のところだろうが、どこへ嫁いでも大丈夫、と褒めていただきました」
「あっそ……」
ルーファスの謎のアピールをかわし、空いている手をポケットにつっこんだ。ついにユーゴが王都を出ててしまったので、どこまでいくのかとルーファスが問う。
「こっち来たばっかのときは王都にいたけど、いろいろあってひっこしたんだ。街から離れてる分不便ではあるけど、自分の面倒見るだけなら困んねーし」
「……オレゴテッド公と暮らしているわけでは、ない?」
「なんでだよ。まあ、あいつも面倒見いいやつだし、実際誘われたけどな」
家に到着したのはあたりがすっかり暗くなってからだった。近くの村人がときおり食材をわけてくれるので材料には困らないのだが、すぐに出せそうなのは作り置きのスープくらいか。クチーナと呼ばれる炉に火をいれ、ユーゴは鍋をそのうえに置いた。
「教えて、ユーゴ」
落ち着かない面持ちで室内を観察していたルーファスがおもむろに荷物を開いた。それからジーンのスケッチブックと、ユーゴは三年ぶりの再会を果たす。
「どうして去ってしまったのか。どうしてこれだけを置いて、あなたは姿を消してしまったのですか?」
「……。受け取ってくれたんだな」
「見て」
安堵したユーゴのまえ、ルーファスがスケッチブックをパラパラと繰った。登場したのはジーンたちとの道中、あるいは夜の天幕で何度も何度もユーゴが開いた絵だ。ルーファスを描いたページ。何度も何度も開いたので、そこだけ紙が傷んで、小口部分がまるで目印のようになってしまっている。
「こんなに、私のことを想ってくれたのに」
ルーファスが泣きそうな顔でうったえる。
「これを見て私がどんな気持ちになったか、あなたにわかりますか、ユーゴ。どれだけ私があなたを恨んだか。どれだけ私が、あなたを抱きしめたかったか!」
言って、ルーファスがユーゴをかき抱いた。ルーファスのにおいがユーゴをいっぱいに包んで、それを、ユーゴは深く静かに吸いこむ。
当たり前のことだが、尻穴はうずかない。腹も鳴らないしリンゴの匂いもなかった。ただ心だけがルーファスを求めて切なくなる。
ルーファスがさらに強くユーゴを抱きしめた。
「もう離さない。あなたがどこへ逃げたって、追いかけてつかまえます。私を嫌って世界の裏側へ身を隠してしまったら、壊してでも」
「……」
こんなむさい野郎相手に吐くようなセリフじゃあるまいにとか、せっかくの口説き文句がもったいないだとか軽口がユーゴの脳裏をよぎっていった。なぜならユーゴは小柄でもなければやわらかくもなく、かわいくもなければかよわくもない。これが劇中であったなら、相手が違うと観客が物を投げて怒るところだ。
こんなにも切実で悲愴なセリフを、いったい何を間違ってルーファスのような男が自分などに吐いているのか。
(こわいなあ)
一度は地上の滅びを選ぶほどに思い詰めた男だ。この期に及んでそれ自体にケチをつける気はなかった。ミュッセンまで、彼はこうしてひとりでやってきた。けれどそれが余計にユーゴを怯ませるのだと言ったなら、ルーファスははたして理解してくれるだろうかとユーゴは思う。ルーファスが愚直であればあるほど、こわくなるのだと言ったなら。
(おまえのこと言えねえなあ、おれも)
ユーゴは胸中で苦笑する。そうしてルーファスの背中に両腕をまわした。
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