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また逢えた
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魔力がガンガン取られてる感じがする。
でも、魔力が枯渇してでも逢いたいのだ。
私は我慢したのだ。
もう、あの人がいない世界は耐えられない。
最後の旋律を歌い終わり、ゆっくり目を開く。
そこには望んだ精霊達がいた。
優しい眼差しを受けて涙ぐむと、ヒョイと抱き抱えられる。
あの人だ。
私の愛するあの人だ。
私の夫だ。
甘い笑顔に甘い眼差し...。
ずっとずっと逢いたかった。
涙が出て止まらない。
「ルディ...逢いたかった...。」
「呼んでくれるのを待ってた。ありがとう。これからもずっと一緒だ。クロス、愛してる。」
想いが溢れて止まらない。
幸せで、嬉しくって、顔が緩んでしまった。
「はいはーい、私達を忘れてもらっちゃ困るよー。」
「イチャイチャするのはあとでねー。」
「なんかするために呼んだんでしょ?パーっといこーぜー!」
「私は一緒に歌いたいなー。」
私が呼んだのは、愛する夫である闇の精霊王ルディーク、元気な光の精霊王アリスティナ、歌が大好きな歌の精霊王マリア、音楽や演奏を司る精霊王リュート、優しい月の精霊王ルーナシルク。
はー...いつみても豪華だわ。
「実はね、以前やったアレをこの広い会場でやりたいと思って。皆と一緒にいるには、婚約者とかいらないって分からせるにはそうした方がいいかなーって。」
「ああ、あれか。楽しいから私は好きー。」
「良いね良いね!この魔力量でクロスの身体だと...大体5分間かなー。」
「そうだね。イチャイチャする余力も欲しいだろうし。」
「でも、まだ5歳の身体でイチャイチャするの?犯罪じゃない?」
闇の精霊王ルディークをガン見する4人の精霊王達。
「やめろ。そんな目で見るな。...努力はする。」
4人の精霊王達が目線をクロスに移して見つめながら、
「可愛いからねー...我慢出来ないんじゃない?ほら、前もそうだったじゃない?」
「あ、同じ事を思ってたー。なんだかんだ許しちゃうクロスも悪いんだけどね。」
「記憶を戻すのもっと遅らせれば...って思ったけど、お貴族様だったら婚約者がついちゃうから無理かー。」
「平民だったときも、初恋を別の人に取られて怒り狂ってたから無理だねー。こいつ嫉妬深いし。」
散々である。
「まっ、とりあえず始めるよー。」
「「「はーい」」」
私も魔力を再び巡回させ、手を胸の前で祈るように組み、歌の精霊王マリアと共に詠い始める。
いつの間にか私は15歳ぐらいの姿で、紅色で蝶柄のフリルが所々についてる豪華な着物になっている。
マリアは黒色で桜模様の質素ながら華やかな着物だ。
曲の雰囲気に合わせるため、月の精霊王ルーナシルクが幻影を使って変えてくれたのだ。
さぁ、私達の合作をお楽しみあれ!
でも、魔力が枯渇してでも逢いたいのだ。
私は我慢したのだ。
もう、あの人がいない世界は耐えられない。
最後の旋律を歌い終わり、ゆっくり目を開く。
そこには望んだ精霊達がいた。
優しい眼差しを受けて涙ぐむと、ヒョイと抱き抱えられる。
あの人だ。
私の愛するあの人だ。
私の夫だ。
甘い笑顔に甘い眼差し...。
ずっとずっと逢いたかった。
涙が出て止まらない。
「ルディ...逢いたかった...。」
「呼んでくれるのを待ってた。ありがとう。これからもずっと一緒だ。クロス、愛してる。」
想いが溢れて止まらない。
幸せで、嬉しくって、顔が緩んでしまった。
「はいはーい、私達を忘れてもらっちゃ困るよー。」
「イチャイチャするのはあとでねー。」
「なんかするために呼んだんでしょ?パーっといこーぜー!」
「私は一緒に歌いたいなー。」
私が呼んだのは、愛する夫である闇の精霊王ルディーク、元気な光の精霊王アリスティナ、歌が大好きな歌の精霊王マリア、音楽や演奏を司る精霊王リュート、優しい月の精霊王ルーナシルク。
はー...いつみても豪華だわ。
「実はね、以前やったアレをこの広い会場でやりたいと思って。皆と一緒にいるには、婚約者とかいらないって分からせるにはそうした方がいいかなーって。」
「ああ、あれか。楽しいから私は好きー。」
「良いね良いね!この魔力量でクロスの身体だと...大体5分間かなー。」
「そうだね。イチャイチャする余力も欲しいだろうし。」
「でも、まだ5歳の身体でイチャイチャするの?犯罪じゃない?」
闇の精霊王ルディークをガン見する4人の精霊王達。
「やめろ。そんな目で見るな。...努力はする。」
4人の精霊王達が目線をクロスに移して見つめながら、
「可愛いからねー...我慢出来ないんじゃない?ほら、前もそうだったじゃない?」
「あ、同じ事を思ってたー。なんだかんだ許しちゃうクロスも悪いんだけどね。」
「記憶を戻すのもっと遅らせれば...って思ったけど、お貴族様だったら婚約者がついちゃうから無理かー。」
「平民だったときも、初恋を別の人に取られて怒り狂ってたから無理だねー。こいつ嫉妬深いし。」
散々である。
「まっ、とりあえず始めるよー。」
「「「はーい」」」
私も魔力を再び巡回させ、手を胸の前で祈るように組み、歌の精霊王マリアと共に詠い始める。
いつの間にか私は15歳ぐらいの姿で、紅色で蝶柄のフリルが所々についてる豪華な着物になっている。
マリアは黒色で桜模様の質素ながら華やかな着物だ。
曲の雰囲気に合わせるため、月の精霊王ルーナシルクが幻影を使って変えてくれたのだ。
さぁ、私達の合作をお楽しみあれ!
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