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シルと出会ってから1年経った。
相変わらず平和に過ごしてる。
森に来た日から3日後に身体まで美味しく頂かれたのはびっくりしたけど.............。(それでも我慢した方だ!って言い訳してたけど。)
それからシルの奴、調子に乗って毎晩毎晩求めてきて........。身体がもたない!ってたまに怒って、ゆるして、イチャイチャして.........。
そんなふうに過ごしている中で、シルが何か俺に隠していることは分かっていた。言おうか、言わまいか、毎日迷っていることも。
..........まぁ、知らなくても、俺が嫌なことにはならないか、と思ってさ。聞いてはいないんだよね。シルのことだしね。うん。大丈夫でしょ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
と、思ってたんだけど........。
「シルさん.....?そろそろ、ご説明頂けますか........?」
「うッ.....!!!い、いやぁ....あの........。はい.........。」
シルと過ごして早100年。
そういえば、俺、死なないなぁ。........って思ってたら、なんかシルみたいな耳と尻尾が生えていた。
まぁ、問い詰めないわけにはいかないわけで。
「え、えーーと.......話せば長くなるんですけど.........」
「はい。」
「...........泣 お、怒らない.......?」
「それは話の内容によりけりでは?」
「うッ...........。あ、あの、俊はね.......」
そう話しはじめたシル。まぁ本当に長かったから「ひ、ひどい!!」割愛して説明すると、あの森に俺が来た時。あっちの世界で、俺はエレベーターの転落事故により即死していたようだ。エレベーターの点検の金をケチっていたらしい。
でも、俺の運命的にはまだあの時死ぬはずじゃなかった。なんかよくわかんないけど、シルがたくさんたくさん頑張って、そのご褒美に、「神!俺は早く番と会いたい!!!愛したい!!」と、願ったことにより、死期が早まったそうだ。
死期、といってもあちらの世界でのこと。本来の寿命分、身体が人間の姿だっただけで、こちらに来た瞬間、俺の魂は神獣と同等になっていたそうだ。そして、最近.........と、いっても何年も前らしいんだけど........寿命分の年数が終わって、神獣の姿に変化したみたい。平和すぎて気づくの遅れちゃったよ.......。
いや、確かに、なんか老けないし?体力もなくならないし?風邪もひかないし?おかしいなぁとは思ってたんだけどさ?
「俺、知らないうちになんか偉く(?)なってたんだなぁ........(?)」
「ちなみに、俊に『貴様!』とか言ってた奴。あれは俊が赦したから大丈夫だったが、赦していなければ一族郎党死んでたぞ。」
「ん.....?あ、あぁ!あの見回りの人!って、え.......?まじ.....?」
「まじ。神獣に対しての暴言は、直接神に対して暴言を吐いているようなものだからな。何らかの形で天罰が下っただろうよ。(まぁ、俊が赦しても、我は赦さなかったからな。奴は死ぬまで童貞だっただろうがな。...........まぁ、ケツの方は知らんが。)」
「そ、そうなんだ........。」
「...............怒ったか....?」
「ん?何が?」
「...........あちらの世界での死期を早めたこと.......」
「あぁ、別にいいよ?そんなこと。なんか、コレジャナイ感、あったしね。」
「これじゃない、感?」
「うん。何かが違うなって感覚。俺はここにいていいのかなって、ずっと頭のどこかにあったから。」
「そ、そうか........!!俊も我のことを探していたのだな....!!!」
「あ、でも本当の事を100年も話さないような神獣、僕はしらないからね。」
「えッ、あ、ご、ごめ..........」
「あーぁ。100年も一緒にいたのに。俺ってそんなに信用なかったんだぁ。いつか話してくれると思って待ってたのになぁ。あぁーぁ。俺、これからの神獣生、シルと歩んでいけるのかなぁ。」
「しゅ、しゅん........!!!ご、ごめん......!!!わ、我が、我が悪かった.....!!!」
「.............。(プイッ)」
「飯は我が作るから赦して......?」
「.......いいって言っても毎回シルが作ってくれるじゃん......。」
「そ、そうだが......!!」
「..........今日のお昼はベリーと生クリームの乗ったパンケーキを所望します。」
「!! あいわかった!!!」
「な、なににやにやして!!!ほら!!はやく作ってきて!!」
「いつものお手伝い俊さんは...?」
「知りません!」
「しゅ、俊~!!!」
まぁ、とりあえず、これからもこの神獣と生きていくようです。
完!
お読み頂きましてありがとうございました。
明日から同じ世界の別のペアのお話を投稿致します。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
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