【完結済】私の夫は闇の精霊王

いまの私

いまの私の名前はクロスティアナ・メイヴェーラ・クロッサム公爵令嬢で、見た目は少し赤が入ってる金髪にエメラルド色の目は前世からずっと変わらないの。

クロッサム公爵家は兄が二人と姉が一人いて、私は末っ子。

正直、政略結婚とかは上の兄姉が引き受けてくれたからしなくってもいいのは助かる。
政略結婚と言っても、それぞれラブラブなのよね。

私はあの人に会いたくっても我慢してるのに...ずるい。

リアジュウバクハツ...。


いまの私の家は美人家族って有名で、縁談とかいっぱい来てるらしい。

4歳の私にも来てるんだって。

美人家族で有名だから、政略結婚じゃないと立場とか身分とかの問題で色々とまずかったりする。

とか言ってはいるけど、実際は恋愛結婚推薦で、数多いる求婚者達を叩き伏せて得た婚約者だから、そりゃもうラブラブになるよね。

でも、私の唯一はもう決まってる。

記憶を取り戻したし、やることをやらないとね。




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記憶を取り戻してからの私は頑張った。

淑女教育や歴史に算術等、前世でやってたこともあり、あっという間に終わった。

終わった頃には5歳になったから、魔法が使えるようになった。

この世界では5歳になったら教会に行き、魔力量を調べるみたい。

前世の中には属性に拘る世界もあったけど、魔力量だけなら...
まぁいいのかな？


結果は、規格外でした。

まぁ、そうですよねー。

父上も母上も兄姉も驚いてたけど、私は当然だと思った。

じゃないと、あの人も友人達も呼べないもの。

契約してるからまだ魔力消費は抑えられてるんだけど、それでもガンガン搾り取られるしね。


魔力量が規格外だったこともあり、有名な魔法師の先生が私の為に来てくれた。

と言っても、あまり教わることはないのよね。

この世界の魔法の仕組み、呪文等ぐらいで...
実践は先生と魔法で戦って、負かしたからお世話になったのは短い間だけだった。


だって、私には時間がなかった。

5歳の時の王家主催のパーティーは、私が5歳になった半年後...。

本気でやらざる得なかったの。

なんだか私の社交界の噂は、天才だのなんだのすごいみたいだけどね。

どうでもいいわ。


そして、一番大切なのはお父様に婚約者はいらないっていうこと。

記憶を取り戻した直後に訪ねて話し合ったわ。

「お父様、私には既に夫がいるのです。1年半後の王家主催のパーティーで紹介出来ると思います。なので、婚約者等はいらないです。政略結婚の駒になれなくって申し訳ないです。」

「夫...だと？まだ4歳なのに夫！？婚約者は選んでいたが、まだ決定ではなかったんだ。その夫はお前を大切にしてくれるのか？っていうか、本当にいるのか！？」

「いますよ、お父様。冗談でこんなことは言いません。私の夫は、私を長い間ずっとずっと大切にしてくれてますもの。いまは会えないのが辛いですが、呼べば来ますもの。時期をみて、王家主催のパーティーの魔法発表会で呼ぶことにしたのですわ。」

「王家主催のパーティー...？呼ぶ...？お前の夫は誰なんだ？」

「私の夫はまだ内緒ですわ。でも、嫉妬深いので私の婚約者候補とかいたら大変な騒ぎになりますのでお止めくださいね？」

「...よくわからないが...とりあえず1年半後だな？わかった。」

「ありがとうございます、お父様。」


まぁ、私の夫が誰だか分かったらひっくり返りそうね。

まだ幼い身体だから、住む場所は後でで構わないかな？

学園にも通わないといけないかしら？

もう習うことがあまりないのだけど...とりあえず本を読んで、あとは宮廷魔法師になったときに考えましょう。

あとは本番を待つのみね！