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出会い
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紅い…紅い光。それがまき散らす火の粉は、何処までも無情に、非情に…全てを焼き尽くした。
「う…あぁ…。」
目の前に転がった真っ黒い塊。かろうじて形を保っている様は、この光景が現実なのだと、私にその事実を突きつける。
「い…や…いや…っ、いやあああああっ!!」
何で、私が何をしたというのか。いや違う、この惨状は間違いなく私が引き起こしたものだ。しかし、何故こうなってしまったのか、皆目見当もつかない。
頭を抱えて絶叫する私の耳に、砂利を踏む音が微かに届いた。振り返ると、そこには呆然と私と、私の目の前に転がっている塊を見つめる弟の姿があった。
「姉ちゃ、ん…?はは…なに、これ?まさか…姉ちゃんがやったの…?」
「ちがっ…!…っ。」
違う、と言いかけて口をつぐんだ。何が違う?結果的にこうなったのは自分のせいだ。あれを受け入れた、私の…。
そこまで考えて、またもや私は違うと頭で否定する。あれにも、果たして罪などあるのだろうか…?
何が間違いで、何が正しいのか、最早私には判断がつかなくなっていた。
「なんで…なんで否定してくれないんだよ!なんで言い返さないんだよ!」
「………。」
「もう、いいよ…。それが答えなんだろ…?」
そう言って、私の弟は踵を返す。まるで何かに操られるかのように、ふらふらと。
「待っ…!」
待って。そんな一言さえも紡げない。引き止めたところでどうなるのだろうか。私に何ができるのだろうか。伸ばしかけた腕を、そっと下ろす。
「ごめん…なさ、い…っ!」
その場に響くのは、木々が焼ける音と私の嗚咽だけ。何人も立ち入るのは許さないと言わんばかりに、いつまでも紅い炎は激しく揺れ動いていた。
「う…あぁ…。」
目の前に転がった真っ黒い塊。かろうじて形を保っている様は、この光景が現実なのだと、私にその事実を突きつける。
「い…や…いや…っ、いやあああああっ!!」
何で、私が何をしたというのか。いや違う、この惨状は間違いなく私が引き起こしたものだ。しかし、何故こうなってしまったのか、皆目見当もつかない。
頭を抱えて絶叫する私の耳に、砂利を踏む音が微かに届いた。振り返ると、そこには呆然と私と、私の目の前に転がっている塊を見つめる弟の姿があった。
「姉ちゃ、ん…?はは…なに、これ?まさか…姉ちゃんがやったの…?」
「ちがっ…!…っ。」
違う、と言いかけて口をつぐんだ。何が違う?結果的にこうなったのは自分のせいだ。あれを受け入れた、私の…。
そこまで考えて、またもや私は違うと頭で否定する。あれにも、果たして罪などあるのだろうか…?
何が間違いで、何が正しいのか、最早私には判断がつかなくなっていた。
「なんで…なんで否定してくれないんだよ!なんで言い返さないんだよ!」
「………。」
「もう、いいよ…。それが答えなんだろ…?」
そう言って、私の弟は踵を返す。まるで何かに操られるかのように、ふらふらと。
「待っ…!」
待って。そんな一言さえも紡げない。引き止めたところでどうなるのだろうか。私に何ができるのだろうか。伸ばしかけた腕を、そっと下ろす。
「ごめん…なさ、い…っ!」
その場に響くのは、木々が焼ける音と私の嗚咽だけ。何人も立ち入るのは許さないと言わんばかりに、いつまでも紅い炎は激しく揺れ動いていた。
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