神様の手違いで異世界転生した俺の魅了チートが、勇者のハーレムを根こそぎ奪って溺愛ハーレム作りました!

まさき

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【第10話 ただの報告をしただけなのに、なぜか神々の仲間入りをしてしまった件】

​【第10話 ただの報告をしただけなのに、なぜか神々の仲間入りをしてしまった件】


​「……誠様、そろそろ限界ニャ。これ以上の領土拡大は、私の事務処理能力を超えているニャ……」
​ニャンデレラが、白目を剥きながら書類の山に埋もれていた。
​隣国の王位を(勝手に)継承してから数日。俺、佐藤誠の元には、周辺諸国からの「我が国も保護してほしい」という嘆願書が滝のように押し寄せていた。
​ 
 
「俺も限界だよ。……ちょっと、神様に現状を報告してくる」
​俺は、この理不尽な状況を打開するため、かつて自分をこの世界へ送った神様を呼び出してみることにした。
​神殿の奥にある祈りの間で、俺は静かに目を閉じた。
「神様、聞こえますか? 流石にやりすぎだと思うんですけど……」
​ 
 
すると、目の前の空間が眩い光に包まれ、俺の意識は天界へと引き上げられた。
​そこには、この世界の管理を司る女神・ルミナスをはじめとする、数人の神々が円卓を囲んでいた。
​「おぉ、来たか佐藤誠。……今、ちょうどお前の話をしていたところだ」
​ 
 
ルミナスは、どこかバツが悪そうな顔で俺を見た。
​「あの、神様。お詫びの【魅了】スキル、強すぎませんか?
ただ生活してるだけなのに、一国の王にまでされちゃったんですけど……」
​俺は、ブラック企業の会議で上司に「現場のキャパシティが崩壊しています」と直訴する時の、切実なトーンで訴えた。
​ 
 
しかし、神々の反応は予想外のものだった。
​「……佐藤誠よ。貴様、自分が何をしたか分かっているのか?」
​筋骨隆々とした武神が、震える声で俺に問いかけてきた。
​「お前が平和的に国をまとめ上げたことで、この世界から『争い』という概念が消失しかけているのだ。
……おかげで、我々神々の仕事が全くなくなってしまったではないか!」
​ 
 
「え……? 仕事がなくなった?」
​「そうだよ! これまでは『勇者を導く』とか『魔族を封印する』とか、いろいろ忙しかったのに。
お前が全員と仲良くしちゃうもんだから、天界が暇すぎて、みんなニート化してるんだよ!」
​女神ルミナスが、半泣きで俺に詰め寄ってきた。
​ 
 
(あ……。これ、ブラック企業が倒産した時の雰囲気に似てる)
​俺は、暇を持て余して寂しそうにしている神々を見て、つい「社畜の親切心」が出てしまった。
​「……そんなに暇なら、俺と一緒に下界の事務作業、手伝ってくれませんか?
ちょうど、ニャンデレラさんが過労死寸前で、人手が足りなくて困ってるんです」
​ 
 
神々の間に、衝撃が走った。
​「……神である我々に、下界の仕事をしろと言うのか?」
​「いえ、『お手伝い』です。神様の知識があれば、きっと素晴らしい街づくりができるはずです。
……それに、みんなに感謝される仕事って、意外と楽しいですよ?」
​俺は、神々の目を見つめ、かつて自分が救われた時のように、心からの「お願い」を込めて微笑んだ。
​ 
 
その瞬間。
俺の【魅了】スキルが、神々の「全能ゆえの退屈」を、心地よい「義務感」へと塗り替えた。
​「……そうか。我々は、ただ必要とされたかっただけなのかもしれぬな」
​「佐藤誠……。貴方の提案、受けるわ!
いや、いっそのこと、貴方も神になりなさい! 『社畜と慈愛を司る新神』として!」
​ 
 
「ええええ!? いや、神様になるのはちょっと……!」
​「いいえ、決定ニャ! 誠様がいれば、天界と下界の風通しが良くなるニャ!」
いつの間にか天界まで付いてきていたニャンデレラが、ちゃっかり神々と契約を結んでいる。
​「まこと、神様になるなら私も付いていく! 『女神の側近エルフ』って響き、悪くないし!」
「誠様が神になるのなら、私はその巫女として、永遠に愛を誓いましょう」
​ 
 
ミャルやイリスまでが光の中から現れ、俺の周囲はもはや天界なのか、俺の自宅なのか分からないカオス状態に陥った。
​(神様……。俺はただ、普通の生活を……平穏な……。
なんで報告に行っただけで、神々のリーダーになっちゃってるんですか……?)
​ 
 
俺は、神々から贈られた「黄金の事務机」に座らされ、新たな世界の「経営計画書」を練り始めることになった。
​ 
 
その頃——。
ついに牢獄の壁を素手で掘り抜き、脱獄に成功した勝利は。
​「……ははは、見てろよ佐藤誠! 俺はついに力を手に入れたぞ!
……ん? 空が黄金色に輝いてる? 神々が地上に降りてきて……えっ、みんなであいつの旗を振ってる……?」
​勝利は、神々と肩を組んで笑う俺の姿を遠くから見上げ、そのままガクンと膝をついた。
もはや、嫉妬する気力すら湧かないほどの「格の差」を見せつけられ、彼は静かに、今度こそ本当に隠居を決意するのだった。
​ 
 
【次回予告】
天界と下界を統一し、神となった誠。
だが、そんな彼の前に、異世界転生を司る「最高神」が直々に現れる。
「君、働きすぎだよ。そろそろ本当の『長期休暇』を取るべきじゃないかな?」
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