それは親のエゴか、愛情か。――100m、コンバインド、リレー。陸上女子・走り幅跳び4m70の娘を全国へ連れて行くための全記録

まさき

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第6話 なぜ全国大会を目指すのか

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第6話 なぜ全国大会を目指すのか

なんで全国大会を目指すのか。

正直に言うと――

これは親のエゴである。

自慢したいのだ。

単純な話。

「うちの子、全国大会出たんやで」

って言えたら、ちょっと凄いやん。

それだけの話。

うちは子どもが3人いる。

みんな陸上をやっていた。

上の子たちは、いわゆる普通。

だから、正直なところ
「楽しんでくれればいい」
くらいの気持ちだった。

でも、末っ子だけは少し違った。

誰に似たのか。

小さいころから、

100mはだいたい決勝に残る。
走り幅跳びは、だいたい1位。

低学年のころは、

「おー、すごいな」

そのくらいの感覚だった。

そして小学生の全国大会は、
5年生と6年生だけ。

5年生のとき、娘は
100mの全国大会予選に出場した。

結果は――2位。

あと一歩だった。

その全国大会は、
YouTubeで生中継されていた。

画面に映るのは、優勝した子。

それを見ながら思った。

「これが我が子だったらな」

完全に、親のエゴである。

そのとき娘が言った。

「全国大会、出たい」

その言葉を聞いて、
正直思った。

――チャンスや。

そこから、

陸上クラブの練習とは別に、
家でのトレーニングも始めた。

娘には言っている。

「全国大会に出たら、いい経験になるよ」

でも本音は、たぶん違う。

親が――

自慢したいだけかもしれない。
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