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始まり
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「久しぶりー!会いたかったー!」
急に抱きつかれる。
「母上、痛いです。」
黒髪ロングの美人な母親にかなり強めに抱きつかれている。
俺は領境に武装した集団がいると聞きすぐに近衛衆80人を集めて向かった。
するとそこにいたのは父上のいる王城にいるはずの母上、フレン・シャムスがそこにはいた。
「な、何故ここに?母上は王城にいるはずでは?」
質問すると真面目な顔つきになった。
「そのことで話しがあります。」
「なるほど……。」
城に戻り母上の話を聞いた。
母上が言うには王城から使者がこちらに来るには3日かかるのだが、父上は使者を出した日から3日以内に返答しろという意味だったらしく、もう既に兵は向かっているだろうとのことだった。
そのことを使者が放たれた翌日に知った母上は周りの制止を振り切り、自分の供回りである侍女隊30名とともに来たとのことだった。
「多分明日には攻め寄せてくると思う。」
「母上、数はわかりますか?」
一番大事なのは数である。
これほどの急な進軍ならば用意できた兵は少ないだろう。
「それがずっと前から準備を進めていたらしくて1万近くはいると思う。」
前に聞いてた数よりも増えている。
「明日来るというのならこちらが用意できる数は300程か……。」
正直詰んでいる。
流石に勝ち目はない。
「それと国王陛下が病に伏せっているのは知ってるわよね?」
「はい。」
少し前から体調を崩していると聞いてはいた。
「かなり危険な状態らしくてもう長くは無いらしいわ。それでもう次の王になったつもりみたい。」
なるほどそういうことならこの暴挙も納得できる。
いや、納得できはしないが腑に落ちた。
「なるほど………」
「戦うというのなら私と私の侍女達もともに戦うわ。」
隣りにいる侍女隊のリーダーと思しき女性も頷く。
黒髪のポニーテールで高身長、胸は小さい気がするが俺はそちらのほうが好きなので正直ドストライクである。
母上が俺の視線に気づいたのか紹介してくる。
「こちらは侍女長のセラ、私の護衛兼身の回りの世話係で元は帝国の竜騎兵団副団長だったのよ。」
帝国は竜騎兵団で有名である。
元は竜とともに生きる部族であり、それが現在の帝国の発祥とされている。
しかし竜騎兵、すなわちドラゴンナイトか。
確か初代ファ○アーエ○ブレムにそんな感じの国があった気がする。
あのゲームはとても面白かった。
仲間を誰一人として死なせないようにクリアするために何度もリセットボタンを押したものだ。
「セラと申します。状況が状況なだけに竜を連れてくることは出来ませんでしたが、お役にたって見せます。以後お見知りおきを。」
深々と頭を下げる。
「よろしく頼む。」
「確かセラは20よね?少し歳が離れている気もするけど、アルの結婚相手には合格ね。」
とんでもないことを言い出す。
まぁ、こちらとしては嬉しい限りだが。
というかまさかセラが女神の言っていた最高の嫁なのだろうか。
というかそうであってほしい。
「母上、まだ自分には早すぎます。」
「あら、そう?」
セラの方へ目をやると。
表情1つ変えていない。
日常会話だったのか慣れているように見える。
「まぁ、まずはこの状況をどうするかが先ですね。」
明日には万の敵が攻めてくる。
こちらの手勢は集まっても300程度だろう。
3日後ならもう少し集まったと思うが、明日ならそれが限界だろう。
「で、どうする?戦うの?それとも今のうちに逃げる?逃げるなら帝国へ逃げる道と海から他の大陸へと逃げるのもあるけど。」
逃げてもいいが不安要素がある。
その不安要素が消えない限り安全には逃げられそうにない。
それにただ逃げてもすぐに追いつかれてしまうだろう。
つまり……。
「戦って逃げる。これしかありません。」
自然と笑みがこぼれてしまう。
難しい状況程楽しく感じてしまうのは悪い癖だ。
急に抱きつかれる。
「母上、痛いです。」
黒髪ロングの美人な母親にかなり強めに抱きつかれている。
俺は領境に武装した集団がいると聞きすぐに近衛衆80人を集めて向かった。
するとそこにいたのは父上のいる王城にいるはずの母上、フレン・シャムスがそこにはいた。
「な、何故ここに?母上は王城にいるはずでは?」
質問すると真面目な顔つきになった。
「そのことで話しがあります。」
「なるほど……。」
城に戻り母上の話を聞いた。
母上が言うには王城から使者がこちらに来るには3日かかるのだが、父上は使者を出した日から3日以内に返答しろという意味だったらしく、もう既に兵は向かっているだろうとのことだった。
そのことを使者が放たれた翌日に知った母上は周りの制止を振り切り、自分の供回りである侍女隊30名とともに来たとのことだった。
「多分明日には攻め寄せてくると思う。」
「母上、数はわかりますか?」
一番大事なのは数である。
これほどの急な進軍ならば用意できた兵は少ないだろう。
「それがずっと前から準備を進めていたらしくて1万近くはいると思う。」
前に聞いてた数よりも増えている。
「明日来るというのならこちらが用意できる数は300程か……。」
正直詰んでいる。
流石に勝ち目はない。
「それと国王陛下が病に伏せっているのは知ってるわよね?」
「はい。」
少し前から体調を崩していると聞いてはいた。
「かなり危険な状態らしくてもう長くは無いらしいわ。それでもう次の王になったつもりみたい。」
なるほどそういうことならこの暴挙も納得できる。
いや、納得できはしないが腑に落ちた。
「なるほど………」
「戦うというのなら私と私の侍女達もともに戦うわ。」
隣りにいる侍女隊のリーダーと思しき女性も頷く。
黒髪のポニーテールで高身長、胸は小さい気がするが俺はそちらのほうが好きなので正直ドストライクである。
母上が俺の視線に気づいたのか紹介してくる。
「こちらは侍女長のセラ、私の護衛兼身の回りの世話係で元は帝国の竜騎兵団副団長だったのよ。」
帝国は竜騎兵団で有名である。
元は竜とともに生きる部族であり、それが現在の帝国の発祥とされている。
しかし竜騎兵、すなわちドラゴンナイトか。
確か初代ファ○アーエ○ブレムにそんな感じの国があった気がする。
あのゲームはとても面白かった。
仲間を誰一人として死なせないようにクリアするために何度もリセットボタンを押したものだ。
「セラと申します。状況が状況なだけに竜を連れてくることは出来ませんでしたが、お役にたって見せます。以後お見知りおきを。」
深々と頭を下げる。
「よろしく頼む。」
「確かセラは20よね?少し歳が離れている気もするけど、アルの結婚相手には合格ね。」
とんでもないことを言い出す。
まぁ、こちらとしては嬉しい限りだが。
というかまさかセラが女神の言っていた最高の嫁なのだろうか。
というかそうであってほしい。
「母上、まだ自分には早すぎます。」
「あら、そう?」
セラの方へ目をやると。
表情1つ変えていない。
日常会話だったのか慣れているように見える。
「まぁ、まずはこの状況をどうするかが先ですね。」
明日には万の敵が攻めてくる。
こちらの手勢は集まっても300程度だろう。
3日後ならもう少し集まったと思うが、明日ならそれが限界だろう。
「で、どうする?戦うの?それとも今のうちに逃げる?逃げるなら帝国へ逃げる道と海から他の大陸へと逃げるのもあるけど。」
逃げてもいいが不安要素がある。
その不安要素が消えない限り安全には逃げられそうにない。
それにただ逃げてもすぐに追いつかれてしまうだろう。
つまり……。
「戦って逃げる。これしかありません。」
自然と笑みがこぼれてしまう。
難しい状況程楽しく感じてしまうのは悪い癖だ。
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