神獣様の森にて。

しゅ

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本編の裏での別のお話。

02*ギル目線




『はっ!はじめまして!!フェン・リーリルです!!神都は初めてな田舎者ですが、ど、どうぞよろしくお願いします!!』


真っ赤な顔をして、真面目な挨拶をしてきたフェン。


一目惚れだった。


少し小柄で、筋肉のついたな身体。まっすぐ俺を見つめるくりくりとした瞳。


すべてが愛しい。俺のものにしたい。


フェンとペアになってからというもの、神都を知らないフェンに、神都を教えてやるという口実の元、デートを重ねた。



...........まぁ、デートだと思っているのは俺だけだが。


新しい場所を教える度に可愛い顔して喜ぶフェン。『一目惚れは、相手を知る内に嫌な所が見えて冷めていくもんだ。』なんて誰が言ったんだ。どんどん好きになる。沼か?沼なのか?



俺は自分で言うのもなんだが、気持ちをわかりやすく態度に出しているつもりだ。好き過ぎて、出したくなくても出てしまうからな。早めに諦めたんだ。
.........なのにフェンは気づいてくれない。逆に気づかなくていい仲間達の方が早めに察しやがった。


「お前、隠してないからな。知りたくなくても分かってしまうんだよな。」

「そうなんだよな~察したくなんてなかった。」

「うるせえ」

「ほいでもって、愛しのフェンちゃんには伝わらないというこの地獄。なんで?なんでなの?」

「フェンちゃん、鈍感馬鹿だからなあ。」

「うるせえ!フェンに手を出したら..........お前らでも容赦しねぇからな.....?」

「ガチトーンやめてくれん?あ、顔もガチだよ~もぉ~......。大丈夫。俺らみんな女の子が好きだから。」

「そうそう。彼女いるし。」

「は!?この裏切りモノォ!!!!!」



............こんな感じで、周りも固めてきたし、小さい頃から貯めてきた恋人を甘やかすための貯金(尚、運命の人が現れるまで使う気はなかったため、現在まで入金しかしたことが無い。)も、しっかり貯まってきた。



いつでもフェンを囲える状態。



早く、俺の事好きになってくれないかな。
出会ってから3年も経ったし、そろそろなんじゃないかな。


もっともっとフェンを甘やかしたい。
可愛がりたい。愛でたい。触りたい。





楽しみだな。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈






.........って、思ってたのに。






は?俺を置いて死ぬ?ふざけんなよ?お前が死ぬなら俺も後を追うが?

ってか初めて会った時から今日まで神獣様、神獣様、神獣様、神獣様.........。え、なに?フェンって神獣様が好きなの?........いや、そんな事思うなんて烏滸がましいとか言いそうだな。


頭の中がグルグルする。信じたくない。
........でも、フェンの顔が大真面目だ。




嫌だ



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ




フェンがいなくなる?



ありえない。






フェンが死ななきゃいけない世界なんて





要らない。

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